佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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寺内栄樹(笹川・西三川地区)

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「佐渡おとなの遠足」。
今回は、ドンデン山荘から尻立山、雪畑山を巡り、和木登山道へ向かう縦走コースです。

これまでは日帰り出来るコースということで、出発点まで戻る必要があったのですが、今回は両津からバスをチャーターしてドンデン山荘まで送ってもらい、和木登山道の入り口まで迎えに来てもらう縦走コースを歩きました。

今年は世界的に記録的な暑さとなっています。
尾根歩きはとても暑くなりそうなので、皆さん飲料と果物をたくさん詰め、準備万端で臨みます。

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尾根歩きなのでアップダウンはそれほどきつくはないのですが、日差しが容赦なく照り付けます。

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1時間ほどで標高940mの尻立山頂上へ。
すでに汗だくとなってしまいましたが、時折吹く高原の風がとても気持ち良いです。

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山頂で果物を頬張り水分を補給した後、ドンデン高原を目指して降りて行きます。

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ほどなくドンデン池へ。

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ドンデン高原は山野草の宝庫です。
可憐な花を愛でながら、のんびりと歩きます。

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論天山、芝尻山を越えたところでお楽しみの昼食。
下りで足をくじいた人や膝の痛みを感じた人もおり歩くペースがだいぶ落ちてきましたが、ここでお腹を満たし英気を養います。

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小芝園から滑石に向かう道は風雪で曲がりくねった杉が多くあります。
こんな芸術的な造形も!

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やっと滑石に着いたところでお疲れ組と元気組が分かれます。
バスの時間も迫ってきましたので、元気組は先行し雪畑山をピストンします。
お疲れ組はゆっくりと直接和木登山道入り口を目指しました。

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私はお疲れ組と一緒に雪畑山はパス。
予定の時間は大幅に過ぎてしまいましたが、天然杉遊歩道の展望所で一休み。
ゴールはもう少しです。。

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おとなの遠足を始めて2年半。
元気で冒険好きなお年寄り達も、冗談混じりにチョット弱音も出てきたかな~。
それでも力を振り絞って完走を喜びました。

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「おとなの遠足」は本ブログでは(その18)ですが、平成26年3月よりほぼ毎月歩き続け、昨年12月で20回を数えるまでになりました。

このたび20回達成を記念し、私たちが楽しく歩いた足跡を次に共鳴してくれる仲間たちに紹介したいとの思いより、「佐渡を歩かんかさ~ 20万歩の足跡」として冊子にまとめました。

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冊子は、島内各図書館、支所及び行政サービスセンターで閲覧できますので、興味がある人は是非お手に取って下さい。
多くの方々が親しい仲間たちを誘い、一歩踏み出して行くことの一助となれば嬉しい限りです。

なお、入手を希望させる方には佐渡観光協会の各案内所や西三川くだもの直売センター等で購入することができます。

問合せ先:佐渡観光協会中央支部 TEL 0259-55-3589



さて、地域おこし協力隊として私の任期は今月で満了となります。
このブログも今回で最後となりますが、「おとなの遠足」は50万歩、100万歩を目指してこれからも続けていくつもりです。

佐渡のどこかでお会いする機会がありましたら、是非声を掛けて下されば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

昨年、リニューアルした真野新町のイベント「竹灯籠・麦飯まつり」が、
今年も更にパワーアップして開催されます。

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~「麦飯まつり」とは
新町村に神社が出来たのは慶長五年(1600年)でした。当時の新町村には田地が少なく、畑しか持っていなかった多くの人たちが麦秋の喜びと感謝を込め、旧暦6月16日に「麦飯祭り」を行ってきたということです。
(新町大神宮司 佐々木義榮書「新町大神宮の神さまたち」より抜粋)

こうした伝統を守り、商店街の活性化に繋げようと20年ほど前より商店主有志が集まり関連イベントを行ってきました。

昨年は、真野新町の三叉路近くにあるオアシスステーションを開放し、新たにバンド演奏を取入れるなど、かつての賑わいを取り戻そうと、住民一丸となって盛り上げました。

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来場者に麦飯おにぎりを配ります。
真野新町ならではの祭事として根付いたものです。これからも大事にして行きたいと思います。

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新町大神宮の参道や商店街の街路を、手作りの竹灯籠で飾りました。
今年もイベント会場入り口に大きなオブジェを組み立てます。

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毎年麦飯まつり本祭の日に、新町大神宮の本殿で文弥人形が演じられました。
今年は諸般の事情により中止となりましたが、永く続く伝統行事が途切れてしまうのはたいへん惜しいことです。
今年はこうした伝統を何とか次世代に繋げて行きたいとの思いで、イベントの中で演じていただくことになりました。

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<昨年の公演>
麦飯まつりは、新町大神宮の氏子たちが連綿と受け継いできた町の小さな祭事です。
地域の行事が衰退するなか、新町商店主有志「歴史街道新鮮組」は、新しいものも取り入れながらこうした伝統を守り続けていきます。

何はともあれ、多くの方々が集い楽しいひとときを過ごしていただければ幸いです。


イベント名:納涼 竹灯籠・麦飯まつり
開催日時 :平成28年7月15日(金)18:00~21:00
       (荒天延期翌16日(土) ※決定は15日正午)
開催場所 :真野新町オアシスステーション(きはちや横)
お問合せ :佐渡観光協会中央支部(TEL 0259-55-3589)



元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「佐渡大人の遠足」。
今回は、春の花山にシラネアオイを求める行程です。

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アオネバ登山口までのアプローチには両津港からドンデンライナーバスを利用します。
両津港から15分ほどバスに乗り、バス停から少し登ると登山道入り口の看板があります。

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ライナーバスは事前に予約が必要ですので、前日までに電話で予約をお忘れなく。
 ◇新潟交通佐渡㈱定期観光バス予約センター TEL 0259-52-3200

登山道入り口で、いつものように入念に準備体操を行います。

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ここからアオネバ峠までは約5km、梅津川沿いを2時間ほどひたすら登って行きます。

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途中何ケ所か沢を渡ることもあり、ぬかるんだ所も多いので、足元はしっかりしたものを履いたほうが良いでしょう。

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それにしてもこの時期、新緑と沢のせせらぎに包まれ歩く樹林はなんとも心地よく、長い登りの疲れも忘れさせてくれます。

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標高767mのアオネバ峠までもう少し、ユブと呼ばれる広場を過ぎたころからたくさんの花々が迎えてくれました。

お目当てのシラネアオイ。

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今回のコースは、シラネアオイ街道と呼ばれる人気のルートですが、今年は雪が少なかったせいか花の盛りはいつもより一ヶ月ほど早かったとのこと。
本来は一面咲き誇り、日本一とも言われる群生を目にすることができなかったのは残念。

それでも色々な花々が心を癒してくれました。

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ところでアオネバ(青粘)の名は、この辺り青い粘土層(青粘層)が多いことに由来しています。
沢の付近に目を向けると、青い粘土層が現れているのが見られます。

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無理せず、のんびりと2時間半ほどかけて目的地のアオネバ峠に到着しました。
ここでお楽しみの昼食。

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今回も天気に恵まれ、美味しい食事で疲れを癒すことができました。
ここアオネバ十字路は、大佐渡山系トレッキングコースの交差点です。
一年で一番心地よいこの季節、多くの登山者が行き交いました。

食事の後は、なだらかな登りとなり、ドンデン山荘へ向かいます。
まだまだ歩き足りない人たちは、ドンデン高原を回り尻立山を越えるルートを取ります。

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と思ったのですが、途中シラネアオイの見どころがあるとのことで、ちょっと道を外れます。

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ルート上では咲いている花が少なく物足りなく感じた人も大満足。
今回の旅の目的を十分堪能できました。
ここで時間を取り過ぎ、尻立山は断念してドンデン山荘に向かいます。

ここからは再びドンデンライナーバスに乗り両津港に戻るだけ。
メンバーたちは地図を見ながらもう次の旅を捜しています。

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月に一回ほどのトレッキングですが、皆さんこの楽しみを続けるために普段から歩く事を意識しているようです。

皆さんも健康を維持し、いつまでも楽しく過ごしていけるよう、気ままに佐渡をあるきませんか?

