佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2023年07月

読者の皆さん、こんにちは。
トキの水辺づくり協議会担当の菅原亮と申します。

佐渡では休耕田の田んぼに近い形での維持と、トキの餌になる多様な生きものが生息できる場所として「ビオトーブ」整備が行われています。

今回はそのビオトーブ整備の様子をご紹介したいと思います。
同じ地域の写真ではないのですが、放っておくとこの様に倒木が起きたり、竹や雑草が繁茂して田んぼの生きもの達が生息場所を失っていきます。
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一方で以下の様に草刈りなどの手入れをすることでトキの餌場にもなります。

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里山という所は手を加えないと、田んぼだった所もすぐに草が生え、木が根を張ります。
しかし、草刈りをして水が入る状態を保つことで、これまで田んぼに生息していた生き物が暮らしていけます。

生物多様性に配慮した農法でお米を生産していたりと、佐渡ではトキを含めた多様な生きものとの共生を進めています。

里山というのは人の手が加わって作られる空間なのだなと実感しますね。

こんばんは。
みなとオアシス佐渡両津担当の棚村です。

【佐渡市地域おこし協力隊インタビュー】
8月に約1週間のイベントと、2日間ながら大規模なジャズイベントを控えた私に取材と記事作成にかける時間的余裕が無いため、今回は番外編として、私の活動報告をさせていただきます。

みなとオアシスって? 普段何しているの?
地味~~な裏方の実態と、佐渡のイベンターに届けたい広報Tipsをお話しました!


【note】佐渡市地域おこし協力隊インタビュー (3)

👆記事を読む方はこちらの画像をタップ!
※現在のブログの表示の都合上、隊員全員の記事を次々に書くと初期の投稿が埋もれてしまう可能性があるため記事本編はnoteで読むことができます。


【note】佐渡市地域おこし協力隊インタビュー (5)

また、8月のみなとオアシスイベント情報は、公式サイトInstagramFacebookで随時更新!
たくさんのご来場をお待ちしています!


みなとオアシス佐渡両津推進担当
棚村 麗乃


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読者の皆さんこんにちは。
小木町地区担当の奥野です。

私は今夏、期間限定で小木の常駐ガイドを務めています。
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ガイドをする中でお客さんの反応が良いスポットがいくつかあるのですが、
その中でも上の番所と三味線堀、汐通しの堀切は外せません。

上の番所とは奉行所の出先機関のことで警備や見張り等を行っていました。
また、当時は積み荷の十分の一を税として徴収していたそうです。
上の番所
↑今は看板が立つだけとなっているがこの一角に番所があった

ただ、この場所は海岸線から離れており、船の荷を確認するには不便そうです。
実際に案内をすると皆さんが同じ感想を抱かれます。

実は番所が建った当時はすぐ目の前が海でした。
しかし、1802年に起きた地震によって隆起が起き、海岸線は40mほど後退しました。

その後、不便になってしまった湊を何とかすべく“三味線堀”が作られます。
画像2

小木湊古絵図(文化年間作成、個人蔵、市指定文化財、一部拡大)

三味線堀のおかげで町は再び活況を呈し、最盛期を迎えることとなります。

後に堀は埋められ“浜町”と言われる地区が誕生しました。
花街として栄えたところで、300人もの芸者がいたと伝わります。

今でも地震前の海岸線の名残や堀の形をした通り、花街当時からの建物が残っています。

続いて紹介するのが汐通しの堀切です。
そもそも小木が港町として栄えたのは、2つの湾を有していたからだと言われています。
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↑2つの湾の間に城山があることでどの方向からの風にも対応ができた
(出展:国土地理院の航空写真、1963年撮影)

ただ、急に風向きが変わったときには城山を迂回して反対側へ避難しなければなりませんでした。
そこで安全に避難ができるよう掘られたのが“汐通しの堀切”です。

1671年、城山の付け根を開削し、幅7間半(約14m)の堀が完成しました。
城山を除く一帯は泥岩でできていたため、このような工事が可能だったようです。

江戸から明治にかけての小木は、金銀の積出港に始まり、西廻り航路の寄港地として、また北前船の拠り所として絶えず変化をしていくことになります。
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↑船乗りの信仰を集めた木崎神社に奉納された船絵馬

私はそんな小木の町を勝手に佐渡のベネチアと呼称しています。
ブラタ○リで紹介してもらえないもんでしょうか・・・

冗談はさておき、過去に思いを馳せるのは良いものです。
小木に来た際はぜひガイドをご利用ください!

