佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

澤村明亨(羽茂地区)

佐渡は芸能の島と呼ばれています。そんな佐渡に、楽しい大道芸のグループがやってきます。

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ここ数年、佐渡に毎年通ってきている大芸人の「おじゃるず」と「華千代(はな)」さんが、たくさんの大道芸人を連れて佐渡にやってきます。
また、今回の参加メンバーのなかには、佐渡出身の方や佐渡に親戚がいる方も多いそうです。

ちょうど3年前、たまたま羽茂大崎に遊びに来ていた華さんが、地域の方の薦め(というかその場のノリ)で、とつぜん路上公演(というか出し物)をやることになったのが、そもそものきっかけでした。
まだ協力隊になっていなかった僕も、ちょうどそのとき羽茂へ遊びにきていました(柿の摘果の手伝いをしてました)。

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2013年6月、大崎活性化センター前にて。

このときがきっかけで、華千代さんの知り合いだったおじゃるずさんたちも、羽茂に来られるようになりました。
羽茂まつりや羽茂温泉での公演をはじめ、佐渡のあちこちで公演をされたりして、毎年毎年、だんだん佐渡とのつながりが出来てきました。

そして佐渡にゆかりがあったり、佐渡に興味をもってくれたりしているいろんな楽しい芸を持った大道芸人さんたちを、華千代さんとおじゃるずさんたちが引き連れて、「わくわくバラエティツアー 佐渡であいましょう」と題する大・大道芸ツアー in 佐渡島を開催することになりました。

 6月
  11日(土) 姫津漁村センター
  13日(月) 大崎地域活性化センター
  14日(火) 多田ゲートボール場
  15日(水) 羽茂まつり 
  16日(木) 宿根木公会堂 ※有料公演
  17日(金) 岩首談義所
  18日(土) 新穂潟上温泉まつり
  19日(日) 小木たらい舟・さざえ祭り

宿根木での公演以外は、基本的に無料です(お花は大歓迎)。
詳しいタイムスケジュールや各会場の出演者、および大道芸人さんたちのプロフィールは、公式サイトFacebookページでご確認ください。

とくに宿根木公会堂での公演(16日)は、今回来島する出演者が一堂に集まる、一大・大道芸まつりになりそうです。

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海外や全国で活躍する、大道芸のプロの方々の技術が佐渡で見られる、大変貴重な機会です。

子どもから大人まで楽しめる大道芸ショーを、ぜひご覧になられてはいかがでしょうか?

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2015年の羽茂まつりにて(今年も出演します!)

 

羽茂では、年に1回、市主催の講演会を開催しています。島外から講師を招き、これまで教育や防災、地域づくりなどをテーマに、地域づくりに役立つ講演会を実施してきました。

昨年の2015年から、この講演会の企画・運営をお手伝いさせていただいています。
せっかくやるからには、小さな子どもからお年寄りまで参加できて、みんなが楽しくおもしろく元気になってさらに役に立つような講演会にできれば!と、昨年は本のフェスティバル「ハロー!ブックス」などでおなじみの、絵本作家でイラストレーターのチャンキー松本さんたちを講師に招きました。

今年も3月27日(日)に、羽茂温泉を会場に開催します。
小さな地域がおもしろく元気になるためのヒントを盛り込んだ、子供からお年寄りまで楽しめる中身満載の講演会です。

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羽茂地域活性化講演会
「続・観光地ではなくても 自分たち次第で 町はおもしろく 元気になります!」
 
 日時: 平成28年3月27日(日) 13時30分開始
 会場: クアテルメ佐渡(羽茂温泉)
 講師: チャンキー松本(絵本作家・イラストレーター)
 進行: 澤村明亨(佐渡市地域おこし協力隊)
※入場無料

地域を元気にするヒントは「お宝を探せ」?楽しいバラエティショー形式で羽茂の未来を考える講演会です。 
 ・「羽茂のお宝」大発見ツアー
 ・羽茂のみなさんにインタビュー
 ・地域おこし協力隊員も飛び入り参加
 ・チャンキーさんと「羽茂のお宝」地図をつくろう
 ・みんなで「ハロー!佐渡島音頭」をおどろう
※羽茂地域外の方もぜひご参加ください。
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講師は昨年に引き続き、チャンキー松本さん。全国各地の地域づくり・地域おこしにも関わっておられていて、アートやものづくり、芸能の力で、地域を元気にする試みを続けておられます。
私・澤村も、司会・進行として参加します。

地域を元気にする「お宝」をキーワードに、羽茂だからこそ、佐渡だからこそ、小さな地域や地方だからこそできる「地域づくり」を考えたり、いままで気づかなかった「地域ならでは」の魅力を再発見したりできる、楽しくて元気になれてためになるバラエティショー形式の講演会です。
 
入場は無料、羽茂地域外のかたもぜひご参加ください。羽茂のみならず、地域づくりに役立つヒントをつかめるかもしれません。もちろん、小さなお子さんも大歓迎です。

 参考まで、昨年のポスターはこんな感じでした。

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昨年の様子です。

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今年も昨年以上に、楽しくてためになる講演会になるように、準備を進めてゆきます。
3月27日はぜひ羽茂までお越しください。
 