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元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「佐渡大人の遠足」。

現在佐渡では田植えの準備など農作業真っ盛り。
協力隊としてささやかな農地の世話をする身でも、この季節はスイカ畑の準備や柿畑の草刈りなどで、少々疲れぎみです。

そんな時は、軽めのウォーキングで気分を晴らすのも良いですね。
という事で、今回は外海府の小野見川沿いを遡上するコースです。

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河口から緩やかな登りをのんびり歩けばすぐに渓流の雰囲気になります。

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春の花を期待していたのですが、低地であるせいか、タイミングが悪かったのかあまり見られませんでしたが、山の中腹にはヤマザクラが満開でした。

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清流の音を聞きながらのんびり一時間半ほど歩けば砂防ダムへ。

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この先更に上流へ行くことも出来るそうですが、今回はここで昼食を取り引き返します。
とはいえ冒険好きのメンバーには物足りず、ダムの上を覗いてみたいという誘惑を止めることはできません。

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ダムの上はこんな感じ。高所恐怖症の人は近づけません。
薮が深くなり、道を蔽ってしまうと危険なので注意しましょう。

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下に戻って、ダムの前で昼食。
穏やかな季節、自然の中で食べる食事はほんとうに美味しく感じられます。

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今回のウォーキングは河口まで戻って終了ですが、まだまだ陽が高いので帰路寄り道をしながら普段なかなか行けない隠れた名所を訪ねました。

まずは、高千小中学校の前に建つ「英国機着陸記念碑」。
終戦直後、英国の軍用輸送機「ダコダ」が不時着し、住民たちが浜に石を運んで滑走路を作ったという実話をもとに映画「飛べ!ダコダ」が作られました。

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次は北片辺にある「夕鶴の碑」。
メンバーの方が、佐渡の昔話しと夕鶴の話しをおもしろおかしく説明してくれました。
各地域地域で、ガイドをして戴ける人がいるのもこの会の特徴です。

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続いて鹿ノ浦の「安寿と厨子王の碑」。
森鴎外の「山椒大夫」で知られている物語ですが、それとも佐渡の他の地域とも違ったものとなっています。
各地域に伝承をじっくり聞くと、その地域の特色が分かるような気がします。

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最後は七浦海岸の長手岬。
でこぼこした波食台は2000万年前の火山活動の痕跡とのこと。

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こうした所へは、小学校の遠足以来なかなか足を向ける機会がありません。
皆さんも健康維持と知的好奇心を満たすため、気ままに佐渡をあるきませんか?

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島内随一の桜の名所である真野公園。
このところの暖かさでいっきに咲きだしました。

写真は4月6日の状況です。
今週末は天気も良く、お花見日和になること間違いなしです。

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一足早く、4月3日(日)に行われた「真野新町通り佐渡人形展」。
今月24日までの(土)・(日)に同時開催しておりますので、是非お立ち寄りください。

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20店舗の協賛店でスタンプラリーが実施されます。5店舗のスタンプで真野新町の素敵なプレゼントがいただけます。

また、4月3日だけの開催でしたが、杜ギャラリーにおいて「土人形絵付体験」が実施され、自分だけのオリジナルな土人形作りを楽しみました。

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せいない邸では、呉服・反物販売とフリーマケットが実施されています。

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店内と奥座敷では佐渡を拠点に活躍されている、西橋はる美さん(染織)、本田青海さん(竹工芸)、戸田かおりさん(硝子)による「三人展」が開催されています。
西橋さん、本田さんによる実演もありますので、ご遠慮なく店内に入ってご覧ください。(奥座敷へはスタッフがご案内いたします)

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真野公園には住民たちによる手づくりのハッタンぼんぼりが飾られ、4月8日から桜のライトアップとともに夜の公園を華やかに彩ります。

そして、今年から「真野公園 桜フォトコンテスト」も実施されます。
カメラを持ち出し自慢のショットで応募してみませんか?

◇応募締切日:平成28年4月28日(木)
◇作品は、六つ切り、六つ切りワイド、A4のいずれかにプリント
◇今年撮影した真野公園内の桜に限ります

 ※応募詳細は応募規定を参照願います。(応募票は真野商工会にあります)
   お問い合わせ先:真野商工会(0259-55-2711) 担当 高松
  

桜フォトコンテスト

もうすぐ佐渡も桜の季節です。

毎年、真野公園では桜祭りを開催しておりますが、今年はさまざまな趣向を加え、更に魅力的にリニューアルいたします。

長く厳しい冬も終わり、華やかな桜の花が陽光に映える季節の到来です。
島内随一の桜の名所である真野公園を散策したあとは、是非真野新町通りの街歩きをして佐渡の民芸品「土人形」などをご鑑賞下さい。

桜まつり

◆イベント名:真野公園桜祭りと遊具完成記念 真野新町通り佐渡人形展

◆期間   :4月3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、
       17日(日)、23日(土)、24日(日)
       10:00-16:00
       ★真野公園桜祭りは、4月8日(金)~4月25日(月)の期間を
        予定。

◆内容    :①佐渡土人形絵付体験 (★4月3日のみ、杜ギャラリー)
       ②スタンプラリー (加盟店)
       ③三人展(せいない邸)
       ④呉服・反物販売(せいない邸)
       ⑤フリーマケット(せいない邸)

◆問合せ  :真野新町宿町屋再生プロジェクト
         観光協会中央支部(TEL 0259-55-3589)

真野公園桜祭りチラシ

4月3日のみとなりますが、佐渡の民芸品「土人形」の絵付けを体験できます。
土人形とは、粘土を型で造形し素焼きした人形に絵の具で着色しただけの素朴なものです。
2時間ぐらいで自分だけの土人形が出来上がりますので、是非お子様のみならず皆さんでチャレンジして下さい。

土人形絵付け

昨年、秋のお茶会でフリーマーケットと反物販売を行った旧呉服屋「せいない邸」では今回も呉服・反物の特売を実施いたします。
更に今回は佐渡を拠点に活躍されている、西橋はる美さん(染織)、本田青海さん(竹工芸)、戸田かおりさん(硝子)による「三人展」が開催されます。

