佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

2015年01月

Sado Island is located at approx. 350km far north from the capital of Japan and is in Sea of Japan.

It is naturally geographical location of the island should belong to chilly northern Japan however, warmish marine environment surrounding the island seems to be Tropical Island.

Can you believe there are some corals migrate to the waters?

Yes, we can rarely recognize some corals colored pink and white as bycatch of bottom gill nets operates by fishermen in Akadomari area. As you can see the attached photos, the shape of coral is exactly the same as well as you can see it at tropical waters.

In fact, there are warm water current called Tsushima Current & cold water current called Riman Current and the both are crossing at off the island.  Especially, the warm current would be more effective to bring here a large numbers of marine biologics originally lives in tropical waters.

 Furthermore, we can also luckily observe some marine animals at the waters by vessel e.g. Whale, Dolphin, Sea lion, Seal etc. which the animals love to travel around the world via some currents.

If you would prefer to confirm these scene by yourself, why don’t you visit the island.

We believe that the great nature exist in the island would be very much well come you!!! (^^)/

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牡蠣の水揚げも最盛期を迎える冬の加茂湖。

新穂のなかでも、両津と隣り合う潟上集落の源田平(げんだひら)という場所が、加茂湖の湖岸に面しています。この辺りは私にとってまだまだ未開拓の地。牡蠣殻の山を横目に、牡蠣小屋の並ぶ湖岸を歩いていると...

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「おい、こんなとこで何遊んでんだぁ」

急に声をかけられ、ビクッとして後ろを振り返ると、相手は良く知った新穂の方でした。(ホッと胸をなでおろす私...。)

牡蠣の養殖とは無縁なはずなのに、なぜこんなところに???と、私の方が疑問に思い話を聞いてみると、使われなくなった牡蠣小屋を借りて、趣味の釣り用に使っているのだそうです。なるほど、そんな利用方法もあるのか、と感心。

ちなみに、お隣には他の牡蠣小屋とは様子の違う、なんだか可愛らしいログハウス。
(お友達の釣り仲間が移築したのだそうです。)

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夏には、ここで両津川開きの花火を加茂湖ごしに楽しむのだとか。なんとも贅沢な遊び場を発見してしまいました。


◎◎加茂湖の恵みを頂くなら...◎◎
加茂湖の牡蠣まつり今年も開催!

と   き  2015年2月8日(日) 午前10時~午後2時
ところ  おんでこドーム(佐渡市両津湊)
※詳細については、JF加茂 0259-27-5167



 

今回水揚げされた珍魚は専門家の同定結果、和名「ハナビラウオ」だそうです。外見上は日本海でも頻繁に漁獲される「メダイ」の様ですが、黒っぽく、スレンダーな体系です。口は柔らかく、両顎と口腔内には歯は見当たりません、口の中はノドグロより真っ黒でした。

漁獲した船主さんから「この魚は食えんぞ!」と貴重なアドバイスを頂きました。
どうも魚肉に毒があるようです(珍魚イーター汗)・・・(^^;)

分布は近縁のメダイと同じく釧路以南の日本各地である為、当水域での出現は珍しくありませんが、成魚での捕獲例は国内でも稀な様です。

因みに、名前の由来は幼魚の形状が花びらに似ている為だそうで、稚魚の時代は表層を漂うクラゲなどの下について育つそうです。近縁のメダイの場合、日本海側では、九州方面で生まれた稚魚は、この様にクラゲの下や流れ藻を生育場として対馬暖流に乗って成長しながら日本海を北上し、北海道近海で30cm程に成長すると水深100m前後の深場へ移動し、反転して生まれ故郷へ南下する様です。

また、関連資料を調べている中で、メダイが近年、日本海での漁獲量が増加傾向にあるとの報告が島根県からみられました。今後、佐渡水域でもメダイ漁を期待したいところです。

新栄丸さん、いつも珍魚の提供、ありがとうございます。m(__)m

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☆ご成約いただきました!ありがとうございました!!!☆1.30追記

午後から雨がぽつぽつ・・・次の家主を探しているお家がある限りどこへでも!
写真が少し暗いですが、お付き合いください。

今回は大家族向け『売り物件』です。
・・・今日はレポになっていません。。。とにかく即売れること間違いなしですので気になった方はお早めに!!


どんなんかなぁ~お邪魔します!


・・・えっ!
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・・・・えっ!!
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・・・・・・・えっーーーーー!!!
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ピカピカに磨き上げられた床。立派な建材。高い天井!!!
当然お風呂もリフォーム済み
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3000万くらいするんじゃないですか、このお家!!!




(値段聞く)・・・・っっっっーーーーー!!!(もう声が出ない

間取りは1階だけですが、はしごを掛けると2階に二間あります。
(三枚目の写真、上部が2階部分)



ぶっちゃけ・・・
私まだ隊員3か月目ですが、これが30か月目だったらレポなんか書かずにすぐ買っています・・・。
・・・そのまま銀行へ走ります。
・・・判子取りに家に戻ります。


☆ご成約いただきました!ありがとうございました!!!☆1.30追記
そんな熊野が悔しいお家の詳しい情報はこちら!!!→→→佐渡市空き家情報 こちらの物件は『畑野-11』です。



空き家情報にはこの他様々な物件がございます。
空き家情報を通じてご成約いただいた方には、改修費などの補助金制度もご活用していただけますので、気になる物件があったらすぐ佐渡市役所地域振興課離島交流係 0259-63-4152 までご連絡ください!

