佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2022年12月

こんにちは。
佐渡市地域おこし協力隊として、新穂潟上集落を担当しています、小森美紗です

去年の4月から、
◎トキの餌場づくり(ビオトープづくり体験の受け入れやお米の自然栽培)
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◎生椿集落の活動支援(お米づくりや草刈りのボランティア、昔の暮らしを知る「聞き書き」ワークショップ開催)
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◎潟上の未来について、子どもからお年寄りまでが集まって話し合う潟上未来会議の開催
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◎子どもの遊び場づくり
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◎活動内容を地域にお知らせするための「潟上ときどき新聞」の発行


などを中心に取り組んできました。

中でも、多世代交流拠点づくりについては、地域で思い入れのあった空き家「利左衛門(りぜむ)」をなんとか活用できないか?
ということにみんなで頭を悩ませていました。
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もともと、敷地内では、子どもの遊び場づくりとして、地域で竹製の滑り台を作ったり、ターザンロープやクライミングウォールを設置したりと取り組まれており、そんな流れもあり、地域有志で「一般社団法人潟上未来会議」を立ち上げ、日本財団の「子ども第三の居場所づくり事業 コミュニティモデル」に申請しました。


地域ぐるみで子どもたちが遊ぶ機会を作ったりと取り組んではいましたが、子どもの居場所や子ども食堂などの実績がある訳ではないので、ダメ元です。しかし、今年の2月ごろ、申請が通った旨の連絡があり、見事、「子ども未来舎 りぜむ」のオープンに向けて動き出すことになりました!


それからは、地域の有志で、子どもとの関わり方、組織づくりや寄付集めに関する研修を受けたり、古民家を片付けて改修に向けての準備をしたり、定期的にミーティングを行い、どんな理念のもとで施設を運営していくのか?をみんなで考えたりしました。
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そこで決まった理念は以下のとおりです。

  • いつでも安心して帰って来られる、みんなが大切にされる場所
  • 夢中になれる、没頭できる場所
  • 生きたホンモノの体験と出会い、成長できる場所
  • やりたいを叶える、行きたくなる場所
  • 多様な人たちと交流し、つながる場所

7月からは、工事が着工し、途中、床板塗り、壁の漆喰塗りのワークショップなどで、りぜむに関心のある方にりぜむを見ていただく機会を作りながら、ようやくこの12月でほぼ工事が完成し、先日、18日に地域向けの内覧会と芋煮会を行いました。
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オープンは、来年の1月16日を予定しています。

誰でも(島内の新穂以外の地域方でも島外の方でもウェルカムです)集うことのできる居場所として、運営していく予定です。(落ち着いてきたら、カフェなども運営予定です!)

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ぜひ、お気軽に立ち寄ってください。

ゆったり読書をしたり、人と話したり、広場で走り回ったり、思い思いにお過ごしいただけるとうれしいです。


インスタグラムページ

https://instagram.com/rizem_mirai?igshid=YmMyMTA2M2Y=


ホームページ

https://katagamimirai.wixsite.com/rizem


小森美紗

佐渡地ビールSADO LAND BEERのご紹介 


こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

今回、「かないいねマルシェ」に出店いただいた「クッチーナ」さんが製造販売するクラフトビールを紹介させていただきます。

 

佐渡の金井地区は、大佐渡山脈の麓に広がる地域であり、その豊な水を利用してかつては酒蔵も何件か存在していたと聞いています。今は、加藤酒造(金鶴)の酒造工場が日本酒を製造している地域でもあります。

 

「クッチーナ」さんは、もともと食堂と居酒屋の飲食店を経営されています。コロナ禍による飲食店経営の危機感から新規事業としてクラフトビール製造に約1年前から取り組まれています。従って、飲食店でもありますがブルワリーでもあるのです。

クッチーナ-外観

「クッチーナ」のオーナーである長岡さんのご厚意でブルワリーを見学させていただきました。今回は、その工場のようすを紹介します。

  

【寸胴鍋が2つと冷凍庫があればビールがつくれる】

最初の寸胴では、仕込み槽として麦汁までを作ります。もう一つの寸胴では沸騰釜として麦汁にホップを加えて煮た後に冷却し発酵・熟成します。

 

■クラフトビールの仕込み行程について

丁度このときに「KINZAN(ゴールデンエール)」を仕込み中で既に潰したモルト(麦芽)と真之介が寸胴に投入されていました。


寸胴



まず仕込む前にモルト(麦芽)を潰して寸胴に入れるのですが、これはエキスのしみ出しやすくするためだそうです。
破砕機

この機械で麦芽(モルト)潰します


つぶし方は、麦のカラもそのまま潰します。それは、皮が濾過の役割をしてくれるそうです。

麦芽は、水飴の原料でもあり糖分が豊富なのでその糖分がアルコールに分解されることになります。その後に発酵・熟成行程前で投入されるビール酵母が糖分を食べてアルコールを出してくれます。

 

