隊員雑感
活動報告と退任のご挨拶
みなとオアシス佐渡両津推進担当の棚村です。
2021年に佐渡に移住し、今年で3年が経ちました。
毎日が目まぐるしく過ぎ、「あれってそんなに前のことだったっけ?」も増えてきた今日この頃。
最後のブログ更新となりますが、3年間を振り返った活動報告をいたします。
■ みなとオアシス佐渡両津とは

簡単に言うと、ただイベントをしているわけではない!ということです。
大事なのはイベントを開催した後になり、
● これくらいの規模のイベントをすると、これくらいの来場者数がある
■ 3年間を振り返ってみて

【2021年】
● 8月 🔗マイクロツーリズム サタナビin佐渡市 出演
● 9月 チャレンジショップ『ガチャヘゴマーケット』
● 10月 みなとオアシス佐渡両津2021秋『あいぽーとガーデン』
● 12月 みなとオアシス佐渡両津2021冬『おんでこイルミネーション』
移住してからはじめの半年はコロナの影響が最も大きい期間で、イベント開催のほとんどがままらなかったのですが、結果的にこのコロナ渦という “余白の時間” が佐渡を知るための時間になりました。
特に、両津商工会の方からお誘いしていただいた空き店舗を活用したチャレンジショップ『GACHA HE GO MARKET(がちゃへごマーケット)』では、地域や関係各所の方々とはじめましてのご挨拶ができましたし、両津にはどんな需要があるのか、いつ・どんな人が来る傾向があるのかなどを知ることもできました。
勢い任せで決行したこともあり、今思えば考えが甘かった部分も目立った企画だったと思います。
ただ、あれから2年が経った今でも、「あの時チャレンジショップをしていた人ですよね」と話しかけられることが本当に嬉しく、これからも反省だらけの "初心" として忘れないようにしていきたいです。

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【2022年】
● 3月 みなとオアシス佐渡両津2022春『オイスターフェア』
● 8月 みなとオアシス佐渡両津2022夏『ビアフェスタ』
● 9月 新潟県立佐渡中等教育学校 講演 / NSTまつり参加
● 10月 みなとオアシス佐渡両津2022秋『第5回 Sea級グルメ佐渡大会』
● 11月 🔗Sea級グルメ全国大会 in 八幡浜
● 12月 みなとオアシス佐渡両津2022冬『おんでこイルミネーション』
2022年は感染症と折り合いをつけながらどうにか4回のイベントを開催させた... というような1年でした。検温・入場登録・マスク用シール配布...など、感染症対策には正直かなり労力(と、コスト)を割きましたし、なによりマスクで人の顔を覚えられないのも一苦労でした。
また、開催するイベント内容がほぼ固定化していたのにも関わらず、前任からの継ぎ資料がほぼ無いことはかなりしんどく、協力隊の仕事が連続していないことに悩まされた時期でもあります。試行錯誤しながら3月は牡蠣祭り、8月はビアフェスタ、10月はSea級グルメ佐渡大会、12月はイルミネーションイベントの企画・運営に携わりました。
8月に入ると翌年3月まで、約2か月おきにイベントが開催される...
そんな事実に、2年目以降は夏が来るのが少しストレスになっていました。(笑)




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【2023年】
● 2月 🔗佐渡ローカルクリエイター講座 開催
● 3月 みなとオアシス佐渡両津2023春『加茂湖牡蠣祭り』開催
● 6月 佐渡保育専門学校 講演
● 8月 みなとオアシス佐渡両津2023夏『ビアフェスタ』開催 / 『しま夢ジャズイン佐渡』開催
● 9月 🔗SADO JOB 講演
● 10月 みなとオアシス佐渡両津2023秋『第6回 Sea級グルメ佐渡大会』開催 / Sea級グルメ全国大会 in 沼津 参加
● 11月 新潟県立羽茂高等学校 講演
● 12月 みなとオアシス佐渡両津2023冬『おんでこイルミネーション』開催
協力隊最終年度のこの年は、ようやく要領を掴み、出店者とのやり取りにLINE公式を導入したり、イベントスタッフ用運営マニュアルを作成するなど、+αのことにやっと着手できた年でした。
バタバタとせわしなく会場を走り回っていた以前と比べると、ご来場のお客様の顔をしっかりと見る時間が増えました。最初は新潟市から派遣されたイベントスタッフだと思われていた私も、地域の方から声をかけられることも増え、「イベントが楽しかった!」という声が原動力になっていました。
■ 団体の自立を目指して
地域おこし協力隊として3年間の活動で求められていたことは『①島外からの誘客イベント開催』と『②補助金を必要としない組織作り』の2点でしたが、結果を言えば①は半分達成、②は「・・・」。
②に関してはフルで協力してくれる人があと5人ほどいて、私が協力隊として数年継続すれば達成に近づくのではないかと思いますが、この3年間では現状を少しずつ改善していくだけで精一杯だったというのが本音です...。

一方で、この3年間で特に評価していただいた領域は広告・宣伝でした。
既存のデザインのブラッシュアップと、今後も定番として使っていけるようなポスターやチラシ等の作成を手がけました。
デザインは我流なのでさておき、佐渡における広告・宣伝においてはそれなりコツがつかめたのは良い収穫でした。
スーパーのポスターコーナーは本当に学びが多くて楽しいですよ!
広告掲載場所やその方法を始め、イベント運営に関する各種データもリスト化したため、私がいなくなった後も運営ができる体制づくりも形成できたと思います。

