佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

鶴女房

曇天が続き、まるで佐渡が冬眠に入ったようです。
が、雨や曇っていても、夜、雲の間から見える星空には、相変わらずはっとさせられます。

今日は「海が近い!釣り好きにはたまらない物件!」

実は今日ご紹介する物件は、何か商売なさりたい方にどうかな・・・と思っています。特に地域のものを活用したものであれば尚更・・・。

なぜなら、ここ北片辺は「夕鶴」発祥の地なのです。
IMG_8944
この夕鶴の碑からすぐ近くの今日のお家。

昔は観光施設だったそうです。
IMG_8930
家主さんが奮闘してたくさんの観光客が訪れました。
「まだ、片付けきれてねぇけど・・・」と案内してくださいました。
最後までお心遣いが嬉しいです。

どんなんかなぁ~お邪魔しまーす。
IMG_8934
わぉーーー!まず目についたのが囲炉裏です。
IMG_8909
一気に昔話の世界に引き込まれました。
ここで語り部の会が開かれたそうですよ。
「修学旅行の子どもらが、昔話がすきでなぁ。たくさんの子どもらが来た」そうおっしゃるこの和室には子どもたちのたくさんのお礼の手紙が貼ってありました。

「昔は食堂もしてたんだ。夜は一杯飲めたり」
IMG_8918
厨房は当時のまま。
小上りにはたくさんの提灯が・・・昭和レトロな雰囲気。
IMG_8917
2階へ行ってみましょう。
IMG_8919
部屋から海が見えます。
「今日は釣りに行こうかなぁ~」なんて部屋にいながら波を見ることができますよ( *´艸`)
IMG_8920

IMG_8925
トイレは自宅用と店舗用合わせて5つ( ゚Д゚)
IMG_8927IMG_8929


1階の大広間がやはり魅力的。
IMG_8940
・・・巨大な鶴が鎮座していました。
外へ出てみましょう。
IMG_8932
「ここの海は本当にきれいです」と高千地区担当福田隊員から写真をもらいました
IMG_20160904_133516




え、水あるの?すごく透明・・・。
海の家。。。にはならないかなぁ・・・。
「夕鶴」や「海」・・・どうにか佐渡の資源を活用したい場所の一つです。


気になるこちらお家、詳しくは佐渡島移住・定住支援情報 「相川-40」をご覧ください。


過去、地域おこし協力隊の1期生中村隊員が記事にしていました。
こちらもご覧ください^^
http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp/archives/1039105079.html 
思いの詰まった「裂織の里 鶴女房」
新しいオーナーに出会えますように。 


中村@高千・外海府です。

担当地区内にありながら、なかなか足を運べていない場所はいくつもありますが、ここもそのうちの一つでした。。。

北片辺にある「裂織の里 鶴女房」という観光施設です。

観光施設と言っても、今ではほとんど使われることがなくなってしまった建物です。

北片辺の海岸の方にあり、キャンプ場の隣に建っています。

d
 外観

image1
入り口付近の看板


この日は、とある取材のオファーがあり、この施設の経営・管理をしている本間さんに同行し、中に入らせもらいました。

ここ北片辺は、誰もが知っている昔話“鶴の恩返し”の発祥の地と言えます。

昭和の初め頃に、集落に住んでいた道下ヒメさんという方が民話の語り部をしており、当時の松屋旅館に泊まっていた鈴木棠三さんという方が、「鶴女房」(鶴の恩返しの話)の語り部を聞き、「佐渡昔話集」を後に発行しました。
その後、劇作家である木下順二さんが「鶴女房」を題材にし、「夕鶴」という戯曲を作ったそうです。

現在、北片辺の公民館「民話の館」前には、昭和64年に建てられた記念碑があります。


vv

 sw

h


そして、この「鶴女房」の建物も、記念碑が出来た時と同じ頃に建てたそうです。

本間さんは当時大工をしていて、集落にあった古民家を解体して今の場所に移築しました。
(しかも1日で解体し、2日で復元したそうです。驚)

民話の語り部を開くスペースに加え、佐渡の伝統工芸である”裂織”の工房も作りました。

本間さん曰く、

「鶴の恩返しは、裂織がルーツなんじゃないか?使わなくなった布を裂いて、新たに生地を作る工程は、鶴の恩返しの話と似てるだろ?」。

言われてみれば、そうなのかもしれない!と新しい発見。


kk
建物の中。古民家の面影たっぷりの空間。

av
当時は囲炉裏の前に語り部のステージがあったそうです

hh
島内外の小学校からお客さんが来ていたそうです

image4
レトロ感たっぷりのソファー

image5
なぜか、神棚に鶴の被り物が。NHKの昼どき日本列島という番組で紹介されたことも。

a
座敷の向かい側には、裂織り工房。


「鶴女房」は平成元年頃から営業をスタートし、平成20年ごろまで続きました。

語り部の語り手は2~3人ほどいて、1公演30分3話ほどの内容(1回1人300円)。

民話は、「鶴女房」のほかに「ねこの恩返し」や「乙和池」など佐渡にゆかりのある昔話をされていたそうです。

1公演につき50人ほど収容でき、1番繁盛していた時は1つの観光会社が6,000人/年お客さんを連れてきたこともあるそう。

当初は、新潟交通の観光バスのルートにも入り、尖閣湾揚島遊園~北片辺のコースも出来ました。

”百万人観光”と言われた佐渡全体の観光客の数が減っていくのと同じように、鶴女房にもお客さんが少なくなってしまい、平成20年に営業を終えました。


民話の語り部については、今でもたまに問い合わせがありますが、語り手の高齢化の問題もあり、公演を開くのは難しいのが現状です。

本間さんご自身は、この施設をどうにかしてまた復活させたい気持ちはあるそうですが、本人も高齢となり、なかなか簡単ではないです。


語り部を復活させて、最盛期の頃と同じようにお客さんを集める施設にするのか?
しかしその為には、次の担い手を見つけないといけません。

はたまた、古民家を活かして違う用途としての利用をしていくのか?直売所や飲食店・休憩所として開くのもいいのかもしれないけど、じゃあ誰がやるのか?

なくすのは簡単だけど、復活させる・継続させるのは簡単ではないと改めて感じました。


地域の宝さがしの次は、どうやってそれを守っていくか、地域の人が主体となって考えていけるようにサポートしたいと思います。

このページのトップヘ