小木半島で大獅子が出る祭りの3つ目は、琴浦集落!
冬のおやつ「いももち」の生産が盛んで、(年中食べますけどね!)
その原料となるサツマイモを貯蔵するための、岩を掘って作られた「いも穴・いも蔵」は、
年中温度が一定で、まさに自然の冷蔵庫です。
宿根木にも同じような石室はいくつかありますが、
各家石室を所有しているのは琴浦だけ。
あァ、いももちが待ち遠しい…♡
琴浦祭りは毎年11月2日、3日に行われます。
初日の2日は、11月とは思えないほどポカポカした陽気に恵まれました。
13時ころから獅子が出るよーと聞き、いざ白山神社へ。
白山神社での奉納を済ませると、そのすぐ横にある天神さんへ。
琴浦の大獅子は赤いのです。口づてに聞いた話によると、牝(メス)なんだとか。
そして沢崎か宿根木の獅子と、きょうだいにあたるとか。
やはり幣束を持った子どもたちが獅子の前を行きます。
琴浦の場合は、午後からの半日で35軒の門付けを回ってしまいます。
日が暮れる前に終わるのか!!??
背中に大きく「祭」と書かれた法被を着る琴浦住民。
前面には各家の屋号が書かれていて、一軒に一着だけ。
秋の祭りに限らず、年に数度ある講中にもこの法被を着て集うんだそうです。
真ん中のお父さんが長い竹竿を持っていますが、これは獅子の骨組みです。
集落を練り歩いているときに折れてしまった場合の代替品。
ってことは琴浦の獅子も荒荒しいのか!!??
祭りを見て歩いていると、いろんなことが推測できるようになってきます。
ピー!っと笛が鳴ると休憩の合図。
枝豆と唐揚げと、スミイカの…なんていう料理かな、甘くてやわらかい!
そして祭りの定番、御煮しめ~。(カマスの煮付け撮り忘れ!)
休憩にはたっぷり時間をとって、さくさくとテンポよく門付けが行われていきます。
あまりにテンポが良いので、聞いてみたところ、
琴浦の場合は集落で5つの組に分かれていて、
休憩をするのは組長の家と決まっているのだそうです。
どうりでさくさく進むはず!
そういえば、沢崎や宿根木では玄関先でお花代を読み上げていたけど、琴浦は??
「琴浦はね、口座引き落とし!」
なんでも祭りにかかった諸費用は、各組長が組の家から集めて、
そして組のお金として引き落とされるんだとか。
集落によっていろいろと違うんだなぁ。面白い。
共通しているのは、
沢崎の獅子と同様、しっぽが荒荒しいことや、
祭りは無礼講!大人がはしゃいでいることでしょうか。
平日だったこともあって、小学生は琴浦の子に限られていましたが、
10代20代が多く、世代交代している家が多いなぁという印象でした。
(中にいるんです若者が☆)
2017年11月
【小木・宿根木】大獅子・鬼太鼓・今年はちとちんとんも!
沢崎集落の祭りに続いて、
10月7日(土)、8日(日)に宿根木集落の祭りがありました!
写真のように、宿根木はもともと谷に家が密集してできた集落ですが、
谷のなかに納まりきれず、土地の高いところへ広がっています。
祭り一日目は、そうしてできた高山組や新田組を門付けに回ります。
っと!まずは白山神社への奉納です。
朝9時、ちとちんとんが始まりました。