セイナイ邸

真野公園では新しい遊具も完成します。
ご家族で花見に来れば、子供たちも大喜びすることでしょう。

★訂正があります★
遊具の周囲芝生を張替えているため4月末まで使用することができません。
残念ですが、新しい遊具の使用はもう少しお待ちください。

真野公園遊具

真野公園「いぶき21」の奥にある小高い丘も桜が見事です。
文学の道を散策しながら桜を鑑賞するのもこの時期ならではです。

文学の道

史跡の町真野ならではの芸術と文化に触れる桜祭り。
たくさんの方々に訪れていただければ幸いです。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「佐渡大人の遠足」。
3月は21日まで「佐渡國相川ひなまつり」が行われ、商店街や民家に古式ゆかしい雛人形が華やかに展示されています。

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サブタイトルの「誰も知らない~」は言い過ぎですが、まち歩きでスタンプラリーをするのではなく、冒険大好きなメンバー的にアレンジを施し、ちょっとハードなコースを巡りました。

まずは相川開発総合センターの駐車場で、いつものようにラジオ体操と準備運動を入念に行ってからのスタートです。

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最初に立ち寄ったのは大間港。
大間港は佐渡鉱山の鉱石や資材の搬出入を目的に、明治時代に造られた人口の港です。当時の建物や設備の多くは撤去されてしまったのですが、護岸などに当時の雰囲気が残されています。

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そのまま海沿いの県道を歩いて相川漁港の千畳敷を目指します。

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新潟県のホームページで、「海辺に突き出た平たい岩礁地帯を千畳敷とよび、江戸末期には「相川八景」の一つに挙げられ、物見遊山の客で賑った」と紹介されていますが、荒波にもまれた観月橋も錆びついて物悲しい風情となっております。

引続き海沿いを歩き鎮目(しずめ)奉行のお墓と弁慶のはさみ石へ。

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鎮目市左衛門は、元和4年(1618)~寛永4年(1627)まで佐渡奉行をつとめ、金山復興に力を注ぎ歴代の佐渡奉行のなかでも名奉行として今日に伝わっています。

その脇に聳える通称弁慶のはさみ岩。
なんでも「佐渡弁慶」とよばれた島一番の力持ちが鬼と力比べをした際、地獄谷あたりから投げた岩が相川のここまで飛んできて挟まったとのこと。

普通は県道側から見て終わるのですが、冒険好きの皆さんは海側から見なければ気がすみません。

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この辺りは石切り場で、近くの石切町の職人が奉行所などの石垣を築いたそうです。
その石切町にある百足(ムカデ)山大権現へ。

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長い石段は上に行くほど急峻になり足場も悪くなります。

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この辺りの鉄の手すりは錆落ちていますので、参拝される方は十分注意してください。

ここから郷土博物館に向かう途中に水金遊郭跡があります。この上流に昔水銀を使用して精錬した場所があり、水金はそれに由来した地名だとのこと。

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郷土博物館の手前で法泉寺に向かう林道に入るとすぐに良寛の母の石碑があります。

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「たらちねの 母がかたみと あさゆふに 佐渡が島べを うち見つるかな」
メンバーの一人が、石碑に書かれた良寛の佐渡を詠んだ和歌を読み上げてくれました。
良寛自身は佐渡に渡ることはなかったのですが、越後より佐渡を眺め、母の故郷を懐かしんだということです。

その後長い石段を登り法泉寺に向かいます。

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残念ながらこちらの涅槃図は鑑賞することが出きませんでした。
「涅槃図は江戸時代の大変貴重な物もありますので、展示に関しては期間などを限定して公開しております。」とのことですので、事前に確認したほうが良いでしょう。

次に向かったのは帯刀坂を登って北沢地区へ。
それにしても、相川は坂が多い。。
このあたりからちょっと泣きが入ってきました。

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明治以降、佐渡鉱山全体の一大拠点となった北沢地区施設群。

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何度か車で訪れたことはあるのですが、歩いてたどり着くといっそう壮大な感覚があります。

佐渡奉行所と版画村は横目で見ながら米街庵へ向かいます。

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米街庵では、メンバーの方が製作した「やわらぎ神事」の版画が展示されていました。
「やわらぎ」とは江戸時代から佐渡金山に伝わる独得の神事芸能です。
山の神の心を和らげるとともに、鉱脈が軟らかくなることを祈り、手堀りによる採掘が容易で安全に行われ、間歩の大盛が続くようにという金穿大工達の願いが込められている、とのことです。

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午前(と言っても1時を回ってしまいました)の最後は大久保長安が創建した大安寺。
ここから望む街並みも趣きがあります。

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ここでやっと昼食。
いつもは屋外で持参のお弁当を食べるのですが、今回は街歩きということで天領通り商店街のたておかさんにお邪魔しました。

きらびやかなお雛さまの前で、負けないくらい(?)元気な女性陣です。

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おいしい食事で空腹を満たした後は、松榮さんの展示品を鑑賞。
お人形も立派なのですが、江戸時代から代々廻船問屋として栄えた松榮家の堂々たる建物の中に入ることができたのも感動ものです。

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ここからスタート地点に戻り、車で大乗寺へ。
境内中央の梅が見事です。

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こちらで涅槃図を見せて戴き、住職のお話しも聞くことができました。

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上に太子堂があるということで、長い階段を登っていきます。
坂道ばかりで相当足腰に来ているのですが、皆さんの好奇心を止めることは出来ません。

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丘の頂上に四国八十八ケ所の石仏の円陣に囲まれ太子堂が建てられているのですが、残念なことに天井も落ち、朽ち果てる寸前となっています。
若い人が少なくなり、長い階段の上にある史跡を維持していくのは大変なことだと思います。

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長くなってしまいましたが、さすが佐渡金山と奉行所がおかれた佐渡国の中心地。
これ以外にも見どころはたくさんあります。

しかし、坂道と階段の多い町ですので、こうして歩き回ると所々荒れ果てた部分が見えてきます。
すべてを保存して行くのも難しいことではありますが、少しでも多くの人々が興味を抱き訪れてくれることが大切だと思います。

皆さんも、健康維持と好奇心を満たすため、佐渡を歩いてみませんか?

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私の住んでいる真野新町は佐渡島の中心に位置し、島内の交通のアクセスも良く古くから宿場町、北前船の集荷地として、また明治以降は醸造業や漆産業などで賑わってきました。

そのような歴史的背景から今も町屋造りの立派な建物や古物、美術品などが多く残り、観光資源としても大きな魅力を持っています。

しかし近年は、近隣の佐和田地区に大型店舗が集中し、商店街も高齢化と後継者不足で活気が失せ続け、小木、両津からやってくる観光客も、あっという間に真野新町を通り過ぎてしまいます。

そんな商店街を、町屋の街並みを再生し、真野新町の歴史を保存しながら何とか活性化していこうということで、昨年より「真野新町宿町屋再生プロジェクト」がスタートしました。

プロジェクトのメンバーは真野新町の住民有志。
町屋再生と言っても、素人ですのでそんなに簡単には進みません。

そこで、まちづくりのプロフェッショナルをお招きして、住民の勉強会を始めることとなりました。
「佐渡観光のお客様をも視野に入れた 真野新町まちづくりセミナー」です。