また、空き家登録も同時の募集しています。
「島を離れてもう帰る予定がない」「親と同居を始めたので家が空いた」「1年に1回だけ掃除に帰るが、出来れば人に住んでもらいたい」などなど、佐渡にはたくさんの空き家がありますが、貸していただける・売っていただける物件はまだまだ足りません。屋根が落ちてしまってからでは、空き家情報に登録することもできません。
折角の歴史あるお家。ぜひ一度ご相談ください。こちらも地域振興課離島交流係 025-63-4152 まで!



隊員的空き家レポ、お蔭さまで新着物件は着々とお話が進んでいます。
これからは過去に登録していただいた物件もレポしていく予定です。
どんな古いものが待ってるか・・・とても楽しみです。気になるところがあったらお早めにご連絡ください!





☆ご成約いただきました。ありがとうございました!☆2.6追記

今回の大家さんは棟梁!
困ったことがあったらすぐ相談できるのでとても安心です。
夫婦お二人+小さいお子様や単身者向け『賃貸物件』です。
キーワードは「ふるかわいい」

どんなんかなぁ~お邪魔します!
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「あ、かわいい
古いものが好きな私。玄関入ってすぐのガラス戸に『ふるかわいい』センターが働きました。。。

今回のお家はこじんまりとした中に大家さんこだわりが随所に見られる物件。
「ほんとは貸家にするような建材じゃないんだよ~」と言いながらもお家のこだわりを笑顔で話してくださる大家さん。
柱や梁は「節」がないとてもきれいな木材を使用されています。


それではお部屋へご案内 
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畳新しい!当然雨漏りなどありません。
(写真の荷物は今ありません)
確かに建材は節もなく、明るい色で更にお部屋が明るく見えます。


お風呂は・・・
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棟梁の昭和レトロにどはまりの私・・・。
このタイルにこの花柄の浴槽・・・『ふるかわいい』センサーがぐんぐんあがってきます・・・。

お家を探している人にはあまり影響しないとわかりつつ、熊野がどうしても伝えたい『ふるかわいい』
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このお風呂のガラス・・・三枚とも違う柄
この棟梁のこだわり!見逃すことはできませんっっっ!

 
外へ出てみましょう。
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この家の前に広がる畑も大家さんの所有なので、貸してもらえるとのことです。
ご自身でDIYしたベンチに座り畑を見ての~んびりなんて素敵。(写真のベンチは今はありません)
家の中だけではなく、この佇まいと後ろの木、電線で区切られることない広い空・・・都会では絶対手に入らないゆとりがここにはあります。

青空の日はどんなだろう、夜の星はどれだけ見えるんだろう・・・。
季節とともに変わる土の匂いを感じながら過ごす一年に思いが馳せます・・・(うっとり
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さて、この物件。
入居前にもっと住みよく手入れしてくださるそうです。
地域のことも家のことも大家さんに聞けばいいので安心ですね

☆ご成約いただきました。ありがとうございました!☆2.6追記

こちらの『ふるかわいい』物件は→→→佐渡市空き家情報  こちらの物件は『真野-8』です。


空き家情報にはこのほか様々な物件がございます。
空き家情報を通じてご成約いただいた方には、改修費などの補助金制度もご活用していただけますので、気になる物件があったらすぐ佐渡市役所地域振興課地域交流係0259-63-4152までご連絡ください!

また、空き家登録も同時に募集しています。
「島を離れてもう帰る予定がない」「親と同居を始めたので家が空いた」「1年に1回だけ掃除に帰るが、出来れば人に住んでもらいたい」などなど、佐渡にはたくさんの空き家がありますが、貸していただける・売っていただける物件はまだまだ足りません。屋根が落ちてしまってからでは、空き家情報に登録することもできません。
折角の歴史あるお家。ぜひ一度ご相談ください。こちらも地域振興課離島交流係 0259-63-4152まで!
 





今年で2年連続となりましたが、1月3日に、月布施集落の毘沙門堂にて行われた、


「堂押しという奇祭に参加してきました!


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1700年代から続く行事。(享保末年から元文ころまでに成立。)

25歳と42歳の厄男にあたった者を、ふんどし姿の男衆が担ぎ上げ、堂内を押し回り、振り回すことで厄を祓います。

この堂押しは、市の無形民俗文化財にも選ばれています。


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ふんどし衆は鬼(おに)と呼ばれます。

このように担ぎ上げられながら堂内を押し回ったり、

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手足をつかまれ振り回されたりします。激しいです!

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堂内にある囲炉裏で豆がらを焼いているのですが、
この囲炉裏の炎の上を駆け抜けることが、厄を払うという点で最も重要だそうです。
にしても、熱いです!