あたらしく始めたこととしては、SNSアカウントの開設、さどマッチボックスでの求人募集、イベント出店者専用LINE公式の作成などがあります。引き続きFAXでのやりとりをされる方を除くようなことはしていませんが、楽になる部分に関しては積極的に新しいサービスを導入していくべきだと思います。
これらを通して、自立...とは少し違いますが、みなとオアシス佐渡両津を知り、応援・協力者が増えたことは事実です。今後も協力をお借りしながら、団体は自立を目指していただきたいです!
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■ さいごに
地域おこし協力隊という制度は、その土地に退任後も住み続けたい人にとってはとても良い制度だと思います。地域に根を張る前に地域性や文化・人間関係の情報収集ができるので、いわゆる移住後のギャップを減らす緩衝材のような役割もしていますし、なにより佐渡にはOBOGが多く定着しているので、協力隊としての "信頼貯金" が引き継がれているとても活動しやすい環境です。
縁もゆかりもなかった佐渡に移住した3年前。
見るもの会う人すべてがはじめてのことばかりだった場所が、今では「ただいま!」と言える場所になりました。
協力隊という名前だから会えた人、できたこと、思ってもみなかったハプニング。
ここに書ききれないほど、充実した時間を過ごしました。
退任後も引き続き佐渡、両津で暮らしていきます。
3年間、地域おこし協力隊として本当にお世話になりました。
引き続き下記媒体では発信を続けていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
棚村 麗乃
◎公式X:https://twitter.com/tanachan_sado
◎note:https://note.com/tanachan_sado
◎SUI:https://sadouiturn.com
【トキ】トキの餌場となるビオトーブ整備について
トキの水辺づくり協議会担当の菅原亮と申します。
佐渡では休耕田の田んぼに近い形での維持と、トキの餌になる多様な生きものが生息できる場所として「ビオトーブ」整備が行われています。
今回はそのビオトーブ整備の様子をご紹介したいと思います。
同じ地域の写真ではないのですが、放っておくとこの様に倒木が起きたり、竹や雑草が繁茂して田んぼの生きもの達が生息場所を失っていきます。

一方で以下の様に草刈りなどの手入れをすることでトキの餌場にもなります。

里山という所は手を加えないと、田んぼだった所もすぐに草が生え、木が根を張ります。
しかし、草刈りをして水が入る状態を保つことで、これまで田んぼに生息していた生き物が暮らしていけます。
生物多様性に配慮した農法でお米を生産していたりと、佐渡ではトキを含めた多様な生きものとの共生を進めています。
里山というのは人の手が加わって作られる空間なのだなと実感しますね。
【佐渡市地域おこし協力隊インタビュー番外編 活動報告】みなとオアシス佐渡両津推進担当 棚村 麗乃
みなとオアシス佐渡両津担当の棚村です。
【佐渡市地域おこし協力隊インタビュー】
8月に約1週間のイベントと、2日間ながら大規模なジャズイベントを控えた私に取材と記事作成にかける時間的余裕が無いため、今回は番外編として、私の活動報告をさせていただきます。
みなとオアシスって? 普段何しているの?
地味~~な裏方の実態と、佐渡のイベンターに届けたい広報Tipsをお話しました!

👆記事を読む方はこちらの画像をタップ!
※現在のブログの表示の都合上、隊員全員の記事を次々に書くと初期の投稿が埋もれてしまう可能性があるため記事本編はnoteで読むことができます。
みなとオアシス佐渡両津推進担当
棚村 麗乃
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【一問一答】過去の恒例企画やってみた
佐渡市地域おこし協力隊の3~4期生までは実施していた、過去の企画を10年前と変えずにそのままやってみたいと思います。
それではどうぞ!
その代わりといっては何ですが、好きなプロレスラーは鈴木みのる、好きなダンサーはHOZIN、好きなYouTuberはスニ垢男子です。
ただ、生きていれば変わらず佐渡にいると思います。相も変わらず保守的に過ごしているはずです。
以上です。ありがとうございました!
/特別企画/【佐渡産】新米食べ比べ〜舞台裏編〜5/5
こんにちは!
達者協力隊の山本です。
最近は嵐のような風が毎日吹いており、家が飛んでいかないか時々本気で不安になっています。
さて、今回は新米食べ比べ最終章、舞台裏編です
①準備編
②食べ比べ編
③おかず編
④棚田展望台編
⑤舞台裏編«--ココ!
正直な所お米とは関係なく、協力隊の素顔に迫って行きたいと思います。

(お米を炊いている最中)
■お米を炊き始め〜炊き終わり時間
五百川隊員の(この本オススメです)から始まった歴史の話。
実は五百川さんは歴女らしく歴史の本にはまっているそうで、江龍田さんにオススメしています。
というのも、五百川さんだけでなく江龍田さんも歴史好きという事でお米を炊いている最中は江龍田さん自家製の歴史語りがスタートしました。
幕末の時代の話だったのですが正直めっちゃかちゃ面白かったです。絶対に教科書じゃ習わない所まで調べてあり本当の歴史が目の前にいるのだと思いました。
話の途中でお米が炊けてしまいもっと聞きたいなーと思いながら食味調査へ!!
■こだわりの写真を撮るまで

お米の会という事で米と水の写真を綺麗に撮りました。実はこの一枚ただ並べて撮ったわけではありません。
何か写真に違和感はありませんか?合成とかではありません。本来の形をしていない物があららます。
答えは 水
あんなにひし形に水のタンクは置いたらなりませんよね笑笑!