第一回は、まちひと感動デザイン研究所代表の藤田としこ先生による「市民参加で、まちを沸かせよう! 思わず、いいね!とつぶやきたくなるまち歩きMAPプロジェクト」です。

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始めは皆さん緊張の趣きでしたが、地域のMAPづくりは多くの住民を巻きこみながらつくる過程を楽しんでいく、という先生のお話しで「だーれも知らない真野新町の魅力」が笑いを伴っていっぱい出てきました。

第二回、第三回は、「また来たくなるお店づくり」をコンセプトにコンサルティングをされている田中聡子先生による「~お客様に選ばれる!~ 売れる陳列・魅せる陳列のコツ」と「商品価値の伝え方」。

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こちらの講演も皆さん真剣に聞いておりましたが、最終の「いますぐ出来ることとこれから取組むこと」をワークショップ形式で話し出すと、次から次へと楽しいアイディアが生まれてきました。
例えば「大酒飲みの特性を活かして、真野のお酒をPRする!」などなど。。

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商店街では田中先生のアドバイスをいただきながら、陳列方法の改善に取り組む商店も出てきました。

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先日住民たちで絵入れした佐渡の土人形も、4月に予定している「土人形と真野公園桜祭り」に向けてスタンバイしています。

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こうした取組みを通じて、真野出身の建築士で東京で都市・地域デザインに携われている方が、真野新町の町屋再生に協力していただけることになりました。

また、真野新町でガラス工房を営む若い方も真野新町宿町屋再生プロジェクトに参加することになりました。

まずは、昨年黒格子を取り付けお茶会の会場にもなった「せいない邸」。

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お茶会では、店舗を閉店時の状態そのままでフリーマケットを行いましたが、これから住民の手で内装をきれいにして、ギャラリーと住民の拠り所として利用できれば良いなと考えています。

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一足飛びに村上のような町屋通りにはなりませんが、少しずつ住民の連帯感や夢に向かう気運が高まってきていることを感じます。

「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、今後も住民たちの手で楽しみながらまちづくりを行って行きたいと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は地元西三川のお隣、田切須と大倉谷の神社仏閣、果樹園を巡り椿の大木を鑑賞するコースです。

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ところがこの日は時折吹雪となる荒れ模様。
軽いウォーキングで切り上げるのかな? と甘く見ていたのですが冒険好きのメンバーたちは許してくれません。
寒さもものともせずに、いつも通りワイワイがやがやと15,000歩を歩きとげました。

まずは集合場所の田切須諏訪神社で準備体操。
吹雪の中、ラジオ体操の曲を流して入念に体をほぐします。
知らない人は何事が始まるのか?? と思ったでしょうね。。

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最初に立ち寄ったのは、佐渡七福神めぐりのコースにもなっている「智光坊」です。
寺社の後ろはすぐに絶壁となって海につながるのですが、ここで祀られる恵比寿天はとりわけ豊漁と海上安全守護の神として広く親しまれています。

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山門や本堂のいたるところに精細な彫刻が彫られているのですが、とりわけ金刀毘羅堂周囲に彫られているものには圧倒されてしまいました。

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次に倉谷のお不動さんを通って、ゴルフ場を目指します。
いつも西三川に向かう国道沿いにある急な石階段の参道には目が行くのですが、車だと通りすぎるだけで登ることはありませんでした。

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お不動さんを抜けてゆるやかな坂を登ると広大な田園地帯。。があるはずなのですが一面雪景色です。

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普段真野湾に臨む西三川一帯は雪の少ない地域です。
朝方は道路に雪は積もっていなかったのですが、ほんの1時間で真っ白になるほどの大雪となっても、元気なシニアたちはメゲません。

スキー場のようなゴルフ場を突っ切ります。

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枯れた薮をかき分け今回の最高峰である高塚山頂上を目指します。

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山といっても標高200mぐらい、地図にも載っていません。
それでも、真野湾から大佐渡、小佐渡が一望できる絶景のポイント。。だそうです。

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山を下り始めるとすぐに果樹園となります。

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この辺りはヤブツバキの自然林がいたるところにあります。
田切須のヤブツバキ林は新潟県内最大の林で、佐渡市の指定文化財ともなっていますが、各果樹園にも何百年ものか分からぬほど立派なツバキがあります。

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こちらはリンゴ園に植えたしだれ桜。
立派になりすぎて、隣の大事なリンゴの方を切ってしまったそうです。

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さかや農園で昼食を取ってから小布施神社へ。

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アカガシの北限は佐渡なのですが、現存するアカガシ林はここの社叢に限られ市の指定文化財となっています。

小布施神社は室町時代に建立されたといわれ、本殿内に御神体を祀っているのではなく、本殿裏の御食石(ミケイシ)を御神体とする古いタイプの神社だそうです。

小布施神社には何度も訪れていますが、御神体は初めて拝謁しました。

小布施神社から国道に向かう途中に、日本最後の朱鷺・キンチャンと宇治金太郎さんの交流を記念した石碑があります。

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メンバーの方で宇治金太郎さんに同行して最後の朱鷺に餌付けをした方がいます。
日本の朱鷺に餌付けをした人はもういないだろうと言っておりました。

最後にお寄りした佐々木農園。
アプローチは手入れされた椿の並木道となっているのですが、こちらにも椿の巨木が保存されていました。

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いつも通い慣れている西三川周辺ですが、車で移動していては分からないことばかりです。
皆さんも、ときには地元をゆっくりと歩いてみませんか!
でも、こんな日は風邪をひかないように気をつけて下さい。

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住民有志「真野新町宿町屋再生プロジェクト」で行う本年の仕事始めは、「佐渡土人形絵付」体験です。

土人形とは、粘土を型で造形し素焼きした人形に絵の具で着色しただけの素朴なものです。

ルーツは京都の伏見人形で、江戸時代の後期に全国的に郷土人形として広まりましたが、ここ佐渡でも真野のお隣で「八幡人形」が販売され全島に広まったということです。

そんな土人形ですから、真野新町の古い町屋の中にいっぱい眠っています。
小木や相川の雛祭りのように、

金の道 真野新町宿でもそうした土人形を飾っていこう!
それなら自分たちでも作ってしまおう!

そんなノリで「佐渡土人形絵付」イベントを実施しました。

今も大崎地区の大滝学舎で手づくりの土人形作りを続けていらっしゃる葛原正巳先生を講師としてお招きし、真野地区の住民および子供たちの手で素焼きの人形に絵付けを行いました。

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皆さん真剣ですが大人はなかなか筆が進みません。

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一方こどもたちはどんどん描いていきます。

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私もようやくひとつ出来ました。
幸福を招く福助人形です。

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これらは、4月の真野公園桜祭りにあわせて真野新町通り佐渡土人形展として、真野新町の商店街店頭に飾る予定です。

稚拙でも自分の手掛けたものが街に飾られるのは気分の良いものです。
桜祭りのハッタンぼんぼりと共に、これから真野の名物になれば嬉しく思います。

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「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、こうした地域の文化を住民たちと楽しみながら後世に伝えて行きたいと考えています。

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元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今年第一回目は地元メンバーに街並みガイドをやって戴き、赤泊の旧街並みを散策しました。

