読者の皆さまこんにちは!
小木町地区担当の奥野です。

小木のこと♪知らNight!~宿根木おとなの夜間学級~
先週末に開催したイベントを振り返ります。
ポスター決定 (2)

小木のことをもっと知ってもらい、
地域への愛着を形成しようと企画したこのイベント、
大盛況で定員の16名を超える22名から申込みを頂きました。

このイベントには2つの特徴があります。
①開催が夜であること
②舞台が昔の小学校であること

童心に帰ったようなワクワク感をうまく演出できたはずです。

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↑現役時は3年生の教室として使われていました。

まずは総合の授業から。
佐渡のみかんについて勉強をしました。

佐渡はみかんもりんごも採れる不思議な島です。

特に小木地区は温暖で積雪の少ないことから、
甘みの強いみかんができるとのことでした。


2時間目は社会の授業で、小木の学校について勉強をしました。

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↑小木地区には学校が11校あった時代も。現在は1校のみ。

沢崎分校(小木半島の最西端)の児童は、ほとんどが漁師の子どもだったため、
授業が6時半から始まったとの話に参加者一同大変驚いた様子でした。


3時間目は国語の授業。
小木の昔話「かっぱのスジワタシ」を学びました。

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↑昔の先生の格好で登場する気合の入りよう!

小木には人の肝を取って暮らすいたずら河童がいました。
その河童は小木で大きな力を持つ“鴻池屋”の主人の肝を狙っていました。

ある日、いつものように厠に潜んで主人の肝を狙っていたときのこと。

河童は肝を取ろうとしていましたが、
臭いものがでてきてなかなか機会がつかめません。

ふと主人は下を見ると、河童が潜んでいることに気付きます。

普通の人なら逃げ出すところですが、
流石は問屋の主人、気づかぬふりをして機会を伺います。

そうとは知らず再び河童が手を伸ばしました。
すると主人はここぞとばかりに河童の腕を掴み引っ張り上げました。

河童には為すすべがありません。
主人は河童に短刀を突きつけ「覚悟せよ」と言いました。
すると河童は「七代の末まで安楽に暮らせる飯の種を授けますので命だけは」と懇願します。
主人はこの誘いに乗り、河童から妙薬の調合法を教わりました。

以後、鴻池屋は妙薬を「河童のスジワタシ」として販売し、
大きな富を得ることとなりました。

実際に小木の町には鴻池屋という問屋があり、
「河童のスジワタシ」も売られていたそうです。


4時間目は体育の時間でした。
白山丸(千石船復元船)を使った脱出ゲームを楽しみました。

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↑背後に映るのが白山丸。江戸時代の千石船を忠実に復元したものです。

参加者は5つのチームに分かれて盗まれた金塊を探しました。
かなりの難易度に皆さん苦労している様子でした。

木崎神社(江戸に運ぶ金を保管しておいた場所)や、
はかま紙(正月に神棚へ飾る切り紙)など
佐渡や小木に関することを楽しみながら知ることができました。
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↑はかま紙。佐渡の正月には欠かせない。下げ紙ともいう。

5時間目は学活の時間ということで、
佐渡汽船についての授業でした。

その昔、両津から北海道やウラジオストック(!)にまで航路があったことや、
船酔いを防ぐコツ(船酔いをしない私は真剣に聞かず・・・)を学びました。

最後に校長先生からお話があり、
またの再開を約束して下校となりました。


参加者がこのイベントを通して地域の歴史や文化を知ることで、
佐渡への愛着や誇りがより深まっていれば幸いです。

次回開催をお楽しみに!!