村山隊員が頑張って水タンクの位置を調整してくれています。案外重いので大変そうでした!
顔が入らないようにとる江龍田さん流石ですね
■棚田を見ながら

食味調査が終わった後を岩首昇竜棚田を登ってお米を食べながらみんなで幕末の話をしました。凄く高杉晋作の話で盛り上がりました。
パソコンの後ろにある湯沸かし機でコーヒーを飲んだりして、、
外だとコーヒーとおにぎりでも美味しいです。


今回は江龍田さんに呼んでいただいいて、佐渡のお米食べ比べに参加しました。普段協力隊同士が集まることはないので、とても有意義な会になりました!
読者の皆さん
江龍田さんと五百川さんは歴女なので是非あったら歴史を聞いてみてください笑笑
山本
退任のご挨拶
この3月末日をもって、地域おこし協力隊を退任させていただきました。
在任期間中、岩首集落の皆さまをはじめ、多くの皆さまにお世話になりました。
お世話になったすべての皆さまに感謝いたします、本当にありがとうございました。
ふり返るとあっという間でした。初めて経験することも多く戸惑うこともありましたが、とても貴重な経験となりました。


季節の行事、農作業のこと、昔の生活など、貴重な話を聞かせていただきました。
高齢と言われる70代80代になっても、日々変わらず仕事や暮らしにていねいに向き合っている姿を見ると頭が下がります。
ご自身が培ってきた手仕事や暮らしの知恵や技術を惜しみなく教えてくださいました。
福祉サロンなど、皆さんが集まると会場中に笑い声が響きました。
元気の秘訣は皆で楽しみ、笑い合えることなんだと実感しました。
岩首の棚田に訪れた人々が魅了される理由も、こうした皆さんの豊かな暮らしや仕事に勤勉に向き合う姿があるからこそと感じました。
活動を通じ、島内外の方と交流を持つ機会もできました。小さな取組の積み重ねですが、岩首の魅力が伝わっていくのを感じました。
野菜やお米の詰め合わせの発送、オンラインを通じて都会にお住まいの方々と交流ができました。
お茶やなつめ、ナガモなど岩首の農水産物に関心をもっていただき、お菓子やパンに使っていただきました。
大切に受け継がれてきた技術や知恵も色々な人につながっていきました。
多くの方々と出会い、岩首そして佐渡の魅力を共有する機会を得ることができました。
私も岩首の皆さんのように元気に働き、日々の暮らしをいつくしみながら過ごし、豊かに歳を重ねことが目標となりました。
これからも、佐渡の暮らしの中にある魅力を見つけながら、私らしく伝えていきたいと思っています。皆さまどうもありがとうございました。
【小木町・宿根木地域】退任のご挨拶
今年度の“地域おこし協力隊活動報告会”が中止となりましたので
このブログで、ひとつ活動報告をして任期を終えたいと思います。
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一年目は地域の集まりごとへ参加したり、地域の任意団体の事務作業をしたりと
活動内容の方向性や自主性が薄かったように思います。
二年目は出産と育児のため一年お休みしたことが良かったのか、
三年目はひとつやりたいことに挑戦してみようと考える時間になりました。
私はもともと農家になりたくて夫婦で佐渡に移住しました。
やりたいことは田畑に出て土をいじること。
それをいかにして協力隊の業務に結びつけるか・・・
考えながら、大豆のちょっと変わった栽培方法に挑戦しました。
その作業の流れをざっとご紹介します。
大豆は種を畑に直接播いて育てる方法が一般的かと思いますが、
私が挑戦したのは育苗箱(トレイ)で苗まで育て、その最中にいろいろと手を加え
多収をねらう方法です。


6/4種蒔き。育苗箱に床土を入れて種を播き、しっかり水やり。寒冷紗をかぶせた上に赤玉土で覆土。

6/7苗箱の底から根が出てきたので、寒冷紗ごと覆土を取り除き、太陽光に当てる。
天気が曇りだったため二日間。二日目の夕方に再び軽く覆土。

ぐんぐん育っていきます。苗箱への播種量が多かったようで混み合いすぎました。



6/13~子葉が開ききる前に摘心と、根を残さないよう断根(左図から右図)。
それを育苗培土を入れたトレイに挿していきます。

6/21~定植。摘心した子葉の付け根から二本の芽。これが“多収”となる理由。
予め鶏ふんをたっぷり入れておいた畑に定植。
7畝歩の広さの畑に、2000苗を植えました。
7月末、追肥と中耕。

8/9花が咲き始めた頃。主茎が二本!
8月末、倒伏防止のための支柱立て。
(草取りと草刈りは随時!)

