寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、越後に伝わる伝統行事、「まゆ玉飾り」について、レポートしたいと思います。
「まゆ玉飾り」とは、毎年、小正月の1月15日(旧暦2月15日)に、
五穀豊穣・大漁・商売繁盛を祈願して、まゆ玉に見立てた餅を木の枝に付け、
座敷や神棚・床の間などに飾り付けるものです。

ここ外海府でも、先代から続く伝統を守りながら、今年もまゆ玉作りを行っている家庭があります。
まゆ玉作りでは、縁起が良いとされる「よのみの木」の枝に、つきたての餅をぶら下げるのですが、
餅の重みで垂れ下がったその姿は、稲穂のよう。
豊作祈願として、稲穂は象徴的な縁起物ですね。
右手には「よのみの木」の枝、奥には、つきたてのお餅。
そして、手前にはお手伝いの猫。
「よのみの木」の枝を整えるところからスタートし、
4種類の餅(とちもち・草餅・豆餅・白餅)を、一つ一つ枝に付けていく作業は、半日仕事です。

越後の伝統行事として広がった「まゆ玉飾り」ですが、
地域や風習、生業などと結びついて、様々な形態に変化していったそうです。
佐渡では、大漁祈願として縁起物のイカを飾るようですが、
このイカがぶら下がる感じが何とも言えず・・・とても良いですね。
しかし、こうした手間も時間も掛かる伝統行事は、
継承の難しさがつきもの・・・・
何とか続けなければ、自分の世代で絶やしてはならない、という想いから
毎年、欠かすことなく、手を抜くことなく、続けている家庭があることを、
もっと多くに人に知ってもらいたいと思いました。
きっと、もうすでに消えてしまった伝統行事や、
忘れ去られた年中行事もあるのでしょう・・・
しかし、今、残っているものについては、これからも守っていくべきだと感じました。
伝統行事の軽薄化は、近所付き合いの軽薄化にもつながるでしょう。
限界集落だから、過疎化だからといって、集落の人数を増やす事ばかりに目を向けるのではなく、
いま在る繋がりを、より濃くしていくことも大切なのでは・・・
と、色々な事を考えさせられた、とても濃厚な時間でした。
今回の取材にご協力いただきました、関集落の五郎助さんには、感謝の想いでいっぱいです。
そして、ご馳走様でした。


コメント
コメント一覧 (2)
ちなみに私の自宅には海府でもらってきたイカ(削った棒に、紙の足とエンペラを貼り付けて、目玉を描いたもの)が一匹ぶら下がっておりまして、今週末に紙の貼り替え予定です。本当は小正月に貼り替えんならんのだけも(笑
コメントいただき、ありがとうございます。
同じ集落内でも、家々によって少しずつ違うようですね。
漁師のお宅は、毎年まゆ玉作りを大切に行っていると聞きました。
来年は、また違うお宅のまゆ玉レポートをしたいと思います。
イカの紙の張り替え、小正月ピッタリでなくとも、忘れずに行っている事に意味があると思います^^
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