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厄年ではないのですが、今年も担いで頂きました。
「来年は減量して参加します!」
という約束を果たせなかったことをまず初めに謝罪…。

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…脂がしたたるくらいたっぷりと炙ってもらいました。

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押し回り、振り回され、炎の上を駆け抜けた後、魔法の呪文のような言葉

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ」

と唱えて、終わります…。

おしゃしゃん…。

今年は私を含む5人の方が、担がれ、行事を終えました。





この最後に唱える言葉の意味を知りたかったのですが、担ぎ手の鬼の方に聞いても

「良く分からない」

とのことで…。

図書館に行き堂押しについて調べても、この言葉の意味についての書いてある文献は見当たらなかったです。

気になって夜も眠れなくなった私は、毘沙門堂の堂守さん(堂の番人。堂を守っている人。)である脇坂さんのお家に、お話を伺いに行きました。(最初からそうすれば良かった。)

月布施 脇坂さん
        ―脇坂さんご夫婦―

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ、とはいったいどういう意味なのですか?」

と聞いたところ、

「昔は、しゃんしゃんしゃんとせ、おっしゃりさんのしゃんとせ、と言っていたんだけどねぇ…。」

とのこと。

おしゃしゃん✕  おっしゃりさん〇

このおっしゃりさんというのは、月布施集落で昔からとれ大事にされている、お米のような形をした白っぽい石のこと(石自体はセキエイ)を言います。


大昔、弘法大師さんが月布施集落を訪れた際に、白いお米のようなものを撒いた物が、このおっしゃりさんに変わった、という言い伝えもあるそうで。


堂守の脇坂さんも、あくまで推測らしいのですが、

しゃんとせ=しっかりしなさい

おっしゃりさん=月布施集落の代表的な石。つまり大きく言えば月布施、月布施の人を指す。

ということから、

「しっかりしなさい。月布施の人ならしっかりしなさい。」



という意味なのではないか。と、おっしゃっていました。


これならすんなりと意味も通る気がしますね!

月布施 海


月布施集落の方で、丁度おっしゃりさんを探しに行くという方がいたので、同行しました。


月布施 石image2



思ったより早く見つかりました!粘土質な岩の中に、お米のように丸くて小さなセキエイが入っています。

これがおっしゃりさん。

堂押しという行事からジオパーク的な話までに広がり、地域の伝統ある行事と、そこの風土は、やはり深い関わりがあるんだと、実感。

300年も続く、無形民俗文化財の堂押し。

担ぎ手の高齢化もあり、月布施集落の方達だけでは、継続は難しくなってきています。

あくまで地域が主体となり、また地域が望むのであれば、この伝統を、自分のような人間などが、もう少し輪の中に入り、守っていければと強く感じます。

火曜日に行われた、新穂農協さんでの支店運営委員会。いつもの会議と少し香りが違う???

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登場したのは、炊飯器と鍋いっぱいのカレー!
新穂青木の斎藤農園さんが、昨年試験的に作付した「華麗米」の試食会でした。その名の通り、カレーに合うよう作られたお米で、米粒も普段食べているお米より細長く、お米だけで食べるとちょっとパサパサしたような食感。カレーと合わせて食べると、お米がべちゃっとせず、美味しく頂けました。 (お供はもちろん佐渡牛乳♪)

会議でカレーライスが食べれるなんて...と喜んでいると、これだけでは終わらない。なんと続いては寿司用に作られた「寿司米」の試食、を兼ねた新年会。

場所は、新穂でお寿司と言えばもちろんの「長三郎」さん。
(新穂81-4 TEL0259-22-2125) 

普段は、新穂の農家さんの認証米コシヒカリが使われているそうですが、今回は特別に斎藤さんが作った「笑みの絆」という寿司米で、お寿司を握って頂きました。
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(どっちも美味しい...。)

というのが本音でしたが、比べてみると、寿司米のほうが酢の味がより感じられたように思います。この品種の特徴として、酢の入りが良く、シャリ切りしやすいのだそうです。大将も「握りやすかったよ」と仰っていました。

「コシヒカリ」だけには頼らない、他品種も合わせた稲の作付を行うことも必要、と周りは言えど、現状は難しい。そんな中、「華麗米」や「笑みの絆」といった新しい品種に、挑戦する農家さんの前向きな姿勢に、ただただ頭が下がります。

佐渡の学校給食で、カレーの日は華麗米になったら、子どもたちも喜びそう!?

 

前浜地区を車で通ると、私が来た当初とは違う景色に出会います。


新潟県の森林面積は、857,003haで林野率は、68%。
その中でも、佐渡島の竹林面積は1,000ha。その面積は県内でもぐんを抜いています。
そして、佐渡の中でその竹林の多くが前浜地区にあるのです。

大正時代、まだプラスチックというものが作られる前は竹篭や竹細工が日用品に多く使われ竹産業が盛んだったそうです。
その後は、みなさんご存知の通り、時代の流れとともに山に入る人も少なっていきました。

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一昨年から森林・山林多面的機能交付金を使用しながら始まった前浜地区での竹林整備。

集落民と森林組合さんとで荒廃竹林の整備を進めています。

岩首では、学生が来ると竹林整備をお願いしていますが危険な作業なため長時間はやらせません。
竹を切っては、運び出しの繰り返し。
単純作業ですが、とても体力がいります。


切っても、切っても、果てしなく続く竹林。一向に前に進んでいないような気がします。



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あっちからもこっちもからも枯れ竹が倒れてきて大変。ヘルメットとアイシールドが欠かせません。