10/18~葉が落ちてサヤを振るとカラカラ音が聞こえてきた頃に収穫。
屋根のあるところに広げて追加乾燥。

10/29~脱穀。豆たたき棒を集落の方に借りて、ひたすらたたいて五日間。
こうしてとれた大豆の総量は約60㎏!台風等の影響により、
目標の量には及びませんでしたが、良い豆がとれました。
さて、育てながら考えていた大豆の使い道・・・
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担当地域の宿根木では、住民間の交流とふれあい、健康づくりを目的に
年に6回サロンを開催しています。そして私はその副代表。
ワークショップのような形で味噌仕込みをしてはどうだろう!
と呼びかけたところ、


年季の入った道具をお借りすることができ、(現役で使われているもの)


1/12 老若男女が集う、賑やかな味噌仕込みが開催できました。
またその翌週には、子育てを楽しむ仲間の集まり「つくしんぼ」さんにも
企画を持ち込み、ママたちとの味噌仕込みを楽しみました。

ちょうどインフルエンザが流行りはじめ、参加は予定していた人数の
3分の1ほどでしたが、好反応だったのでまた企画したいと思います。
6月の種蒔きから1月の味噌仕込みまで、
それから人と人とが、
つながった活動をできたことが良かったです。
簡単ですが、活動報告とさせていただきます。
三年間お世話になりました。
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担当地域であった小木町と宿根木集落は、それぞれ次の協力隊を募集中ですので、
ご興味のある方は佐渡市ホームページをご覧ください。
https://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2020/0221_4.shtml
佐渡で育む!移住者夫婦と一歳半、家族三人冬の古民家暮らし
佐渡に移住して三度目の冬を迎えました。
担当地区である宿根木に、一軒家を借りて家族三人で暮らしています。
今回は活動紹介・・・というより、暮らしの中での雑感です。
夏には涼しくて過ごしやすい古民家も、冬になると恐ろしく寒いです。
特に、夜になると強風吹き荒れることが多々あり、
家の中にいても壁がバタンと倒れるのではないかと思うほど。
まるでドリフターズのおちのように。
窓を木の雨戸からサッシに替えたことで幾分解決しましたが、
それでも築150年以上経つ古民家。
どこからともなく吹いてくる隙間風が冷たい。。
\今年の寒さ対策/
①囲炉裏がある居間の天井が高いので、農業資材の寒冷紗を張ってみました。
②防寒カーテンの購入をしぶり、梱包剤(ぷちぷち)を窓に貼ってみました。
③床にはジョイントマットと絨毯(お下がりでいただきました)。
④7LDKの二階建て家屋ですが、6畳の一部屋を居間兼寝室にして一部屋で完結。
他にいい防寒対策があればぜひ教えてください。
帰宅後17時半から20時就寝までの2時間半は、まさしく超特急!
お風呂は薪風呂なので、雨風(雪)を背に風呂を沸かす父ちゃん。
電子レンジを持たないポリシーを貫き、コンクリ敷きの土間で食事の支度をする母ちゃん。
そんな両親の姿をベビーガード越しに見つめる子ども。
→その姿が寒々しいのでおんぶ。
「みんなそう、みんな頑張ってるんだ」と自分に言い聞かせての日々繰り返しです。
不便で寒くて一見辛そうな古民家暮らし・・・でも、
\いいところだってたくさんあるさ!/
①夫婦間の団結力は深まる一方!(たぶん)
②身体の芯の芯まで温まる薪風呂。
③冬は家中が冷蔵庫。物が腐りにくい。
④子どもが走り回ってもジャンプしても大声で泣いてもお構いなし。
⑤ほどよい開放感。プライバシーは「見て見ぬふり」で守ります。
⑥暗いのではなく、室内はほどよい明るさ。
見たくないもの(ホコリとか虫)があまり目に留まりません。
住めば都・暮らせば城、と不便も前向きに受け入れて、
何よりも150年も前から住んでいた人たちに思いを馳せたときに
大切に暮らさなければと思うのです。
とはいえ春が待ち遠しい佐渡の冬の暮らし。
冬はまだ始まったばかり!
3年間ありがとうございました。
振り返れば、あっという間でした。
☺空っていいなぁ☺
担当は、相川金泉地域6集落。
雰囲気や人の感じがそれぞれ違いますが、どこも素敵なところでした。
あたたかく太っ腹でせかせかしない人柄、まわりを気に掛けて声をかけあって助け合う暮らし、田んぼや畑に取り組む姿勢、昔からの伝統を大事に心、関わるたびみなさんのエネルギーを感じていました。
また、海、山、川、空(星空)、太陽(夕日)、大きな大きな自然に解放感を感じ、いつも癒されていました。
☺去年、沸騰ワード10に達者集落が紹介されました☺
「若い人が居ると楽しい」
そう思ってもらえるだけで、地域に入る協力隊がいる意味があると思います。楽しみに思えることや笑うことが増えると、少しずつ欲が出てくるものです。
そこから、自分は何ができるか、集落は何をしたいのか、を擦り合わせて、集落に寄り添った活動をすることが協力隊の役目だと私は思います。
☺わら草履を作るおばあちゃんからいただいた餞別品☺
共にたくさんの挑戦をして、集落の方々も私自身もたくさんの経験ができました。それらの経験がこの先の挑戦に繋げてほしいと願い、私もできるかぎり関わりたい
と思っています。
☺チクチク亭完成を祝った餅撒き☺
結局、
任期3年で「地域おこし」という明らかな成果はなく、定住を決めたわけでもありません。ただ、私がこの地域の大ファンになりました!自分の体験を活かしてできることを今後探していきたいです。
ここの担当になれて、本当によかったです。一生もんの友達もできました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
関わってくださった方、離れた所から応援してくださった方、
みなさん、本当にありがとうございました。
☺地域新聞「金泉にこにこ新聞」最終号より☺
☺好きな場所☺
🌼任期終了 活動報告会のお知らせ🌼
平成30年10月13日(土)13:30~15:00 @あいかわ開発センター和室
入場無料。どなたでもどうぞお越しください。
☺newトップ画像になりました☺
5月に入り、
軽トラや田植え機をあちこちで見かけます。
田植えする日は雨降るなよ~
われわれ協力隊も、
外作業をしたり、打合せをしたり、パソコンとにらめっこをしたり、それぞれの地域で奮闘しています。
ふだんは暮らす場所も離れ、活動内容も異なりますが、やっぱり顔を合わせると落ち着くものです。
私たちは、基本的に、月に2回ミーティングを行っています。
月担当の隊員が決めた開催場所にみんなが集まります。
佐渡は東西南北に広いため、土地が違うと文化も違います。その土地を歩くだけで、知らなかった佐渡の一面を知ることができます。
4月、赤泊で集合写真を撮りました。
ちょうど桜がきれいでした。