祭文読み 赤鬼と青鬼の舞
右が男役の「ちとちん」、左が女役の「とん」
赤鬼と青鬼は、力の神やスポーツの神といわれる「ダジカラオノミコト」に真似て、
世を洗い清める躍動感ある舞を踊ります。
そして「ちとちん」と「とん」は、男女の秘事をこっけいに舞い、
それらにあわせて笛と太鼓と拍子木のお囃子が奏でられます。
ちとちんとんの起源は、かつて廻船業で栄えた宿根木の廻船が
海上の難所を通過する際、初航海の安全を祈願した若者が
船玉明神に奉納した踊りが発生の起源と言われています。
そのため元は男性たちによる芸能でしたが、時代は変わり、
現在は女性も参加・活躍しています。
一方神社の社務所では、大獅子に入るお父ちゃんたちが、
子どもたちが持つ幣束を作っていました。田舎はなんでも手づくりです。
そして10時、大獅子の奉納です。
奉納が済むと、称光寺から高山組、新田組へと各家へ門付けに回ります。
人が入るほど「獅子は太る」! 玄関先で
「休んでいってください」と声がかかれば、
胴は「骨抜き」になり 頭は玄関先の机に安置され
ひと休憩。祭りといえば、御煮しめに魚の煮付け。(カマスの煮付け撮り忘れ!)
大獅子ばかり追いかけていますが、同じ時に、
ちとちんとんと鬼太鼓も各家を回っていました。
私が住む家も、大獅子・ちとちんとん・鬼太鼓に門付けしてもらいました!
初めてのことで“祭り料理”は用意できませんでしたが、
福島県の酒蔵に勤める知人夫婦から届いたお酒が好評でした✌
二日目は、‘下’の宿根木の家々(観光で来られた皆さんが歩くところ)と、
‘上’にある高岡組を回ります。
奉納を見終えたおばあちゃんたち 狭い道の奥にある家の門付け
祭りにあわせて、「遠くへ行きたい」という番組の撮影がありました。
あっという間に夕方。最後は宿根木公会堂の門付けを済ませて、
俳優の石黒英雄さんを囲んで撮り納め。
放送日は、日本テレビ H29年11月12日(日)朝6:30~7:00
よみうりテレビ H29年11月12日(日)朝7:00~7:30
※残念ながら新潟県での放送予定はないそうです😨😨
祭りはまだまだ終わりません!
夜には公会堂でカラオケ、抽選会、そしてメインの青年芝居がありました。
この日のために宿若連の皆さん、一か月以上前から毎晩集まっては
芝居の練習を重ねてきました。
子どもたちの笑い声が響いて、ますます賑やかな祭りでした。
【小木・沢崎】獅子奮迅!沢崎祭り
9月下旬の沢崎集落の祭りを皮切りに、
この後11月下旬まで各集落で祭礼が行われます。
祭りの日程を抑えねば!と、まずは各集落に日程を聞き取り。
すると日程以外に見えてきたのは、さまざまな情報や事情でした。
・だいたい二日間かけて行われる
・獅子が出る集落と、もともと出ない集落とがある
・昔は芝居をやったが、今もやっているのは宿根木集落のみ
・平日だと子どもや勤め人の参加が難しいので、数年前から土日にずらした
などなど。
そんな中、「沢(崎)の獅子はひと味違うっちゃ!」と聞き、
祭り二日目(9月24日)の沢崎祭りに行ってきました。
この日は見事な快晴で、まさに祭り日和!