竹は背も高いし、すぐ伸びる。

連日、チェンソーやのこぎりで切った竹を運んで、機械にいれてチップにします。


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無我夢中で作業を進めて、ちょっと後ろを振り返ると綺麗な竹林が蘇っていました。

春になったら筍もはえてくるでしょう。

切った竹からかぐや姫を見つける事は出来なかったけど、今まで竹林に覆われて見えず知らなかった景色と出会いました。山からは、集落と漁港がよく見えました。
静かな山の中で、竹がカラカラと音をたてると風の姿を感じます。

綺麗になったものを維持管理していくことが今後求められてきます。

バイオマスや筍産業、トレッキングなど色々ありますが、 他にもきっと何かある。

隠れていたものをよーく見ると何かそこにはまだ可能性が隠れているかもしれません。

そう、まだまだかぐや姫探しは始まったばかり。

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久しぶりに雪も雨も降らず、おだやかな天気のある日。
「どこかに出かけたいな~」と思っていたら、なにやら元小木でばあちゃん達がたい焼きを焼いていたぞ。という情報を聞きつけちょっとおじゃましてきました。

赤い橋が有名な矢島・経島のある集落です。
元小木①
江戸時代、元々の小木港はこの町にあったため「元小木」という名前が付いています。
矢島は、弓矢の矢を作るための双生竹が自生していたことから「矢島」、経島は日蓮上人の弟子日朗がこの島で読経をしたことから「経島(きょうじま)」と名付けられました。

元小木②
透き通った海に舟が良く似合う。(写真は9月)

シーズンになればたらい舟体験を楽しめ、たらい舟操縦士の海技免状なるものを取得することができます!
枕状溶岩がきれいな形で残っていることから学術的価値の高い場所でもあります。


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お堂の中では80代のばあちゃん達がおしゃべりしながらテキパキたい焼きを製造中。山仕事も少なくなる今の時期は毎日のようにお宮に集まって、たい焼き以外にも寿司やおこし型もつくるそうです。
「疲れたら、こうやって寝るのさぁ」
と、囲炉裏の上に置いただるまストーブの脇で横になる方います。

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この日つくった200個のたい焼きは親せきや近所の人たちに配られました。

別の集落で何回か福祉サロンの企画に携わりましたがなかなか人は集まりませんでした。来てもらいたいばあちゃん達はそれぞれ仲間同士で集まる場所があるため新しい場所には行こうとは思わないそうです。

仲の良い者どうし普段から集まって口も体も動かしてるんだなぁ。
元小木⑥
これが元気の秘訣?(私も焼いてみました

松の内が明けてすぐの土曜日、能の稽古を見る初めての機会に恵まれました。
今回の見学は、吾潟にある「本間家能舞台」を取材した際、大変お世話になった神主(こうず)弌二さんのお誘いに甘えたもの。
神主さんは、佐渡宝生流の太夫家・本間家を支援する主旨で明治期に設立された「佐渡能楽倶楽部」の会長を務める、佐渡能楽の重鎮。さらに言えば、能楽の保存・普及のために「佐渡中等教育学校」のスクール・カルチャーで講座をもっています。


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雪の舞い散る午前9時。2人の女子中学生がやってきました。稽古場は、神主さんのご自宅にある15畳の和室。能の稽古というと、さぞや厳しいものと想像していたのですが、神主さんと女生徒たちは、まずはお茶を飲みながら和気あいあい。「佐渡中央教育学校」の生徒だという2人に「神主先生は厳しい?」と問い掛けてみると「ぜ~んぜん」と屈託のない笑顔で答えてくれました。
稽古演目は『小さい袖曽我』。2月7日に学校で開かれる発表会で、お披露目する予定のものです。
正座をして、一礼してから稽古開始。お手製の稽古本を手にしながら、「はい、そこで右足掛けて」「行って3足7足だからね」「扇の手が高いよ」。冷え冷えとした稽古場に響く、神主さんの声。謡で鍛えられた朗々とした声音を聞いていると、背筋がピシッ伸びてきます。
しかし、およそ30分ほどの稽古を終えると、またまた茶飲み話で盛り上がります。3人を見ていると、失礼ですが、好々爺と素直なお孫さんといった趣です。


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すでにの“お弟子さん”も訪れています。こちらも「佐渡中等教育学校」の4年生の女生徒。
稽古する演目は、仕舞(囃子を伴わない舞)『羽衣のキリ』です。「今度、舞って(きちんと能面・装束を着けて舞うという意味だそうです)みないか?」と神主さんが提案しているところをみると、かなりの舞達者なのでは。そしてその予想通り、素人目から見ても所作、仕草が柔らかく、極めて女性的な動きで惹きつけられました。


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最後のお弟子さんは、佐渡総合高校1年生の女子高校生です。こちらの演目も仕舞で『嵐山』。「右半身になって」「そこで手を反して」。前の2組同様、真剣な面持ちで神主さんの指導を受けていました。
4人の稽古を終えたのは、昼前。雪を降らせた曇天の合間から、うっすらと陽が差し込みはじめています。神主さんの表情にはさすがに疲れが見えますが、どこか充実感にも満ちていました。