こんばんは。

日が長くなってのんびりと過ごしていたら、スーパーの閉店時間に間に合わず、素麵を買い損ねた小木特産品クラブ担当の小松です。

みなさまは佐渡の植物研究に力を注いだ伊藤邦男先生をご存じでしょうか。

伊藤先生は高校の生物の先生で、草木と人間をこよなく愛し、植物を生態的・民族的・文化的観点から調査し、多くの著書を遺された方です。


今回、回顧展の準備に関わらせていただき、ご子息の伊藤芳樹さんと、先生の蔵書整理から関われている磯野保さんより伊藤先生のエピソードを伺うことができたので、私の所感も織り交ぜながらご紹介します。

佐渡には季節ごとに多種多様な花が咲きますが、ここで暮らす人々はそれを暦にしてきました。

例えば、大野亀での絶景が有名なカンゾウですが、佐渡の言葉ではヨーラメと呼ばれています。

ヨーは魚のイオが転じたもの。鯛が産卵する時期になると咲く花だから、魚(イオ)孕(ハラミ)と言われています。

(また、カンゾウのつぼみは10〜12個あるのが1日1つずつ咲いて夕方だめになるから「夕だめ」が訛って「ユーラメ」から「ヨーラメ」となっていたという説もあるそう。)

ヨーラメのように、漁の時期を知らせてくれる花もあれば、春告花といわれ仕事始まりのサインとなる花もあり…花を自然暦として暮らしのリズムを作ってきたのです。


このふうに先生は「植物学」という硬いものより、花と人間のお付き合いに関心を持っていたそうです。


そんな人間と植物が大好きな先生が、島中を巡って聞いて回った佐渡の文化や知恵は、自費出版という形で20冊が世に出されました。

三兄弟の次男である芳樹さんは、中学生くらいから出版のために本の清書をお手伝いされたそう。
そんなわけで、著作のなかでは三兄弟の字が混ざっているとのことでした。(今度はそれを意識して読んでみたいです!)




父としての伊藤先生について、芳樹さんは

「植物のことを好きでやってて、他の人に教えたりできると『先生ありがとう』と言われるけれど、そこには母の苦労や内助の功もあったんだよね。
極楽とんぼみたいに、ふらふら好き勝手して家事手伝い一切しない。
うちはじゃがいもも育ててたけど、畑仕事も一切手伝わないし、たまに畑にくると花を眺めている。
こんな生き方を普通の人の常識では「好き放題してる』って見方もあるけど、やっぱり『自分の人生だから自分が楽しく生きるのが大事なことなんだよ』って教えてくれたのかもしれない。」と話されていました。

野草の知恵や、その土地ならではの植物の文化は残そうとしなければ失われていってしまうもの。

先生が好きなことをつきつめて下さったから、貴重な知恵の蓄積が残されたこと。
その過程ではご家族のあたたかい協力があったのですね。





最期の著作である「自然と草木と人間と」という本では、先生がなぜ植物学を目指したかを語られています。

海辺に咲く花は山や公園にはないように、植物は自分が生きる場所を知っている。人間もそこを見習うべきだ。人間も海と山と都会と自分の性分にあったところに…そんなメッセージも残されています。


私も、いろんな土地を旅しながら自分の暮らす場所を探していますが、自分の性分との相性というのは土地そのものの魅力よりも大切だと感じています。


先生は13年前に亡くなられており、私は直接お会いすることは叶いませんでしたが、野草研究家の菊池はるみさんを通して、野草のゆたかな世界に出会うことができました。

先生の遺した佐渡の宝物が、こうして次の世代に引き継がれ、形をかえながらSNSなどにも広がっている…。
ともすれば、図書館の奥や博物館の中だけに眠りがちな先人の知恵が、今もいきいきと暮らしの喜びににつながっていることも、佐渡の素敵なところだと感じています。

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伊藤先生も菊池はるみ先生も、どちらも義務からではなく個人の熱意から活動されている、そんな佐渡の方の生き方も憧れますね。

佐渡にはまだまだ光の当たっていない、埋もれた巨人たちが多くいるようです。
生きている人だけでなく、そんな先人たちに出会えるのも楽しみです。



『花と小父さん 草木に人生と教育を学んだ男』伊藤邦男回顧展


迷い続ける自分の為、人の為、植物(植生)に「なぜ君はその場所で、芽を出し花を咲かせ

散っていくのか」を問い続けた男。

「生きるとは何か、人生とは?」の永久な課題を植物、草木を通して優しく問いかけて来る。

この人は、高校生徒だけでなく友人や家族、仲間たちにも問いかけていた。


期間 2023年7月1日~8月31日 午前10時~午後4時(月、火曜休み)
場所 真野新町交差点 森ギャラリー(旧・森医院隣)
主催 佐渡の植物刊行会 協力 新町商店会・佐渡の文化を守る会
お問い合わせ 伊藤芳樹 070 4139 2099

 

著書の展示はもちろん、写真、俳句、原稿や、帽子やループタイなどの愛用品も見ることができます。
伊藤邦男氏の“におい”が感じられる空間です。

自己紹介以外では初投稿です。
佐渡市地域おこし協力隊の3~4期生までは実施していた、過去の企画を10年前と変えずにそのままやってみたいと思います。
それではどうぞ!