現在、7人の隊員がいます。
出身地、年齢、経歴、みんな違いますが、『佐渡が好き!』の思いは一緒です。OBやOGとも交流があり、自然と気が合います。こんな人たちと出会えたことが嬉しく、佐渡の協力隊になって良かったなとつくづく思います。
(左から)
✦岩瀨祥子 …小木町・宿根木地区担当
✦青木秀輔 …世界農業遺産・潟上地区担当
✦林純一 …ふるさと納税推進担当
✦渋谷春菜 …赤泊地区担当
✦小林美由紀 …相川金泉地区担当
✦高杉正哉 …片野尾地区担当
✦笠井直樹 …みなとオアシス佐渡両津推進担当
⇩隊員配置図はコチラ⇩
http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp/archives/1000269806.html
協力隊はなにか新しいことを始める人ではありません。
縁の下の力持ちのような、地域の人と共に取り組む力となる役割だと思っています。
(小林個人の認識)
応援とご協力、いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
✴佐渡LIFE、忙しくも楽しみたいです!✴
【外海府】退任のご挨拶
2月28日をもって、私の3年間の地域おこし協力隊の任期が終了となります。
これまで地域の皆様には大変お世話になりました。
心から、感謝を申し上げます。

(3年間癒してくれたお隣の猫・トラちゃん)
着任前から、前任の隊員(高千・外海府地区担当)が地域で築き上げ下さった信頼関係があったおかげで、私はその苦労も知らずに地域に入っていくことができ、また、地域の皆様にも受け入れていただきました。
見ず知らずの私に優しくお声をかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。
とても、うれしかったです。

(家にまで入れて頂くことも多くありました)
私の協力隊としての任務は、
「地域行事等の活動支援」
「都市住民との交流事業の支援」
というものでした。
当初から、「支援」ではなく「協働」の形が自分には合っているのではと思い、その姿勢で3年間の活動を行うことを目標としていましたが、ただ参加する・お手伝いをするだけにとどまらず、その先に繋げていくものや、自分の存在意義については、常に考えさせられるものがありました。

(岩谷口・端午の節句)
振り返れば、楽しい事以上に辛いことのほうが多い協力隊生活で、任期を全うできないと思うほど落ち込む時期もありました。
佐渡へ住まいを移すということは、自分の人生を大きく変えることでもあります。
「ダメだったら帰る」と思えるほど簡単なものではなく、いつでも帰れる環境があるわけでもない自分が頼れるのは、やはり地元の方々でした。
弱音や愚痴を聞いてくれるのも、疲れ切った時にホカホカのご飯を食べさせてくれたのも、地元の方でした。
一人では生きていけないと思うほど地元の方からの優しさを浴びて、任期終了の日を迎えることができました。
本当に、ありがとうございました。

(大切な出会いがいくつもありました)
支援するどころか支援されてばかりの協力隊生活でしたが、こうして地元の方々と日々を共にし、たくさんの出来事を一緒に経験したことは、これからの人生の糧になります。
地域おこし協力隊の仕事を通じて出会った皆様、本当にありがとうございました。
そして、お世話になりました。
これからも何かと一緒に取り組む機会が多くあるかと思います。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
☺
最後に、思い出写真で振り返りたいと思います。
☺

(大倉祭・宵宮。3年間太鼓を叩かせていただきました)

(漁師さんの心の広さは、海からきているのでしょうか)

(トビウオ漁の季節も好きでした)

(時化た日の外海府は、絶景の宝庫です)

(冬の空は鉛色、しかし、海は冬が一番きれいです)

(行事に欠かせない、煮しめづくり)

(佐渡で初めて田植えも経験しました)

(すばらしい山も、大佐渡の魅力の一つです)

(餅の美味しさも、佐渡へ来て知りました)

(わたしのすきな手)

(分厚くて、温かい手にたくさん出会いました)