この日佐渡全土に暴風雪警報が出ており、佐渡の西海岸である真野を出発するときにはこの冬一番の風雪に見舞われ、ウォーキングは無理かと思っておりました。

ところが東海岸の赤泊はときおり雪は降るものの風も弱く穏やかで、同じ佐渡でもこれほど違うのかと、今さらながら佐渡の広さを感じました。

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それにしてもこの寒さ!
赤泊港の高速船は当然欠航しております。
こんな時に散策をする物好き(失礼、好奇心旺盛な人)が多いのがこの会の特徴です。
今回も21人もの参加者がありました。

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とは言え雪の中では寒いので、最初は行政サービスセンターの中で赤泊の歴史を勉強します。
赤泊は中世以来の港町で、対岸越後と最短距離にあることから、相川金銀山の開発に伴い整備されてきました。

入念に準備体操をした後いよいよ街並み散策です。

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まずは旧岩間医院の脇を通り、北雪酒造の古い醸造所に向かいます。
旧岩間医院は昭和初期の建物で八角形の玄関が特徴です。

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北雪酒造は明治5年創業。
北雪は今では海外にも輸出する佐渡を代表する地酒のひとつですが、昔はこんなに小さい酒蔵で作っていたのですね。

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長い階段を登り延命院に。

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更に長い階段を登り禅長寺へ向かいます。
冬は運動不足ぎみなので寒い中いきなりの登り階段は結構脚にきます。

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その後なだらかな舗装路を通り城の山公園の展望台を目指します。

途中、榧(かや)の木の群生林がありました。

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榧の木は堅牢、緻密で昔から碁盤材として珍重されてきたとのこと。
地元では増殖に取り組み、その実を赤泊の特産品にしようと頑張っています。

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城の山公園の展望台からは、赤泊の街並みを一望できます。
この辺りは、16世紀末頃に赤泊城主の本間氏が築いた城があったと言われています。

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展望台でティータイム。

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最後は北雪酒造さんで見学&試飲です。

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案内の方の軽妙なおしゃべりで、ついつい試飲の量も増えてしまいました。
お土産も買って町屋散策をしながら赤泊港へ戻ります。

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赤泊の町屋造りは妻入り・平入りが混在していることと、二階の張り出しと下屋の両方をもつことが特徴だそうです。
赤泊の「まちなみ散策マップ」に詳しく説明されておりますので、赤泊を散策する際には是非お手元に持ち歩いてください。

散策マップ

雪中今年第一回目なので今回の歩こう会は軽い街なみ散策で終了しましたが、地元のおいしい店を味わうのもこの会のならわしであるので、おまけは「飯店 優遊」で新年会。

これまで佐渡全島をまんべんなく制覇したのですが、まだまだ知らない場所がいっぱいあります。
今年も健康維持と好奇心を満たすため、佐渡を歩いて行きたいと思います。

秋も深まり、今年もリンゴオーナー園の収穫時期となりました。

3回目の参加となるオーナー園の収穫祭も、今年は今までと違う緊張感がありました。
というのも、今回は1年間自分が管理したリンゴの木をオーナー様へ引き渡す日だからです。

オーナー園では普段果樹組合の方々が管理しておりますが、この日を界に1カ月ほど農園を開放して、オーナー自身が自由に収穫することができるようになります。

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今年の始め、オーナー園の園長から自分のリンゴ畑で今年いっぱいで更新する木があるから、オーナー園向けに最後の収穫まで面倒みないか、とのありがたい言葉を掛けて戴きました。

西三川は佐渡でもおいしい果物が出来る場所として有名です。
昨年から始めた柿以外に、いつかはリンゴもやってみたいと思っていたので、こんなチャンスはめったにないとの思いで取り組んできました。

本来、剪定は冬の間に終わらせるのですが、3月末から12本の木の剪定を開始しました。

剪定前の木
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プロの農家の方ならアッと言う間に片付けてしまう量ですが、何しろ初めての経験で柿とは全く異なります。
剪定の仕方を調べたり、周囲の木を観察したりしながらの作業で丸1週間を費やしてしまい、剪定を終えた頃には若葉が芽吹き始めてしまいました。

4月上旬
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リンゴの開花は4月末頃。
5月の連休が満開だったのですが、1週間ほどであっという間に散ってしまいました。

満開を撮れず残念ですが5月中旬に残った花。
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この頃から摘果を開始。
上の写真のとおりリンゴは一株につき5~6個の幼果がつきますが、中心果を基本に一番大きいものをひとつ残しあとを取り除く作業です。

6月中旬には小さな実が、もうリンゴと言っても良い姿です。
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この後更に仕上げ摘果を行います。
傷や変形のないもの、生育の良好なものなどを残し、最終的には葉っぱ50枚に1個ぐらいにします。

とは言え、数が少なくなり過ぎることが心配で摘果の量も控えめになりがち。
ベテランの人なら1日も掛からず終わらせてしまう数なのですが、周りの樹と見比べつつ心配で何回も繰り返してしまいます。

10月上旬。
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果実も大きく育ちここまで来れば大丈夫、、と顔もほころびます。

これからの作業は葉摘みと玉回し。
真っ赤に染まったリンゴも葉っぱがかぶって陽の当たらない部分は、葉っぱの形に色づきされずにムラが出来ます。


そしていよいよ収穫祭。

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今年も島内外からたくさんのオーナーが集まって下さいました。

初めての方にはまず摘み方の説明があります。

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今年は生育が早く蜜も十分ため込んでいるとのお話し。
例年だと12月に近くなるほど甘くなるのですが、鳥にごちそうする前にもぎ取ったほうが良さそうです。

農業をしていて一番嬉しいのはやはり収穫の時。
小さな子供たちも広い農園ではしゃぎまわっていました。

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収穫作業のあとは果樹組合の出荷倉庫で懇親会。
朝早くから女性スタッフが作った料理をいただきながら、生産者と消費者たちの賑やかな歓談が続きます。

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最近は「顔の見える農業」という言葉を良く聞きますが、こうした消費者との交流を重視する果樹組合の姿勢はとても参考になります。

ところで私が管理していた樹は無事9本がオーナーの手に渡りました。
初心者の私が手に掛けたものであるので、オーナーの方がどうとらえられるか心配ではあったのですが、皆さんに大変喜んで戴けたのでこちらとしても嬉しい限りです。

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私自身もオーナーの一人。
蜜のたっぷり入った美味しい「サンふじ」が沢山取れました。

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これらの木は新しい苗木に交換される予定です。
最後のお役目ご苦労さまでした!

