佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2021年09月


皆さん!こんにちは!

放課後活動支援担当の五百川将です。

9月4日に小泊のふすべ村で行われた
新潟国際情報大学と羽茂小泊集落が実施している
「佐渡若者定住ワークショップ」
に私を含む地域おこし協力隊のメンバー4名で参加してきました。 


これまで新潟国際情報大学では、学生が羽茂小泊集落を訪れて地域づくり調査や薪能のお手伝いをされてきたそうです。(なんと今年で10年目)

今年は、
「佐渡の人口減少と未来」
に関するワークショップを実施しに来られたそうです。



ワークショップには、
大学生、小泊集落の方々、地域おこし協力隊
と立場の異なるメンバーが参加しました。

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2グループに分かれて話し合い、大学生がスムーズに進行してくれました。



まずは、佐渡の若者流出について話し合いました。

①佐渡で若者の減少を感じる時はりますか?
②佐渡から若者が流出する原因だと思うことがありますか?
の2つのテーマについて。


話し合いの方法は、
KJ法で行いました。付箋に各々の意見を書き出していきました。

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自分とは異なる視点の意見やアイデアが出てきました。話し合いも白熱しました。


①で出た主な意見
街中や集落内で子どもを見かける回数が少ない時
地域の集まりが高齢者ばかりの時
買い物や外食をした際に同年代の若者を見ない時
学校のクラス数が減った
などなど

②で出た主な意見
遊ぶ場、学ぶ場が少ない
空き家の状態
いつまで経っても若手のままで意見が通りづらい
佐渡の良さに気づけていない
仕事が少ない
などなど

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お互いのグループで出た意見を発表



佐渡は、離島であり島外へ出かけることにハードルがあります。本土だと車や電車で他の市町村や地域に気軽に遊びに行けます。そうなると佐渡の若者は、佐渡以外の地域へ行く機会が少なく「佐渡」と「佐渡以外の地域」を比較することができずにいます。そうすると佐渡のネガティブな面ばかりに目が行きがちで佐渡の良さに目を向けるのが難しいのかなって私は思いました。(隣の芝生は青い現象とでも呼んでおきましょう。)

まずは、佐渡島内の魅力再発見や良さを知ることが大切になるんだと思います。
そのために、私達地域おこし協力隊がその役割を担っていかないとです。



さて、休憩をはさみ
次は
③佐渡に住んでいていいなと思うこと
について話し合いました。


③の主な意見
自然が豊富で、景色が綺麗
海鮮がうまい、やすい
地域の人とすぐに仲良くなれる
歩いていると声をかけてもらえる
オンとオフの境目がいい意味でない
生活に困らない
などなど

「さすが」の一言に尽きました。どんどんばんばん意見が出てきました。やはり佐渡で生活しているからこその意見が多かったと思います。

私自身も、佐渡に住んでから少しづつ確実に佐渡の虜になっていきました。


最後に、①②③を踏まえて
④佐渡の魅力を活かした若者流出の解決策
を話し合いました。

私達のグループでは、
話し合いを進めていく中で
佐渡の魅力は、
「日常生活」「地元の人」の2つに有るのでは?
となりました。


最終的な解決策は、時間がきてしまいまとまりませんでしたが…

佐渡でしか味わえない生活や佐渡にいる魅力的な人たちを知ってもらうことがポイントだ!!!

が私達のグループの結論となりました。

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もう1つのグループの発表風景



WSの最後には、大学生にみなさんが住み続けられる街を作っていくには

お互いの立場を超えて自由に意見を交換できる環境つくる

ことが第一歩とまとめてくださいました。
本当にその通りだなって思いました。地域おこし協力隊もまずは地域の方との話し合いが大切です。


と以上がWSの様子でした。

今回のようなWSに参加して、佐渡には色んな方々が関わってくれていると再認識しました。
活動のモチベーションにもなりましたし、様々な考えや視点を知ることができました。


では、また次回の投稿をお楽しみに〜

読者の皆さまこんにちは。
小木町地区担当の奥野です。

小木が江戸時代から栄えた歴史ある港町だということを、
以前の記事でお伝えしました。

そんな歴史ある町並みの中でも、
特に昔の姿をよく残す建物がいくつかあります。

今回はそんな見るべき!建物をいくつか紹介します。

まずひとつ目が、喜八屋旅館旧館です。
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小木町の入り口に位置しており、訪れた人は目を奪われること間違いなしです。

現在の建物が建てられたのは明治38年のこと。小木大火の翌年でした。

当初2階建てだったこの建物は、昭和4年に5階建てへと増築されました。
増築によって、景勝地である矢島経島を眺めることができたと言われています。

中に入ると、吹き抜けと共に帳場や囲炉裏が残されており、旅館だったころの面影を感じることができます。※2階以上は消防法により公開しておりません。
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平成18年に国の登録有形文化財として登録されました。

現在は1階部分のみカフェとして営業をしております。

赤泊のカニを使ったピザや、小木の野草で作ったコーラなど、
佐渡を感じられるメニューが豊富に揃っています。


続いて紹介するのが、鍋屋です。
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※現在居住中です。内部見学はできません。

小木のメインストリートのほぼ中央に位置するこの家は、間口が大きいことが特徴です。
旧喜八屋旅館と同じく、明治38年頃に建てられました。

江戸時代、幕府は間口税というものを設けて財政難を克服しようとしました。
そのため、当時は間口が狭く、奥に長い住居が一般的でした。

小木町は江戸時代の地割を良く残しているため、
現在でもそうした家が多く見られます。

そんな中、鍋屋がこれだけの間口を維持できたのは、
代々廻船問屋を営む名家だったからです。
主に越中(今の富山県)の船を相手にしていました。

また、越佐初の定期船「占魁丸」の運行に尽力したことでも知られています。


以上、「喜八屋旅館旧館」と「鍋屋」の紹介でした。

幾度もの大火を経験し、その度に財を失いながらも復興してきた小木町。
今も当地に息づく、先人たちの不屈の精神を感じてみてはいかがでしょうか?

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