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稽古を見学していてなによりうれしかったのは、これほど若い人達が能に興味をもち、学び、そしておそらくは受け継いでいくであろうという事。これも佐渡の人々の間に、脈々と伝わるDNAのなせる業なのかも知れません。
神主さん曰く「能は、50年やっても終わりというものがない」。まだまだ傍観者の自分には到底知ることのできない、能の、そして佐渡の奥深さ。その一端に、わずかながらも触れられた1日でした。







毘沙門宵祭り
…797年天台の儀真僧都が佐渡へ渡り、毘沙門堂の本尊が奉納されました。
2月2日から夜中を通して3日に行われる毘沙門宵祭り。
3日0時に行われる福豆まきはおそらく日本一早い豆まき祭りでしょう。
毘沙
門堂の中には鬼はいないので「福は内、福は内」とだけ言って豆をまきます。

1年に1回毘沙門様御開帳 

お堂にはムカデの彫刻・ムカデの絵馬・ムカデの絵・ムカデの灯篭・ムカデの、ムカデの・・・と一見おどろおどろしいですが、ムカデは足が多いことから「客足」がおおくなりますようにと商売繁盛を願って多くの参拝者がいらっしゃいます。
毘沙門堂 ムカデの彫刻

毘沙門堂 ムカデの絵馬

毘沙門宵
祭りで売られる「毘沙門飴」 縁起物だと一人で二つ三つ買って行かれる方もいらっしゃいます。

毘沙門飴

今年はこの↑毘沙門飴を切る、裏方体験を企画いたしました。

裏方体験内容

⚫︎縁起物毘沙門飴を切る、裏方仕事の体験
…一枚の大きな飴をノミとトンカチで割っていきます。寒い冬にしか出来ない作業です。
⚫︎ぜいご(田舎)プログラム 
…毘沙門宵祭りの成り立ち
…薪割り講座
ぜいごと自然エネルギー
⚫︎夕食付き
…地元産野菜を使ったお鍋
⚫︎その他、設営など
2毘沙門宵祭り JPEG

日をまたぐお祭りですので、公民館を休憩所にしています。
お布団の用意がありますので必ず参加ご希望の方は

地域おこし協力隊 熊野(070-2612-4541 reimikumano@gmail.com)まで
までご連絡ください。
定員になり次第、締め切らせていただきます。


お祭りは
20:30~第一回護摩焚 
21:00子供向け福豆まき 
23:00毘沙門御開帳・第二回護摩焚 
0:00福豆まき 
の予定です。 

当日は平清水のかあちゃん手作り、甘酒が振る舞われます。
寒い日ですので、あったまってお帰りください。
宵祭り 甘酒のふるまい

夜中の幻想的なお祭りへぜひお誘いあわせの上、お参りください。
宵祭り当日 雪

 

新年めでたいものが珍重がられる俗世間で、先日、七福神の布袋様にあやかった和名
「ホテイウオ」が水揚げされました。
かく言う私も、今年は春から縁起がいい!と思わず心の中で“ラッキー”の一言。
漁獲された赤泊漁港、中型刺網船「第三岩﨑丸」さまより、譲り受けました。
勿論、形態的にそのブヨブヨした体系がホテイ様に類似する事から、そう命名されています。
本種は以前ご紹介した癒しの魚「コンペイトウ」と同じダンゴウオ科で、冷水性の魚類です。従って、生息域は北太平洋で、太平洋側は神奈川県三崎以北、日本海側では若狭湾以北とあり、ここ佐渡で捕獲されても別段、珍しいことではありません。
北海道太平洋側では地方名「ゴッコ」と呼ばれ、幾らかの需要もあり、商業ベースとして漁獲されている様です。本種の産卵期が12-4月であり、佐渡でも、冬場に多く混獲される為、いつしか冬場の魚歳時記に至った様です。しかし、当地では、この魚を食べる風習はまれで,肝を鍋にして食べる程度だそうです。

珍しいのは、本種は生まれて3年で成熟し、産卵後オスが受精卵を保護し、その後(恐らく孵化後)このペアは死んでしまいます
今回捕獲された2つの個体もオスとメスでした。見た目可愛い容貌の魚ですが、こんな夫婦仲が良く、夫婦の一生を一緒に終える魚として尊敬します
この魚は私に、人間に生まれて来て、本当に良かったと教えてくれる魚の一つです。(^^;)
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1月11日、真野新町の新町大神宮でどんど焼きが行われました。

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どんど焼きは大正月に天から降りてきた年神様が満月の小正月に煙に乗って天に帰って行くということで、本来14日の夜に行われたものでしたが、最近は15日近くの日曜日に実施されれる所が多いようです。

と言っても新暦の15日が満月とは限りませんので、神事的な意味合いは薄れて来ましたが、「その火で焼いた餅を食べると一年間無病息災で過ごせる」というような言い習わしは、全国各地色々な形で残っているようです。

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あれ?
これは前にやった石焼き芋?