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は小佐渡の紅葉を楽しみました。

先月参加した「佐渡トキツーデーウォーク2015」の後、車で大佐渡スカイラインを紅葉を求めて走りましたが、妙見キャンプ場から妙見山方向を見上げるとみごとな紅葉が広がっていました。

その時の写真。

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やはり紅葉は、自分の足で歩きながらゆっくり見るほうが良いですね。
ということで、今回は小佐渡の米山、古峯山の山頂にある米山薬師堂、古峯神社を巡り佐渡の紅葉狩りをたっぷりと味わってきました。

まずは久地川ダムで下車。

ここから見る山と湖の景色も良いのですが、このダムは何やら「水質浄化流動制御システム」というハイテクを使っておいしい水を確保しているとのこと。
湖面を見下ろすと、大きな魚が何匹も気持ちよさそうに泳いでいるのが見えました。

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始めの予定ではここから米山山頂を往復するつもりでしたが、その先の古峯山にも登りたいとのことで米山登山口まで車で移動することとしました。

登山口に案内板があります。

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ここから山頂の薬師堂まで歩いて30分程度ですが、案内板には四駆の車でも行けると書いてあります。
もちろん私たちは歩いていきます。

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車でも行けるので緩やかな登りですが、フサフサに積もった落ち葉を踏み締めて登るほうが各段に気持ちが良いです。

林道沿いに見る紅葉も見事です。

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ほどなく薬師堂に着きました。
古くから霊山として人々の信仰をあつめてきたということで、地元の人が大切に管理しているのが分かります。

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参拝をして登山口まで下山し古峯山を目指します。

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途中紅葉の美しいところで昼食。
舗装した三叉路ですがほとんど車は通らないのでゆったり食事ができました。

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再び古峯山に向け歩くと道端に行者遺跡の石碑を発見。

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奥に入ると古い石垣や水道跡が残っており、昔ここに修験者の行場があったのでしょうか?
周囲は広く管理されているようですが、案内板もなく帰ってからググって調べてみても何の手掛かりも得られませんでした。

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暫く歩き古峯山登山口を入ります。

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ところで「古峯」を何と読むか分かりますか?
何度聞いても覚えられないのでメモしておきましたが、「こうがら」と読みます。
因みに栃木県にも古峯神社がありますが、こちらは「ふるみね」です。

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途中こんな珍しい花というか果実というか。。
名前を聞いたのですが忘れてしまいました m(__)m

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古峯神社の参道はとりわけきつい登りです。
それまでずっと緩いアップダウンだったので、一気に登ると足腰にこたえます。

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神社はこんなコンパクトな佇まいでした。

今回歩いてきた米山薬師堂、行者遺跡、古峯神社は観光マップにも載っておらず、参加したメンバーたちも全く初めての場所で分からないことばかりでしたが、ひっそりとしながらも地元の方々がしっかり管理されていることが見てとれます。

いつか地元の方々のお話しを聞いて記録していければと思います。

最後は急な参道を降りたところで紅葉の見納めです。

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これから佐渡は寒さが厳しくなってきますが、元気なお年寄りたちは1月には
また歩き出します。

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元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は、「佐渡トキツーデーウォーク2015」にエントリーしました。

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新潟県ウォーキング協会HPの紹介

 ■17日(土) 佐渡國相川・金銀山古道コース(7km)
          佐渡國相川・絶景海道コース(19km)
 ~相川コースでは、金銀山古道と岩礁からなる絶景が満喫できます~

■18日(日) 佐渡國真野・国府史跡コース(12km)
          佐渡國真野・絶景海道コース(21km)
 ~真野コースでは、国府史跡と穏やかな真野湾が満喫できます~

 「豊かな自然と薫り高い文化」が調和している佐渡。
 健康推進と史跡探訪をとおして、佐渡の魅力を感じてください。
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最後のフレーズは「大人の遠足」の目的ともなります。
大人の遠足では更に冒険心が加わりますが、今回は冒険心が不足しているためかいつもより参加者は少なめです。
それでも他地域からエントリーしたメンバーとも合流して、いつもどおり賑やかなウォーキングとなりました。

参加したコースは、金銀山古道コース(7km)。
鶴子(つるし)銀山跡からキリシタン塚、京町通りを経由してあいかわ総合開発センターへ向うコースです。

まずは、あいかわ総合開発センターに集合して準備体操。

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この後バスで鶴子銀山跡に移動します。

鶴子銀山は、佐渡の金銀山の中で最も古いもので1542年に発見されました。
1595年には当時最先端技術である坑道掘りが導入されたことで「鶴子千軒」と呼ばれるほど繁栄しましたが、相川の金鉱が発見されたことで次第に金銀山の中心地は相川へと移って行きます。

そんな説明を聞いていよいよスタートです。

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いつもの大人の遠足ではこんなに大勢の人と歩くことはないので少々歩き難かったのですが、いつものようにおしゃべりをしながらゆっくり歩くうち徐々にバラけて行きました。

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最初のチェックポイントであるキリシタン塚で一休み。

島原の乱の十年後、切支丹禁教令が全国に広まる中1637年に最後まで信仰を貫いた120名あまりの信者がこの中山峠で処刑されました。
百人塚と呼ばれたこれら名もない人々の塚は、明治になってカトリック教会の基地として利用されることになりました。

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しばし中山旧道を歩いた後は広い舗装路を歩きます。
天気も良く、海と空の青さが気持ち良いです。

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次のチェックポイント旧相川拘置支所を過ぎ、京町通りを下りて行きます。

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ちょっと気になる店があればのぞいてみるのも楽しみのひとつ。

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奉行所を下り、あいかわ総合開発センターに戻り昼食を取って終了となります。

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もう終わり?
いつもはもっとハードなトレッキングを行っているメンバーには物足りなそうでした。

そんな訳で、最後は大佐渡スカイラインを(車で)走って紅葉刈りに。

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佐渡は紅葉まっさかり!
次回はゆっくり紅葉を楽しみながら歩きたいと思います。

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住民有志「真野新町宿町屋再生プロジェクト」により、11年間続けてきたお茶会を何とか継続して行こうと1年間検討を続けて来た「金の道 真野新町宿で 茶会と町屋体験」が10月10日、11日に無事開催されました。

11日は一時悪天候にみまわれながらも大勢の方にご来場いただき、予想以上の盛り上がりをみせるだけでなく沢山の方々から喜びの声をいただき、まことに嬉しい限りです。

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普段は入ることのない旧森医院の中庭では、ゆったりと野点を味わうこともできました。

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お茶会を盛り上げ真野新町を、町屋造りを活かした観光型商店街に向け発展させたいとの思いより、プロジェクトでは源内邸の黒塀をきれいに塗り直したり、せいない邸の黒格子を再生させたりと色々施策を練ってきましたが、今回、真野新町出身で昭和初期の政治家、山本悌二郎の別邸であった松雲荘を初公開しました。

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20年間使われていなかったため傷みが進み、中に入ることは控えさせていただきましたが、室内も現代では再現することのできないほど凝った造りで地域の貴重なお宝です。

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こうした街並みを大事に保存することも大事ですが、真野新町のお茶会は地域の文化を後世に伝えてゆくことも大きな役割となっています。

まずは、最近めっきり見る機会の少なくなった着物姿。
お茶会では各会場に着物を着て来場された方先着20名にプレゼントを差し上げ、お茶会にふさわしい彩りを添えていただこうと目論みました。

きっかけさえあれば着たいと思っている人も多いので、お茶会は格好の機会を提供したと思います。

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10日は、相川から真野新町までの金の道ウォークが行われましたが、途中お奉行さま御一行に新町大神宮へ立ち寄っていただき、真野の子供たちとのコラボで狸の寸劇を行いました。

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新町大神宮には佐渡貉(むじな)の四天王の一角である「源助」が祭られていますが、その関わりから「佐渡に狐がいない理由」を寸劇でご披露しました。

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さて、どんな理由があるのでしょうか?