佐渡をふくめて、人が住んでいる離島は、日本に300以上あるそうです。自治体のほうから見ると、離島がある自治体の数は全国で134だとか。 

ところで、佐渡には図書館施設が分館・分室ふくめて現在10ありますが、上記の離島のなかには、住民が数人から数百人しかいない島も多く、「島のなかに図書館や本屋がない」というところも少なくありません。 
図書館は、住民が生活や学びのための知識を得るために必要な情報(本や資料)にふれることができる、大げさにいうと近代国家や市民社会、民主主義の礎となる施設でありサービスです。
佐渡をふくめたさまざまな自治体では、図書館が遠かったり、図書館サービスを利用しにくい住民のみなさんに対して、さまざまなサービスを実施しています。

ここでちょっと私事になりますが、じつはぼくは以前に約10年間、図書館で司書として働いていました。
子供向けの児童図書館(室)からはじまり、 小売業専門の図書館や、金融・証券市場の研究機関の図書館なんていう、ちょっとマニアックというか専門的な図書館にいたこともありました。

そのときのご縁もあって、図書館に関する専門雑誌「LRG(ライブラリー・リソース・ガイド)」 編集部のご厚意で、全国の離島での情報環境(図書館や図書館サービスの実態や、市民が本や情報にアクセスするためのいろんなとりくみ)を特集したLRG第10号を、佐渡すべての図書館・分館・分室に寄贈させていただけることになりました。ひとりでも多くの市民や研究者、そして図書館に興味があるかたに読んでいただきたい、とのことです。

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各分館・分室へ所蔵いただく9冊を今回寄贈いただきました。なんと定価2500円/冊なんです(!)

研究者や司書を対象とした雑誌なので、ちょっと専門的な内容ですが、 島をまるごと図書館にしていたり、住民参加型の図書館運営をしているところがあったり、書店と図書館が一体になったところがあったりと、日本全国のさまざまな島における図書館や図書サービスのいろんな事例が紹介されていて、佐渡でもとても参考になりそうな内容です。

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目次です

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瀬戸内海の男木島で取り組みが行われている、オンバ(荷物を運ぶ台車付の小さな台)を使った移動図書館プロジェクト

すでに佐渡市中央図書館では1冊配架がされており、誰でも貸し出しできるようです。
また、各分館・分室へは、来週早々には寄贈させていただく予定です。

佐渡の図書館や図書サービスについて興味がある方は、ぜひ手にとってみられてはいかがでしょうか。

日本全国に伝わる仮面衣装や、ユニークな祭り衣装を撮影した写真展「YÔKAÏNOSHIMA」が、いま東京で開催されています。

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「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展公式サイト
 ■ 開館日: 2016 年2 月19 日(金)~2016 年5 月15 日(日)
 ■ 開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
          日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
 ■ 休館日:4月8日(金)休館。その他エルメス銀座店の営業日に準ずる
 ■ 入場料:無料
 ■ 会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
  (中央区銀座 5-4-18階 TEL: 03-3569-3300)
 ■ 主催:エルメス財団
 ■ 協力:MEM
 ■ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

会場は、東京の銀座にあるエルメス本店 最上階のギャラリー。
フランスを代表する写真家のひとりであるシャルル・フレジェさんが撮影した、佐渡の羽茂に伝わるつぶろさしや宿根木のちとちんとん、小木の小獅子舞などの写真も展示されています。

フランス在住のフレジェさんのスタッフから 「佐渡のつぶろさしの写真を撮りたい」という相談があったのは、2014年の夏のことでした。
たまたま僕がフレジェさんの写真集『WILDER MANN』(世界の仮面衣装を紹介した素晴らしい写真集です)を持っていて、彼の写真のファンであったことから、佐渡での撮影計画の話が進み、2015年8月にフレジェさんチームが佐渡を訪れ、水津・野浦・岩首・羽茂(飯岡・寺田)・小木・宿根木で撮影が行われました。

島内での撮影では、各地域で祭りに携わる方々や団体をはじめ、ほかの地域の協力隊員(水津、岩首、小木担当)などにもご協力をいただきました。

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寺田つぶろさしの撮影は、海岸沿いの草地にて。

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飯岡つぶろさしは、羽茂温泉がある飯岡周辺で撮影しました。

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とつぜんの撮影風景に、道行く車もなにごとかと興味津々でした。

佐渡のつぶろさしは、全国各地で撮影された写真シリーズ「YÔKAÏNOSHIMA」を通じて、最も重要な被写体のひとつとしてフレジェさんは考えていたそうです(あともうひとつが、秋田のなまはげだったとか)。

「YÔKAÏNOSHIMA」(妖怪の島)という写真展のタイトルですが、水木しげるさんの漫画作品やゲーム「妖怪ウォッチ」などを通じて、「YOKAI」という言葉は外国でも一般的な言葉になっているようです。
今回、撮影されている鬼や仮面衣装は、人に悪さをするような妖怪・物の怪とはすこし違いますが、古来から伝わる神々や鬼を、外国のひとにもわかりやすく表現したタイトルなのかなと思います。