(はぁ。)
とてもじゃないけど、ぜんぶの思い出は書ききれません。
ここらへんで、お終いにしたいと思います☺
お付き合いいただき、ありがとうございました。

【小木】おぎにぎり1
【外海府】うれしかったこと
隊員が関わる物事のなかには、数字や実績という表面的なものだけでは計ることのできない、目に見えないの部分での「成果」があように感じる。
それは、日々の積み重ねや、地域との関わりの中で生まれる、ほんの小さな出来事に過ぎず、「たかがそれごときで」と、思われてしまうような些細な事かも知れない。
それでも、本当に、本当に、嬉しかった出来事があった。
その出来事は、4月11日、大倉祭の日に起きた。
集落の方から、
「あなたに来てもらえて良かった。本当に、ありがとう。」
と、思いがけない言葉をかけていただいた。
これ以上の言葉がどこのあるのだろうかと、心底うれしく、胸の内がじんわりした。

私が大倉祭に参加するのは、今年で3度目だ。
集落住民だけではすべての芸を行うことができなくなってから何年も経つこの祭では、これまで、祭を守るための「変化」を受け入てきた。
その一つに「よそ者の参加」がある。
島内の各地域には、祭における人員確保が難しい集落や、継承のために様々な変化を強いられるところが多いと聞くが、この、大倉集落も例外ではない。

祭を良く知る人は徐々に高齢となり、その方の話に耳を傾けることに一生懸命にならなければいけない時代が来ている。

(村で祭を良く知る田中信保さん)
当初、私がこの祭に参加した理由は、単に人員不足だからというだけのものだった。
が、関わるほどにその深さを知り、伝統を受け継ぎ、祭を守ろうとする人々の姿に、何度も心を打たれた。
そして、参加の回を重ねるごとに、その思い入れも強くなった。

(美しい宵宮の提灯)
それだけに、この日、集落の方にかけていただいた言葉が本当に嬉しく、
自分が協力隊でいることを、初めて肯定的に思えたような気がした。

(芸の指導をしてくれた田中信保さんと。)
やりがいをもって取り組めることに出会えたことは、自分にとって、一つの小さな成果だった。そのなかで、静かな達成感を味わうことができたことも、わたしにとっては、とてもうれしい出来事だった。
【お知らせ】隊員任期満了のご報告と離任に伴う各種情報終了について
さて、3年前のH25年8月1日、佐渡市地域おこし協力隊として赴任しました水津地区担当:岩﨑と赤泊地区担当の亀﨑の2名は、昨日、7月末をもってそれぞれの任務を満了しました。
任期中は各担当地域の皆さま始め、島内外の皆さまに、多大なご指導ご鞭撻を賜り、
大変お世話になりました。
この場をお借りして、改めて皆さまへ御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
また、退任に伴い隊員ブログや、facebookにてご愛顧頂いた各シリーズ及び、隊員発信記事は、離任に伴い、今後、終了とさせて頂きます。
長らくご愛顧頂き、大変ありがとうございました。
終了するシリーズ:
岩﨑隊員:☆伝統とは「苦しみ」か「喜び」か ☆庭先集荷・・・など
亀﨑隊員:「佐渡・赤泊くんせい便り」「佐渡・赤泊さかな便り」「佐渡おさかなあれこれ」など
皆さんと、一緒に過ごした過ぎ去りし時間と、「いいね」に感謝しつつ、新たな時を刻んで行きます。今後、活動場所を変えた2人の活躍もご期待下さい。
大変お世話になり、ありがとうございました。
岩﨑貴大 亀﨑正洋
【赤泊】隊員活動離任にあたり―隊員雑感―
私は今月末で協力隊としての3年間の任期を終えます。市職員としての業務はそれ以降解放されますが、培ってきた地域の方々との付き合い、相互関係などの係わりは、会社努めのように、離任後はタダの人とは行きそうもありません。そこで、将来のある現役隊員の為に、多少なり役にたてばと思い、具体的に私が抱える問題点などを印してみました。
事例1)勿論、その地域に続けて居住するのであれば、従来通りのお付き合いはキープされると思いますが、人によると、「協力隊の任期中は市の職員として接して来たが・・・」というご意見もありました。つまり、退任後はタダの人という見方をして貰えると、当該者にとっては気楽ですね。
事例2)私の場合、任期満了後は、立ち上げた事業で食って行けたらいいし、ダメなら、またやりたい仕事をやろうと、楽観的な将来設計をしていました。しかし、自ら立ち上げた2つの事業(遊漁船協会と魚加工グループ)はそれぞれ軌道に乗ったのですが、今のところ、これらを専業として生計を立てるまでに至っていません。
協力隊OB・OG支援融資制度というものが出来ましたが、使い勝手があまり良いように思えませんし、実質、3年未満で断念すると、全額(100万円)の債務が残ります。従って、現況として、これらの事業に火をつけた者としては、その火消をするか、前進するのであれば、その経営安定を図らなければなりません。
従って、これらの残務整理は、任期満了後もボランティアで行うことになります。(市では任期延長のシステムはありません)
事例3)前述の残務引継ぎが終了しても、居住している集落を後にする際、親しみのある集落の皆さんへ、私の次の行動を説明する必要があります。夜逃げはしたくないので、出来る限り理解して頂く所存です。
この様に、退任後も隊員活動モドキが続きそうです。
いずれにしても、今後、同業者が同種の難題に遭わぬ様、スムーズな離任をして貰いたいという老婆心で記載させて頂きました。
結論として、私の場合、「協力隊活動とは自分への挑戦」であり、やればやるほど面白い。
また、その後(離任後)の進路についても活動中に随時イメージする必要があるでしょうし、
あえて、私の様に、(良く言えば)自然の成り行きに身を委ねるのもアリでしょうか。
大切なのは、自分自身後悔しないことかも知れませんね。
以上退任間際の迷える子亀より。 では、All the best to the all !!!
【新穂】ひと区切り
3月末で協力隊を終え、先週開催した地域に向けた活動報告会では、開催日が見事に農家さんたちの稲の種まきと被り、まだまだ佐渡の暦を読み切れていないな…と一人反省したものの、これまでお世話になった方々が大勢集まってくださり、これまでの活動の振り返りと、感謝の気持ちを伝えることができました。
この4月から一新穂住民になった私ですが、現役協力隊のご厚意に甘えて、最後の記事を書かせて頂きます!