先月試作してご近所に差し上げた石焼き芋が好評で、婦人方から是非どんど焼きでやって欲しいとのリクエスがあり、集まった子供たちに振舞うこととしました。

スルメやミカンを焼く所はありますが、芋を焼くのはあまり聞いたことがありません。
でも無農薬、有機栽培で作った栄養満点のサツマイモですから、子供たちの無病息災を祈るにはもってこいですね。

真野新町の商店街も年々寂れ、集まる子供たちも少なくなっています。
こうした地域の行事を少しでも盛り上げることができればと思い、今年も芋作りから頑張りたいと思います。

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9時を過ぎた頃から子供たちも一斉に集まり上段の石焼きでは間に合わなくなってきたので、下段の焚火で直に焼くことに(^^;
表面は見た目真っ黒になってしまいましたが、皆美味しいと喜んでくれました。

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ところで小川隊員の記事で詳しく書かれているように、佐渡では狸(貉)の大親分である相川の二ツ岩団三郎が有名ですが、新町大神宮にはその配下の四天王と言われる「おもやの源助」が源助大明神として祭られています。

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祠の裏には源助が出入りする穴が開いており、ここに油揚げのお供えをするとその晩狸達が集まって宴会をしているとか。。

真野新町ではそんなエピソードが沢山ある源助狸をシンボルにして、街を盛り上げたいと考えています。

--私の描いたハッタンぼんぼりも色々なイベントで活躍中、真野公園のお花見では新作も出しますので宜しくお願いします。

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貉(ムジナ)とは、本土ではアナグマを指すことが多いようですが、佐渡ではタヌキのことを貉、又は「とんちぼ」などと呼びます。

佐渡にはたくさんの貉にまつわる伝説が残っていて、巷で人気の妖怪ウォッチに勝るとも劣らない、個性豊かなキャラクター(貉)たちがいたそうな。

有名どころは二ツ岩団三郎親分。ジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』にも登場した団三郎貉は、相川の二ツ岩大明神に祀られています。
 
◎車での二ツ岩大明神への行き方◎
・佐和田から県道31号線を相川方面へ、途中「相川中学校入口」の信号を右に曲がって600m程直進
・右手に案内看板とともに右に入る道があるので右折、細い道をひたすら1km程行くと左手に鳥居が現れる
※Googleマップのストリートビューでも確認できます(それだけ行く人が多い⁉)

さて、図書館で見つけた山本修之助の『佐渡の貉の話』には、なんと「佐渡むじな大番附」なるものまで...。
西の穴横綱はもちろん団三郎貉、そして東の穴横綱は赤泊徳和の禅達とあります。
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この本によると、佐渡には団三郎親分の下に四天王貉がいて、その一匹に新穂潟上にある湖鏡庵に祀られている「財喜坊」という貉がいたのだそうです。
ちなみに、他3匹は徳和の禅達、関の寒戸(佐武徒)のお杉、真野新町おもやの源助。偶然か、協力隊員の配属地区と被ります!(他の地区の貉をさす場合もあり。)

昨日は久しぶりにお天気も安定していたので、早速湖鏡庵へ行ってきました。
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佐渡四国八十八か所霊場の一つである湖鏡庵の参道脇に、財喜坊が祀られています。
なんだか今にも貉に化かされそうな雰囲気のある場所です。竹藪の竹が四方に倒れかかっているのは、ここ最近の大雪のせいでしょうか。

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ある晩、盗人が寺のものを盗んで逃げようとしたところ、財喜坊貉得意のたぶらかしで、道に迷い、境内を行ったり来たりさせられ夜が明けた。そしてとうとう捕まってしまったとさ。(『佐渡の貉の話』参照)

佐渡の貉は金山全盛期、錬金に使う鞴(ふいご)の革に使われるため、本土から入れられ、一気に増えたのだそうです。ムジナ信仰も、佐渡金山の遺産の一つと言えますね。

タヌキ掘り 金銀とうに 堀り尽くし 後に残るは 妖怪ばなし

◎車での湖鏡庵への行き方◎
・県道65号線(南線)を両津から新穂方面へ、天王川を渡って350m程進み、右へ上っていく道を右折
・150m程上ると道路がY字になったところの手前に、右手へ上がる道(ヘアピンカーブのように上っていく道)があり、湖鏡庵の門前(駐車スペース)へ続いています
※財喜坊の祠は、県道に面する参道、もしくはそこから右へ入った上り坂の途中から行けます 

中村です。

高千・外海府からイベント開催のお知らせです!

2月1日(日)に『地域活動報告会~たかち芸能祭と相模女子大学の6年から~』を開催します。
場所は、両津に新しく出来たインフォメーションセンター“あいぽーと佐渡”です。

あいぽーと0001


毎年、8月13日に開催している「たかち芸能祭」ですが、
7年前から神奈川県の相模女子大学との交流を続けてきました。

夏には高千・外海府の集落で学生を受け入れて伝統芸能体験をしてもらい、8月13日のたかち芸能祭に向けて練習、披露してもらいます。
秋には相模女子大学の文化祭での地域物産展へ高千・外海府や佐渡の物産販売をしにいっています。

若い人が少ない地域で、女子大生との交流で集落が活気づいたり
佐渡でしか出来ないことをたくさん体験してもらったり
都心ではなかなか見れない佐渡の伝統芸能を披露して楽しんでもらえたり
新鮮な佐渡の海産物や美味しいお米を味わってもらったり