神子石(みこいわ)神社での奉納を済ませた大獅子。
獅子の中には大人が十数人入っています。
大獅子の前を行くのは、幣束を持った子どもだち。獅子を誘導します。
沢崎の子どもたちに限らず、別の集落から来ている子も。

大獅子は、集落の一軒一軒を回ってお花をもらい、門付けをします。

獅子の頭は、なんと重さ20㎏超え。
それを何度もパッカンパッカンと打ち鳴らすのです。
子どもたちも唄にあわせて幣束を振り、家の邪気を払います。

家の中まで土足でどんどんズカズカと。
獅子が去った後、中からは掃除機の音が聞こえてきました。
「休んでいってください。」と家の人から声がかかれば、
獅子を置いてみんなでひと休み。
大人はお酒、子どもたちにはジュースやお菓子が振る舞われます。


「ゴッツ」と呼ばれる鬼も栄養ドリンクで一服。
そうして集落27軒を回っていきますが、
まだ数軒残したところで浜へ向かった大獅子。
するとしっぽが暴れ出し(?)、頭がしっぽを追い、
と・・・とりあえずアブナイ!!

あ~~~~!海に落ち・・・! た!!!


引き上げても また落ちる(同じ写真ですが)。。


しっぽは暴れどおし。ぐんぐる回って転んで海に落ちて…


合計6回くらい海に落ちていました。
これが、他所とは違う獅子の気勢!
この「海に落ちる大獅子」を見に、たくさんの人が来ていました。
獅子の中には高校生くらいの若い人も入っていて、
20kgを超える重さの頭を鳴らしていたのも、若者でした。
でも、声を張り上げたり、激しくしっぽを振り回していたのは
おじさま方の方がまだまだうわてでした。
荒荒しい沢崎の大獅子、小木半島の祭りのスタートは強烈な印象でした。
協力隊企画『写真展佐渡』新潟市で開催中☺
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- 小林美由紀(相川金泉地区)
- 島外イベント
相川地区で活動を行う小林美由紀(金泉地域)と重盛真知子(外海府地域)の企画で、8月10日から9月10日までの1ヵ月間、相川にある「佐州お~やり館」にて「相川地区ふたりの写真展」を開催させていただきました。
👉http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp/archives/1067355993.html
おかげさまで、たくさんの方々に足を運んでいただきました。
アンケートには、
「佐渡にいても出会えないシーンを見れた」「佐渡の良さを再確認できた」等の感想や、「楽しんで頑張ってほしい」等の励ましのお言葉をいただきました。
私達ソトモノから見た相川の素晴らしい暮らしぶりを知っていただくことができ、うれしく思っております。大変ありがとうございました。
昨年「相川地区3人の写真展」、
今年「相川地区ふたりの写真展」、
そして、来年は、「相川地区ひとりの写真展(仮)」を予定しております!
来年もよろしくお願いいたします!
さて・・・!
この写真展に続く企画として、
新潟市内にあるすてきなカフェで写真を展示させていただけることになり、本日より11月30日まで開催しています。
会場は、古町エリアにある「Books& Music Blue Cafe」の店内です。
並木通りが見下ろせ、ゆったりとくつろぐことができる気持ちのいい空間です。店長さんが両津地区出身であり、縁あって写真展の開催となりました。
なぜ、新潟市で開催したのか。
新潟市出身の私は、協力隊になる前から、「佐渡は近くておもしろい場所なのに、どうしてみんなは遊びに行かないのだろう」「行かないなんてもったいない」と思っていました。周囲に聞くと、「佐渡に興味はあるが、なかなか足を運ぶきっかけがない」と思う方が多くいることがわかりました。
地域おこし協力隊というヨソモノから見た佐渡の魅力、地域の魅力を新潟市民に伝えることにより、新潟市からの来島者の増加につなげ、そして、「新潟から気軽に遊びに行ける島!」という感覚に近づいてほしいという思いから、地元・新潟市での開催を提案させていただきました。
佐州お~やり館では暮らしぶりがわかる写真を中心に選びましたが、今回は、「綺麗」「素晴らしい」「見てみたい」と思っていただけるような、風景や暮らしの写真を選びました。新たな佐渡の一面を知っていただけると幸いです。
また、
限定イベントとして、11月18日(土)午後1時半~3時半に、私たち協力隊2名によるトークイベント「佐渡ファンクラブ主催 さどトーク#7」を開催します。
実体験の佐渡暮らしについてお話させていただき、参加者のみなさんを交えて情報交換ができる時間にしたいと考えています。お気軽にご参加ください。お待ちしております♪
イベント詳細👉https://www.facebook.com/events/1492370214142777/
<BlueCafe ☕ ブルーカフェ>
住所:新潟市中央区上大川前通7-1237-1 サンシャイン新飯田屋ビル2F
営業時間:11時30分~21時(土曜・祝日は9時から。日曜は9時~18時)
定休日:月曜 (不定休あり) ※11/3㈮他イベントのためお休み。
電話:025-201-7885
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。