《あらすじ-新町風のアレンジがあります》
金山の開発で食べ物が不足し、山を追われたキツネとタヌキは人里に下りてたびたび人々をだましていました。ときに、キツネとタヌキがだまし合い合戦をやろうということになり、負けたほうが佐渡から出て行くこととしました。
その時金山より江戸に金を運ぶお奉行さまの行列がやってきましたが、キツネたちはそれをタヌキが化けたものと思いお奉行さまに無礼をはたらき捕り押さえられてしまいました。
その後、キツネたちは勝負に負けたことを認め佐渡から去っていきました・・・
だとさ。。

寸劇が終わると、一同はおもや本陣に移り「御金荷受け渡し式」が行われます。

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本陣とは江戸時代に大名・幕府役人などが宿泊した公認の宿舎です。
佐渡では小木と相川の佐渡奉行所の中間にある真野新町の山本半右衛門家が佐渡奉行の本陣となっておりました。

ここおもやでは、現戸主で郷土史家である山本修己(よしみ)先生の歴史講和会が実施されました。

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今回にテーマは「金の道 新町本陣と 西三川人形座の首」です。

西三川・高崎人形と言っても、佐渡でもほとんど知られていません。
江戸時代、佐渡に来た人形芝居が街道筋の山村に根をおろし、人々を楽しませたものだそうです。
このような郷土の古い娯楽道具も、山本先生は大事に保存されています。

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最後にご紹介するのは源内邸での「鉢台料理」です。

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「鉢台料理」とは、佐渡では結婚式などの祝い事の際に各家庭で振舞われたものです。
定かではないのですが、400年前金山で佐渡奉行所が行った「やわらぎ」祝行事が起原だということです。

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台には漆産業で栄えた新町漆を使い、北前船でもたらされた古いお皿を使うなど真野新町ゆかりの装いで復活させました。
今回は初回ということで30席限定となりましたが、「素晴らしかった」とお褒めの言葉と共に、多くの方から「予約が取れなくて残念」という嬉しい苦言を頂きました。

今回が12回目となる秋の茶会。
こうした行事を続けることで、地域のお宝や歴史が忘れ去られず残っていくものと思います。

地域おこし協力隊として「真野新町宿町屋再生プロジェクト」の活動を、これからもお手伝いして行きたいと思っております。

今年で12年目となる秋の茶会。

今年は住民有志「真野新町宿町屋再生プロジェクト」により、今までと違ったイベントを用意しようと1年間検討を重ねてきました。

リニューアルした秋の茶会と町屋体験に、皆さまお誘い合せの上是非ご来場下さい。

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目玉のひとつは源内邸。
かつて味噌や醤油の醸造業で栄えた源内邸の黒塀を、地域の子供達の手で塗り替えました。
綺麗になった源内邸を開放し、歴史ある真野新町の古地図を公開いたします。

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また、佐渡では古くから祝い事などの際に「鉢台料理」を振る舞ってきましたが、そこに使われる御膳のほとんどが漆業で栄えた真野新町で作られたものでした。
鉢も北前船でもたらされた古い食器を使い、再現された「鉢台料理」を源内邸で提供します(要予約)。

この源内邸の黒塀を通り過ぎ丘に向かって暫く歩くと、山本悌二郎の別邸であった茅葺屋根の松雲荘があります。
今回、茶席券を持参された方に初公開させていただきます。

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10日は、金の道ウォーク「佐渡から江戸へ~御金荷の道~」が催されますが、新町大神宮には佐渡貉の四天王である源助が祭られており、ここでお奉行さまの行列と子供達のコラボによる「佐渡に狐がいない理由」が分かる寸劇を催します。

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その他、山本修己先生の真野歴史講座や萬平邸におけるお宝の公開等数々のお楽しみがあります。

爽やかな季節を迎え、町屋を散策しながら歴史に触れ、心休まる空間でお茶を味わう贅沢なひとときをお過ごし下さい。

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イベント名:金の道 真野新町宿で茶会と町屋体験
日時   :10月10日(土) 11日(日)
      午前9時半~午後4時(お茶席は午後3時半まで)
会場   :真野新町地内(お茶席は森邸、せいない邸)


-昨年の茶会風景
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元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は小木港から高速遊覧船に乗り小木半島先端の沢崎まで行き、徒歩で小木港へ戻る行程で、まさに大人の遠足気分!

と思いきや沢崎から小木港までおよそ2万歩の長い道のりは、険しくはないものの結構足腰にこたえるものでした。

まずは小木港から力屋観光汽船の高速遊覧船に乗り込みます。

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歩こう会なのに船に乗る?
今までにない趣向で皆さんとても楽しそうに海上観光を味わいました。

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力屋観光さんの丁寧なガイドもつきましたので、陸地を歩くのとはまた違った面から私達の好奇心を満たして戴きました。
下の写真は矢島・経島。

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それにしても小木海岸の海水は透明でとても美しい。
青い空とコバルトブルーの海の向こうに映える大佐渡の山並みは感動ものです!

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高速遊覧船は沢崎には停泊できないので手前の深浦で下船、いよいよ”歩こう会”の開始です。

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深浦集落の上にそびえる長者ヶ橋には、宿根木出身の蘭学者である柴田収蔵が江戸時代の終り(1852年)に描いた世界地図が設置されています。
私の住む真野新町には同時代に日本最初の独和辞典を刊行した司馬凌海がおりましたが、鎖国時代の幕末において離島である佐渡島が、このようにグローバルな人材を輩出してきたのには驚きです。

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沢崎灯台の元でまずは腹ごしらえ。
沢崎は佐渡の最南端で、世界で6ヶ所しかない枕状溶岩の岩場となっています。
まだ少ししか歩いてませんが、絶景に囲まれ海風の中で食べるお弁当もまた格別でした。

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昼食を終え、深浦に戻り宿根木に向かいます。
途中海上からも見た犬岩を陸上から臨みましたが、こちらからのほうがより犬らしく見えました。

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更に行くと珍しいキビの天日干しが見られました。
このあたりは稲もはざ掛けしている様子が多く見られます。

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丁度中間点の宿根木に到着。
メンバーに宿根木出身の方がおり、ふれあいガイドをしていただきました。
「大人の遠足」は多彩なメンバーの集まりですので、時々そうした恩恵も受けられます。

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ここから先は舗装路を外れ海岸線を歩いて行きます。
やはり冒険好きなお年寄りたちには舗装路では物足りないようです。

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そろそろ歩き疲れた頃にも虫谷に寄り道して「左八文字」を陸側から見ようと。。
漢字の八を逆にしたように見える奇石で、弘法大師の筆跡だとか。
でもこちら側からは見えませんでした。

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距離的には今までで最高かもしれませんので、くたくたになって小木に到着して小木の飲食店で反省会。
旅のあとに地元のお店で美味しいものを食べるのもこの会の習わしとなっております。

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ずっと佐渡に住んでいる方たちでも、大人の遠足は毎回行ったことのない場所ばかりで楽しみだと言います。

皆さんも健康維持と好奇心を満たすため、そして佐渡にある自然のお宝を楽しみながら歩いてみませんか?