また今年も、、、と、いつの間にか当たり前のようになっていた地域交流です。


当日は、この寒い厳しい時期にも関わらず(!)相模女子大学の学生にも来ていただき、地域の人と一緒に芸能披露をしてもらいます★

芸能披露する集落は、

・南片辺 「御太鼓」
・石花   「鬼太鼓」
・後尾   「鬼太鼓」
・北川内 「豆まき」
・北立島 「鬼太鼓」
・小田   「麦まき」


また、芸能披露以外にもパネルディスカッションや飲食・物産販売、展示などもご用意しています。

飲食・物産販売では、

・関に昨年オープンしたそば&パスタ屋「與左ェ門」の手打ち蕎麦
・知る人ぞ知る“名物ばぁ”で有名な赤ちょうちんのラーメン
・たかちもんて会の沖汁
・高千のB級グルメ?海府やぼらバーガー

その他、お米や干し柿などの販売も予定しております♪


最後に、昨年たかち芸能祭のプロモーションビデオを制作いたしました!
You Tubeに動画を掲載しているのでご覧ください☆ (7分くらいの映像です)




2月1日(日)は皆さま是非両津へお越しください!


・イベントのお問い合わせ先は、特定非営利活動法人 佐渡芸能伝承機構 080-6634-3423(松田)

・佐渡インフォメーションセンター「あいぽーと佐渡」についての情報はこちらから
 ↓
https://www.city.sado.niigata.jp/ic_r/index.html

佐渡市ではH1631日、新潟県内では比較的早期に「平成の市町村合併」を施行させました。その後、10年目という節目を迎えた昨年、その成果を市民が論ずるまでもなく、明けた年は「地方創生」元年と本日の紙面で報じられています。国の地方活性化制度である「地域おこし協力隊」が佐渡市へ導入、派遣され、3年目を迎える今年は、行政サービスと共に、どの様な地域支援が求められているのか、年頭より改めて、考えさせられる年始となりました。今年は自分にとって、実行の年にしたいと思っています。

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☆ご成約いただきました!ありがとうございました☆1.29追記
☆問い合わせ多数につき現在交渉不可となっております。
たくさんのお問合せありがとうございました☆1.14追記



寒波が立て続けに来る中、新規登録の空き家を見てきました。
・・・3回連続こういう感じですね・・・お天気いい日もあるんですよ!佐渡!


今回の物件は「売却」も「賃貸」も両方可能!
しかも提示金額はすでに破格ですが、更にお値段交渉有りの物件です・・・お得な匂いがプンプン




どんなんかなぁ~お邪魔します!
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すみません・・・暗い日でしたので、以降暗めの写真です・・・

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今回のお家はお部屋の数が多い!
1階だけで5部屋あります。

昔の物が好きな私。今回はこの照明に萌えました

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こちらの物件、バス停も近く小中学校も歩いて数分のところ。立地はとってもいいんですよ。


そして空き家物件にしては嬉しいことに・・・
じゃんっ!

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お風呂がめちゃくちゃ新しいんです
灯油ボイラーもきれいな状態です


更に更にトイレは水洗
我が家は汲み取りなのでこれはすごく羨ましい~


一番改修工事にお金がかかってしまうところが、すでにきれいな状態なので、お得物件ですね。
何より「お値段交渉可能」ですので、更なるお得が待ってるかも・・・¥¥¥¥¥

☆ご成約いただきました!ありがとうございました!!☆1.29追記
☆問い合わせ多数につき現在交渉不可となっております。
たくさんのお問合せありがとうございました☆1.14追記

詳しくはこちら→→→佐渡市空き家情報 こちらの物件は『真野-7』です。



空き家情報にはこのほか様々な物件がこざいます。
空き家情報を通じてご成約をいただいた方には、改修費などの補助金制度もご活用していただけますので、気になる物件があったらすぐ佐渡市役所地域振興課離島交流係0259-63-4152までご連絡ください!


また、空き家登録も同時に募集しています。
「島を離れてもう帰る予定がない」「親と同居を始めたので家が空いた」「1年に1回だけ掃除に帰るが、できれば人に住んでもらいたい」などなど、佐渡にはたくさんの空き家がありますが、貸していただける・売っていただける物件はまだまだ足りません。屋根が落ちてしまってからでは、空き家バンクに登録することもできません。
折角の歴史あるお家。ぜひ一度ご相談ください。こちらも地域振興課離島交流係 0259-63-4152まで!


金井地区お待ちしています!「空き家ないですか」と問合せ多数です。特に泉・平清水☆急募☆





 





1月2日、片野尾集落では「船祝い」という行事がありました。

漁師町ならではの行事。

他の呼び方だと起舟(きしゅう)・船霊節供(ふなだませっく)と言った名前で、全国的にも行われています。

佐渡でも、高千の方では船霊と呼ぶと聞きました。佐渡の中でも、その呼び方は様々。


片野尾     船祝い10

船主の方は船霊さんにお酒やお魚をお供えし、
航海の安全と豊漁を祈願。




それが終わると、船主の家は集落の人を招き、酒宴の始まり♫



船祝い9 船祝い6



んー!!たくさんのごちそう!!


 船祝い3     船祝い1

新鮮なお魚達も並びます!!!