<一問一答>

●佐渡でのあなたの癒しスポット、一番好きな佐渡での場所は?
癒しスポット⇒両津総合体育館
一番好きな場所⇒佐渡汽船 両津港ターミナル

●好きなおにぎりの具は?
明太子

●佐渡で一番美味しいと思う食べ物は?
佐渡汽船 両津港ターミナル待合室の立ち食い蕎麦屋の海藻そば

●好きなタレント・作家・アーティストは?
すいません・・・。じっくり考えたのですが、思いつきません・・・。
その代わりといっては何ですが、好きなプロレスラーは鈴木みのる、好きなダンサーはHOZIN、好きなYouTuberはスニ垢男子です。

●好きな異性のタイプは?
髪がきれいな人

●自分について人から言われた事で印象的な言葉は?
お母さんみたい

●日々の楽しみは何ですか?
晩ごはんと子の成長

●10年以上好きで食べ続けてきたものは?
明治エッセルスーパーカップ超バニラ

●カラオケ18番は?
時の流れに身をまかせ

●お気に入りの映画やシーンは?
バックトゥザフューチャー⇒ジョニー・B・グッドの演奏シーン
アポカリプト⇒殺されることを察した仲間に「よい旅を」と言って送り出すシーン

●心ひかれる場所は?
佐渡一周線

●任期終了後の自分はみえていますか?10年後は何をしていますか?
なるようになるさタイプなので、何も考えていないし見えていません。
ただ、生きていれば変わらず佐渡にいると思います。相も変わらず保守的に過ごしているはずです。


以上です。ありがとうございました!

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小松恵美隊員の記事一覧

名前 小松恵美(こまつめぐみ)

担当地区 小木地区小木特産品クラブ担当

出身地 埼玉県
 
任期 2022年7月〜2024年6月(予定)

ひとことコメント
友達の佐渡移住をきっかけに初めて佐渡に遊びに来たのが2021年の3月。
日常のなかにいろんな文化を学ぶ機会があること、食べ物が美味しいこと(大好きないちじくや、野生のきのこが豊富!)あたたかく気にかけてくださる佐渡の方々に惚れ込んで、気づいたらその一年で10回も来てしまいました。2022年の6月に佐渡に引っ越し、「佐渡に居ついちゃいな」という潟上のおばあさんの言葉が現実に。

慣れ親しんだ新穂潟上からは遠い場所だった小木ですが、食べ物や農に関わるミッションを選んで、小木特産品クラブ担当となりました。
受け入れ先の榎谷さんは民宿と漁師だけではなく、田んぼやヨット、森林保全ボランティアなどなどいろいろな楽しい取り組みをされているので、そちらも関わらせていただいております。

佐渡の食材の豊かさ、旬、食文化など宝物を発信してゆきます。
また、いつまでも佐渡が美しく安心して暮らし続けられる場所であるように、地産地消やゼロウェイスト(使い捨てから循環へ)にも力を入れていきます。

ちなみに佐渡の好きなものは、自然の景色、ものづくりをされているひと、雪、さつまいもとお魚ときのこ、旬のもの。

嫌いなものはブヨと蚊とカビです。

小木特産品開発センターのInstagram

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こんばんは。
みなとオアシス佐渡両津担当の棚村です。

【佐渡市地域おこし協力隊インタビュー】
こちらのシリーズでは、2023年7月現在、佐渡市に在籍している18名の隊員を、私、棚村が入隊が早い隊員から順に勝手に紹介する自己満足のシリーズとなります。

vol.5の今回は、世話人との素敵なツーショット!
 新穂潟上集落地区担当 小森 美紗(こもり みさ)隊員です。

『たまりば・子ども未来舎りぜむ』についてのお話もたくさんお話して頂きました!

【note】佐渡市地域おこし協力隊インタビュー (3)

👆記事を読む方はこちらの画像をタップ!
※現在のブログの表示の都合上、隊員全員の記事を次々に書くと初期の投稿が埋もれてしまう可能性があるため記事本編はnoteで読むことができます。


みなとオアシス佐渡両津推進担当
棚村 麗乃


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