(奇跡?的に、ご参加頂いた方が撮って下さった写真)
いつも忙しなく、余裕のなかった私。
最後も報告会の様子を写真に撮ってもらおうと思っていたのに、すっかり忘れる始末。報告会の後半で上映した鬼太鼓の映画も、音声が小さすぎて全然聞こえなかったり…。でも懐かしい景色に皆喜んでくれてホッと胸を撫で下ろしました。
「かなちゃんらしいわ」
詰めの甘さまで、受け入れてくれる新穂の人たちに、私は唯唯感謝の気持ちしかありません。この2年半が、どれだけ貴重な時間だったかを改めて噛みしめました。

「地域おこし」の捉え方は人それぞれで、答えのないものだと2年半やってきて思いました。年代によって、性別によって、関心のあることによって、その人が求める「地域おこし」は違うものです。そう自分を納得させられるようになるまで、随分時間がかかってしまいました。(今でも正解は分かりません。)

私は、私のやり方で、自分の身の丈でやろうと構えられるようになって初めて、やっとこの仕事の有り難みを実感できるようになりました。それもすべて、いつも見てくれていた人たちがいたからこそだと思います。

いつも応援して下さった人たちのためにも、これからがきっと本番なのだと思います。新穂という土地が気に入って、人生の伴侶を得てここに住み着くことを決めました。ここからは任期無しの、地域との時間をゆっくりじっくり成熟させていきたいと思っています。
協力隊の活動のなかで、多くの方々に支えられ、助けて頂きました。本当にありがとうございました。これからも一市民になった私、そして佐渡市地域おこし協力隊をどうぞよろしくお願いします。
【赤泊】地域と刻む時の年輪
今日は3月9日、そんな名前の歌にもある3月の別れと旅立ちの季節を迎えています。
先週、地元の赤泊小学校「6送会」に招かれ、その生徒の演技に感動を覚えました。
3月24日の本番の卒業式では伝えきれない6年生への思いを、各学年が趣向を凝らした演技で各自一生懸命伝えていました。まるで兄弟姉妹の別離のように。ティーンエイジャーにとって6年と言う年月はいかなるものかは、自分の心へ問えば解るけれど、はたから見ていて、初々しい切なさと希望が表裏一体となって見えました。一年一年を皆で大切に過ごして来た思い出が伝わりました。
野山の木々は一年という節目を年輪で刻み、海の魚はウロコや耳石へ年を刻みます。
でも、私たち人間は節目の歳月を記憶として自らの身体に刻む生き物なのでしょうか。
私の当地での3年間の隊員活動も夏まで、その卒業のとき、ふとまぶたを閉じたら何が見えることか、その為にも、今日も今日という一日を悔いなく足跡を印せる様、残りの任期を、しっかりと地域と共に前進して行こうと思います。
前に!
今日の佐渡 鷲崎は雨模様。時折強風が吹いています。
雨女の本領発揮です(笑)。
さて本日で地域おこし協力隊を退任します。
あっという間の3年間、でもかけがいのない
濃密な時間を過ごすことができました。
思い出はたくさんあります。
初めて一人で海府を訪れた日は大荒れ大時化でした
波が道路まで打ちあがってくる中、バスの運転手(しかも女性)が
波を避けながら慣れた手つきで運転する姿に感動と
運転初心者の自分にできるのかという一抹の不安がよぎったのを
昨日のことのように覚えています。
窓に降り注ぐ強烈な日の出パワーのおかげで
完全な夜型人間の自分が早朝5時に目が覚める生活に。
朝 港に出れば漁から戻った人たちで活気づいていて
挨拶もそこそこに「持って行くか?」と魚をひょいっと渡されたり。
もちろん魚だけではありません。
手塩にかけて育てたお米や野菜も惜しみなくくださいました。
帰宅したら玄関の前に野菜が山盛りに置かれていたことも。
充実した食生活でますます肥えていく肉体・・・。
たくさんの行事にも参加することができました。
カンゾウ祭りや寒ぶりまつりなど大きなイベントはもちろん
集落の祭りや寺社関連の祭礼、学校行事など
様々な催しを地区の皆さんと体験することで
海府の歴史や伝統を肌で感じることができました。
反面 自分は一体何を残し何を地区にお渡しできたのか
胸を張って言えるものは何もない気がします。
恩をどのようにお返ししたらよいかをずっと考えていました。
そんな日々を過ごすうちに任期の終了が見えてきました。
これからどうしよう、答えが出ずに悶々とする日々。
一時は東京に戻ろうと思っていました。
でも、果たしてそれでいいのか。
自分は何も残せていない。お世話になった皆さんの役に立ちたい。
その思いを絶ちがたく、任期後も佐渡に住むことに決めました。
これからも仕事をともにしたり海府に恵みをもたらすことができれば。
協力隊で得た縁を大切にして、前に 前に進んで行きたいと思います。
といいつつ、まだ協力隊を離れる実感がわきません。
まとめ作業もたくさん残っていて気ばかり焦っています。
夏休みの宿題を31日に慌てている子供状態。
計画性のなさに自分で呆れます。
きっと全てをやり遂げた後に充実感と寂しさに包まれるのでしょう。
任期中色々とアドバイスをくださり悩みを受け止めてくれた
佐渡市役所始め行政関係の方々
テレビや新聞で海府を取り上げてくださったメディアの方々
色々な提案をくださったり活動に協力していただいた多くの方々
そして自分を温かく迎え励まし仲間に入れてくださった
海府の皆様に心から御礼申し上げます。
大勢の方に支えていただき、佐渡の素晴らしさを実感することができました。
またブログやFBをお読みいただいていた皆様にも厚く感謝を申し上げます。
これからも地域おこし協力隊を応援し続けていただけると嬉しいです。
3年間本当に有難うございました!