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町内の有志で進める「真野新町宿町屋再生プロジェクト」。
空き家となっている町屋の外観を住民の手で修復しながら、町を観光型商店街として活性化して行く活動を一歩一歩進めています。

当面の目標は、10月10日・11日に実施する「金の道 真野新町宿で 茶会と町屋体験」を成功させることです。
真野新町の秋のお茶会は昨年まで11年間続けてきたものですが、補助金や寄付に頼る運営に行き詰まり、昨年で区切りをつけ終わりにしようということになっていました。

秋のお茶会は、江戸時代の初期から金の道の宿場町として、あるいは北前船の集荷地として賑わっていた歴史ある街並みを紹介する役割を担って来ました。
10年以上も続いたお茶会が無くなってしまえば商店街は益々衰退するばかり、と有志たちが立ち上がり、新たなお茶会を続けて行くため1年間に渡り模索してきました。

新たな魅力を付加するため、プロジェクトでは子供達や住民と一緒に、かつて味噌や醤油の醸造業で栄えた源内邸の黒塀塗りや、お茶会の会場でもある呉服屋せいない邸の玄関に黒格子を復活させてきました。

今回のお茶会では、この源内邸で佐渡の家庭で古くから祝い事などの時に振舞われた「鉢台料理」を提供することにしました。

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前回は真野第1子供会の皆さんと国道沿いの黒塀を塗りましたが、今回は真野第2・3子供会の皆さんと立派な門が建つ周囲の黒塀を塗ってもらいます。

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ところが当日は朝からあいにくの雨。
子供達が集まってくれるか心配でしたが、作業の時だけは幸いにも雨が止んでくれ、多くの子供たちと親御さんが集まってくれました。

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まずはプロの塗装屋さんに指導してもらいます。

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普段はペンキ塗りなどなかなか出来ないので、子供たちはすぐに夢中になってしまいます。

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最後はスタッフにより細かな仕上げを行いました。

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塗り終ったところで雨脚が強くなりドシャ降りに。
この日は一日雨模様だったのですが、子供達の作業の時だけは雨も避けてくれ、雲(運)も味方になってくれたようです。

この後スタッフは真野新町の入り口にイベント告知の看板立て。

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10月10日は、この道で「金の道ウォーク」も行われます。
手作り感満載ですが、雨にも負けずスタッフ一同頑張っています。

商店街の活気を甦らせるため、まずは「金の道 真野新町宿で 茶会と町屋体験」が成功することを祈っています。

イベント名:金の道 真野新町宿で茶会と町屋体験
日時   :10月10日(土) 11日(日)
      午前9時半~午後4時(お茶席は午後3時半まで)
会場   :真野新町地内(お茶席は森邸、せいない邸)

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は今年の目標であった金北山山頂を目指します。

大げさに書きましたが、今回は白雲台からほとんど防衛省の管理道路を登る安全なルートですので、夏休み中の小学生2名も参加しました。

トレッキングコースとして有名なのは、以前歩いたドンデン山荘からアオネバ十字路、マトネ(前回はここまで)を通って金北山、白雲台へ至る縦走コースですが、日帰りで車のある所に引き返さなければならないので今回は山登りというよりハイキング感覚の白雲台側から入ります。

とは言え佐渡の最高峰、佐渡に来たからには一度は登ってみたい!

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白雲台でいつものように準備体操を終えいざ出発。
1000メートル級の山なので真夏の暑さを覚悟していたのですが、時折小雨混じりでかえって快適に感じるスタートでした。

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子供たちは先頭を軽やかに進んでいきます。
メンバーは健脚自慢のミドル/シニアですが、実はこのあと離されるばかりで子供達に追いつける人はいません。。

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時折自衛隊の車両が通るこのような舗装された緩い上り坂をひたすら登ります。
暑くないのが幸いでしたが、先を行く子供たちのハイペースについて行けず一休みも多くなりがちです。

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道端にはツリガネニンジンが咲いていました。
白い花はとても珍しいとのこと。

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中間点のブナ林で再び休憩。
今回は日差しが弱く助かりましたが、真夏の山歩きにはこんな木陰がとても心地良いものです。

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金北山の頂上が見えてきました。
何か天空の要塞跡のようです。

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山頂(1,172m)に金北山神社があります。
この日(8月23日)は偶然にも佐渡島の総鎮守金北山神社の例大祭が開催されておりました。
年に一度境内で巫女舞が奉納されるのですが、普段は閉じられている神前に向い拝礼できるとは何とも幸運なことでした。

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帰りは妙見山を廻り間近でガメラレーダーを望みます。
何ともSF的な光景。

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ガメラレーダーの直下はお花畑ですが、この時期はもう見頃を過ぎてしまった様子。

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下山は元来た防衛省の管理道路ではなく、ツツジひらに向かって薮の中を歩きます。
冒険好きのお年寄りたちはどうしてもこういう道を行きたがりますが、小さな子供たちは薮の中に沈んでしまって大変です。

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ツツジひらに咲くホツツジ。

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薮を潜り抜け、今回も皆無事に下山することが出来ました。

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妙見山からの下山路は、良く見ると踏み固められた登山道はあるのですが、薮に覆われ視界が悪くなれば道に迷ってしまう状態です。

今までいくつもこのような登山道を歩いてきましたが、せっかく素晴らしい自然のお宝があっても、多くの人が訪れなければこうした登山道もいつか消えてしまうかもしれません。

健康維持と好奇心を満たすため、皆さんも佐渡を歩いてみませんか?

金北山ルート

古くから宿場町、北前船の集荷地として賑わってきた真野新町には町屋造りの立派な建物が多く残っています。

町の有志による「真野新町宿町屋再生プロジェクト」では、高齢化で手入れが行き届かなくなった建物や空き家となって朽ち果てて行くこれらの建物を保全、再生しながら観光型商店街として活気を甦らせようと活動を開始しました。

前回の子供達による黒塀塗りに続く町屋再生事業の第二弾として、今回は元呉服屋の黒格子を復元しました。

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真野新町では毎年秋に、旧家を利用したお茶会を実施しておりますが、ここ「せいない邸」も今年の秋に会場となるかつての大きな呉服屋です。

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外側からは分からないのですが、中に入ると大きな蔵と中庭があり贅沢な雰囲気でお茶を味わうことができます。

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その蔵の中にいつ頃使っていたかも分からない古い格子戸が眠っていました。
商店街は街道を拡張する際に表向きは現代風になり、趣のある中の姿を想像できなくなってしまったので、この格子戸を復活させて古い町並みを再現しようということになりました。

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前回黒塀塗りを経験しているので塗装作業はお手の物。

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取り付けてみるとすんなりとは動かず、ちょっと調整が必要です。

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塗り残しが気になるので念入りに修正。

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半日程度の作業でしたが、素人とは思えぬ出来。
黒格子を嵌めるだけで町屋の趣きが大分増してきます。

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真野新町には数千万円かけても保存して行きたい貴重な民家がたくさんありますが、まずは住民たちが出来ることからやっていきたい。
町屋再生プロジェクトのそんな思いが少しずつ町に広がりつつある手応えを感じています。

まずは今年リニューアルする秋のお茶会をご期待ください。

イベント名:金の道 真野新町宿で茶会と町屋体験
日時   :10月10日(土) 11日(日)
      午前9時半~午後4時(お茶席は午後3時半まで)
会場   :真野新町地内(お茶席は森邸、せいない邸)

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