船祝い4

うどんの上にのっているのは、片野尾の人なら知る人ぞ知る(自分は最近まで知らなかった)
片野尾のソウルフード。

「カニ天」

カニの足や甲羅の身をほぐしてかき揚げに。

シンプルですが、絶品。

…こりゃ贅沢でした。


 船祝い7     船祝い8


地域では当たり前に行われていることって、都会の人からしたら、当たり前じゃないことが多いと感じます。

畑で婆ちゃんが採って来た野菜が、家に帰ると置いてあったり。

「赤飯炊いたよ。食うか?」と、タッパーで頂いたり。

袋にも入れず手渡しで、大根の酢漬けを頂いたり(これが1番の衝撃)。




ご近所さんとの関係が密接で、プライベートがあまりないような感じもしますが、

密接な分、人って温かいなーっと感じる時がいっぱい。



集落が、大きな家族のように思える瞬間がたくさんあります。

そんな生活に憧れを持った人に、是非来て頂きたい、住んで頂きたい場所です。

真夜中に吹く風の音に何度も起こされながら夜明け前に起床。
隙間風で冷え切った部屋。
1月7日は寒い朝でした。

朝5時30分。


岩首の熊野神社には今年度の区長や神社総代らが集合し、まずは囲炉裏に火を入れ部屋を暖めます。


大晦日から元旦にかけて2年参りを行いますが、岩首では各々数は違えど沢山回る場所があるのに驚きます。
熊野神社をスタートし、隣接する秋葉神社、観音さま、万福寺、善寶寺、弁天様、お堂、お不動堂などなど。
それら1つ1つにしめ縄や松、お飾りがしてあるので、集落が管理している部分の松やしめ縄、お飾りなどを手分けしてはずす作業に出発。



その後、戻ってきてからお宮の中にある高屋にて大祓詞を読み上げ、昨年の12月31日に神様にお供えしたご飯やお餅、お神酒、黒豆、ワラビなどを下げて七草の準備をはじめます。(岩首の神様は女性なので、私は高屋には上がらず、ちょっと離れて見学です。)


神様へのお供えものとして、木椀にきれいにもられた飯。

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ざくざくと切られていく七草。

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ストーブの上にかけてあった大鍋から白い湯気が立ち込めます。

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準備をする男性陣のテキパキとした姿が印象的です。



7時頃には、続々と集落の人たちが神社にやってきてお参りをし、七草粥の振舞いをうけます。
無病息災を願い、お正月に食べ過ぎた胃を休め、久しぶりに会う人へ新年の挨拶をします。


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どの人も丁寧に挨拶をすること、男性らしい振舞い・女性らしい振舞いをすること、目上の人への敬い、神様への信仰など今までの私にはあまり身近に感じ大切に思ってこなかった事がずっと受け継がれて来たのだ感じる場面に多く出会います。


本当にちょっとした事だけど、お宮にきて挨拶をしっかりするばあちゃん達を見て、それが出来ない自分が恥ずかしくなります。
お宮にきたらコートを脱ぐ。挨拶する人の方へしっかり向いて正座して、頭をさげる。
昨年お世話になった事と今年の挨拶。
言葉づかいも、姿勢も見習うべき場所がたくさんあります。

古くさいし、出来なくても実際問題ないけれど、でも出来る人になりたいと思う。


神様もお宮のこともまだまだわからない事だらけだけれど、ここに住む人たちとここにいる神様はずっと一緒に生きてきているし、その関係性が生み出してきた姿勢はとても凛としていて見ていて気持ちが良いと感じてしまう。



そんな風になれるように。
協力隊最後の1年のスタートです。 今年も元気にまいります。







 



みな様、明けましておめでとうございます。
2015年も宜しくお願い致します。

さてさて、佐渡はお祭りや行事などがたくさんある島ですが、

正月も、それはそれはたくさんあります!

自分が参加した行事を、何回かに分けて紹介したいと思います。



1月1日―東立島 卯の日祭り―

今年は1月1日に行われましたが、毎年12月の卯の日に行うことから、卯の日祭りと呼ばれています。
この卯の日祭りとは、いわゆる新嘗祭(にいなめさい 収穫祭にあたるもの)です。

卯の日祭り9卯の日祭り4

東立島にある小田原神社。
畳二畳分ほどの狭い部屋で、何やら男性の方達が作業します。
高校の部室より狭いです!

卯の日祭り2卯の日祭り8卯の日祭り6

出来たのがこちら…。
カブとワラビとお米を蒸したもの(ムシと呼ぶそうです)お膳に盛り、
最後にヤナギの木を削って作った箸を置きます(このお膳を3セット作ります)。
それと各家々から持って来た、米粉を練って作ったお団子を神前に供え、神事の始まり。

卯の日祭り5



卯の日祭り3卯の日祭り1

神事が終わったら、囲炉裏にて団子を平らに伸ばし、炭火で焼いて食べます。
私も頂きましたが、素朴な味わい。


お供えしたムシ・焼いた団子は重箱に分け、家々のお土産に。


卯の日祭りの映像が資料として残っていたので見させて頂きましたが、

昔は、祭りの一週間前から、男性達は神社に泊まり寝食を共にしたそうです。

映像と今回の卯の日祭りを比べても、やはり簡略化されてる部分が多いです。

映像の中にいた人達がそのまま歳を取り、祭りに参加してました。

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人口20人ほどの東立島集落。

神主さんはそれでもニコッと

「続けていくことが大事。」

ちなみに、この卯の日祭りは県の無形民俗文化財に選ばれています。




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