仕込みの行程では、液体の中のでんぷん質が麦芽糖に変わるように温度管理を行います。この作業が終わると濾過をしながら隣の寸胴へ麦汁を移動させます。寸胴に残った絞りカスにはまだエキス残っているので、さらにお湯をたしながら二番絞りとしてとなりの寸胴に麦汁を移していきます。移したら沸騰させます。これは、殺菌やいやなニオイなどを飛ばすために沸騰させるのだそうです。

しぼり工程

一番絞りの絞りかすにお湯を加え二番絞りを行い、移ったら沸騰させます



この後、沸騰処理が終わったら沸騰釜(二番目の寸胴)を冷やします。ビール酵母は、30度以上で死んでしまうそうで、できた麦汁を冷まして20度まで下がったらそこにビール酵母を入れるのだそうです。

 

仕込み全体の時間は8時間から10時間掛かるそうです。(煮込んで冷えた麦汁に酵母を入れ冷凍庫内のビニール袋内に移すまで)

 

■発酵・熟成へ

ビールの仕込みが終わったら、床置き型の冷凍庫にビニール袋を入れその中に仕込んだビールを移動させます。その後、冷凍庫で発酵・熟成されるのです。

 

発酵・熟成する冷凍庫の電源の先には、0.1度単位で温度管理が出来るサーモスタットが繋がっていて常時庫内の温度管理が行われます。

発酵・熟成



冷凍庫を使っているのは、外付けのサーモスタットが電源をONOFFするので冷凍庫でも問題なく温度管理ができるからだそうで、なるほどです。

貯蔵・熟成期間は約1ヶ月必要で、その期間が過ぎればビールができあがります。完成したビールは、樽詰めされ保管されます。

樽

今回のように一度の仕込みで150L(350mlビン400本ぐらい)の製造ができます。この工場内で仕込みから瓶詰めまで全て行っています。

 

2階には、原料のモルト(麦芽)の保管庫や樽詰め、瓶詰めなどを行う機材がそろっていました。

 

このように、工場設備も工夫されていて小スペースでコンパクトに配置され、最小限の投資が行われ、ローコストに製造が可能な工場でありました。

小さな地域で個性的なクラフトビールを製造し我々が味わえる、クラフトビールがとても身近に感じられ、金井地域にこのようなビール工場がある事を自慢できる事はとても嬉しく感じました。

 

私もこの後にクラフトビールをいただきました。それぞれ特徴があり、それぞれに製造者の意図が感じられ特徴ある味わいを楽しむことが出来ます。ビール製造を始めて1年位で佐渡の酒屋さんや飲食店、ホテルで使ってもらっているそうです。見つけたら是非、味わってみてください。また、近々新潟の三越伊勢丹やイオンさんへも出荷されるそうですので、新潟の方にも飲んでみていただきたいと思います。

ふるさと納税の「さとふる」等でも登録されているようです。

 

■現在販売されているビールの種類は

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写真の左から

1,ONDEKO インディア・ペールエール ホップを大量に加えたビール

 

2,OKESA ベルジャンホワイト

小麦を使用しコリアンダーシードやオレンジピール入り

 

3.KAYANOMI スタウト 黒ビール カヤの実入り

 モルトと黒く炒ったモルトを使っている

 カヤの実をそのまま炒って砕いている

 

4. HONEY FRESH LEMON ハニーエール

はちみつを原料としたエールビール。蜂蜜の香りとコク、なめらかな口あたり、レモンの甘酸っぱさが特徴

 

5.KINZAN ゴールデンエール 新之助入り

 今回、仕込んでいたビール

 

6.KANZOU ペールエール カンゾウとアップルミント入り

 カンゾウは、佐渡の生産者から入手している

 風味のバランスを取るためにアップルミントを入れている

 

7.TANEMAKIZARU ヴァイツェン 小麦入り

小麦麦芽を使用したドイツの伝統的なビール

 

8.ECHIGOHIME 佐渡産越後姫入り

 イチゴの風味が香るビール。スイーツとともに楽しめます
越後姫


■これからの予定

 近々、ラベルのデザインが変更されるそうです。

 今後は、工場をもっと大きくしたいとのことでした。工場も大きくして、多くの方々から味わってもらえるようにこれからもがんばっていただきたいと思います。

 

SADO LAND BEER FACTORY

〒952-1209
新潟県佐渡市千種88‐1
☎ 0259-67-7900

ブルワリー

今年の「かないいねマルシェ」では、コロナ禍もありみんなで楽しくビールを飲むことが出来なかったので、来年以降は皆で楽しくビールを楽しめる時が訪れることを祈っております。これからも地元のビールSADO LAND BEERを応援して行きたいと思います。

 

担当業務 羽茂地区

出身地 岩手県盛岡市
 
任期 2022年11月〜2025年10月(予定)

ひとことコメント
2022年6月に初めて佐渡を訪れ、素晴らしい景勝地と美味しいご飯に感動しました。そこから4ヶ月後の移住のため、いまだに毎日が学びと発見の連続です。
特に羽茂の柿は格別で毎日食べたい大好物になりました。
羽茂支所で、地元の皆様のお声を聞いて活動していくことが私のミッションです。
来年・3年後・5年後と続く活動に繋げていくよう取り組んでまいります!

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