幸せな時間
一生懸命準備していても、いざ舞台に立つといつも全然違う言葉が口からでてきます。
でもそれが今、この瞬間の気持ちなんだと思うと不思議なものです。
3年間の地域おこし協力隊の仕事を終える季節となりました。
2月21日(日)に集落で活動報告会をしました。
一番に、たくさんのありがとうを伝えたいのはやっぱり岩首の人たちでした。
3年間撮りためた写真や、毎月の活動通信、手帳などを読み返しながら、何を伝えたいかをずっと考えていました。
活動報告としては、3本柱。岩首談義所や棚田協議会の事、福祉サロンの事、空き家を再生した就農シェアハウスの事、あとは全地区共通の情報発信・広報に関する事。
共有したい思いはたくさんあるけれど、やっぱりみんなが楽しくいてほしいと思い、報告会の半部以上の時間をスライドショーにあてました。
3年分の思い出を。
3歳だった子が今年は小学生になります。 中学生になったばかりの子たちが、高校生に。写真をみながら顔つきの変化に驚かされたり、同じ行事の写真でも1年目2年目では参加者が違うこと。みんな1つづつ歳をとっていって、もうここでは会えない人たちがいる事を思い出したりしました。
懐かしがったり、笑ったり、久しぶりにみる集落の行事にみんなが反応をしてくれる姿をみることができてとても嬉しかったです。
ずっと思っていた事があります。
「こんなところによく来たね。」と言われ続けてきました。
ここで暮らしていくうちに、本当はみんなそうなふうに思っていないと思う場面に何度も出会いました。みなさんの中にここでの好きな暮らしが、ちゃんとある。
なにかと比べると、その差を気にしてしまいがちだけれど、本当はもっと言いたい事や思いがあるように感じます。
何かと比べる事はたまに大事だけれど、大好きなものは何かと比べちゃいけない。
好きって思いだけで、いいじゃないかと思います。
誰に何を言われても好きな事を続けていくことのほうが、とっても素敵なこと。
私は、いつもこの集落の人たちに憧れていたと思います。
どの世代も繋がれるものがあること、自慢に思う事があるって私にとってどれだけ羨ましいことだったか。
楽しいことばかりでも、好きな事ばかりでもない暮らしだろうけど、自分がそこで暮らし続ける姿をしっかり次の世代に印してほしいと思います。
思いは、絶対に誰かに受け継がれていきます。どんな形でも。
だから、こんなところなんて言わないで欲しいなと思っています。ほんの少しでも、そう思ってくれたらいいなと思います。
佐渡に導いてくれたたくさんの出会いに感謝しています。
海外で暮らしていると思っていた私が、なぜか辿り着いたのは佐渡でした。
不思議なものです。
たくさんの出会いをして、いろんな人と巡りあって、自分の想像をはるかに超える未来に繋がっている。そんな事を思うと、人生はとってもおもしろそうなものです。
これからの未来も、きっと面白くなる。
どんな未来に向かっていくかわからないけれど、今がとても楽しいから、もう少しここで暮らしてみようと思います。
お世話になった人たちに1つでも何かを返せるように、大切な時間を私に分けてくれた人たちの隣にいようと思います。
沢山の方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。
いつも言いたい放題の話をきいてくれた行政の方々。いつも突然の訪問に付き合ってくれた岩首地域のみなさん。
そして同期の3人。みんながいなかったら、ここまで頑張れなかったかもしれません。みんなに会えて、一緒の時間を過ごすことができて本当に良かったです。
個性豊かな協力隊の面々。これからの1人1人の暮らしがどんな風に佐渡と交わっていくのかを楽しみにしています。
最後に、いつもブログやSNS等を読んでくれたみなさん。いつもありがとうございます。
こんな風に思いを表現できる場があって、応援してくれる人たちがいて、とても幸せなことでした。
今後もどんな形になるかわかりませんが佐渡や岩首についてを伝える場を設けていきたいと思っています。その時は、どうぞよろしくお願いします。
special thanks to Tsuyoshi Oshikawa
2016年2月28日 新田聡子