※参考:英語のWikipedia「Yōkai」の説明

この写真展は、フランスに本社を置くエルメス財団による全世界的な写真プロジェクトとして企画・開催されています。
佐渡でも、撮影のお話をいただいてから、2年越しのプロジェクトになりました。
インターネットメディアや雑誌などでも大きな評判を呼んでいて、すでに多数の来場者が訪れているようです。

また、今年の7月には大判の写真集も刊行されるとのこと。表紙は、小木の小獅子舞です。外国語版も制作され、全世界で販売されるとか。

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ちなみに入場料は無料です。
東京へゴールデンウイークなどで行かれた際は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

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フレジェさんと記念撮影。なんだか似てる?



地域おこし協力隊の募集・採用を佐渡市がはじめてから、すでに3年が経ちました。

初年度に着任した渡辺琢磨くん(小倉担当)、中村暢子さん(高千・外海府担当)、木野本信子さん(海府担当)、新田聡子さん(岩首担当)の4人は、それぞれ2016年の1月・2月末をもって任期を終了します。

いまでは協力隊員の先輩がたくさんいて、佐渡全体や各地域での周知も広がっていますが、着任当初は前例のない「佐渡で最初の地域おこし協力隊」だったことや、ほとんどの方が「都会から地方へ、初めての移住経験」だったこともあり、人知れずいろいろな苦労や驚きもあったようです。

4人の任期終了を記念して、みなさんが佐渡を選んだ理由や、佐渡に来たときの印象、自分が担当して住むことになったそれぞれの地域のこと、そしてこれからの地域おこし協力隊についてなど、「今だから言えること」を、対談形式でお話しいただきました。
なお、進行と記事のまとめは、私・澤村が担当しました。(以下、敬称略)
 
特別企画
佐渡市地域おこし協力隊 一期生対談

「佐渡と地域おこし協力隊について」


なぜ『佐渡』を選んだか 
 
澤村 現在、地域おこし協力隊員は18名です(2016年1月時点)。こんな大人数になるとは思ってなかったのでは?
 
新田 想像してませんでした。もっと細々とやるんだろうと思ってました(笑)。

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・2016年1月21日に開催された隊員活動報告・意見交換会での4人(左から、木野本、中村、渡辺、新田)
 
澤村 みなさん、なぜ「佐渡」だったのでしょう?

渡辺 たまたま地域おこし協力隊についてネットで調べたら、「いちばん初めに佐渡が出てきた」からなんです(笑)。
佐渡について何も知らなかったので、来てからは乾いたスポンジに浸み込むように、佐渡の文化や生活習慣などいろんなものが自然に入ってきて、逆によかったです。

中村 私はもともと「島に住みたかった」んです。
佐渡は東京とも近いので、「まずは行ってみよう」と一人で初めて佐渡に来て、島を回りました。
そのときに買った日本酒(真野鶴)がとてもおいしくて、日本酒がおいしいということは水もおいしいし、食べ物もおいしい。そういうところに住めるのはいいなと。
また、佐渡には便利な町場も田舎もどっちもあるからいいな、と思いましたね。
佐渡での仕事について調べていたら、たまたま協力隊の募集があったんです。

新田 私は、鼓童と、写真家の天野尚さんの写真がきっかけで、学生時代から佐渡に3年通っていました。
学校の休みに鼓童でバイトしたり、天野さんの撮った佐渡の風景を探しに行ったりするうちに「やっぱり佐渡はいいところだな」と思って。
佐渡で社会福祉関係の仕事に就きたくて、就職活動をしたのですが希望が叶わず、ちょうど協力隊の募集を知って、「住んで佐渡について知ってから、福祉の仕事をするのもいいな」と応募しました。

木野本 わたしはもう「朱鷺」しかないです。
朱鷺が好きになって、佐渡に興味をもっていろいろ調べたら、「おもしろそうな島だな」と。
私はずっと東京で広告・宣伝などPRの仕事をしていましたが、「やっぱり地域のことをちゃんと知らないとその地域にあったPRができないな」と思っていました。
佐渡でそういう仕事ができたらいいな、と思い、佐渡に遊びに来て、野生の朱鷺を見て感動して帰った翌日、たまたま協力隊を募集しているのを知って、「これは運命かな」と思って応募しました。
 
澤村 最初から「地域おこし」に興味があったわけじゃなかったんですね(笑)。

自分たちの担当地域について

澤村 みなさんが住むことになった、それぞれの担当地域についてはどうですか?
 
渡辺 小倉地域は山間部で夜はすごく静かで、住み始めたときは怖かったんですけど、慣れれば大丈夫でした。

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・多くの人達とともに作業した場所である小倉千枚田。また、作業を通して季節の移り変わりを目と肌で感じることができた場所です(渡辺)

渡辺 私自身が人見知りというのがあって、地域の人たちと打ち解けるまで時間がかかったんですが、打ち解けてしまえばいい人たちばかりで、生活面では困らなかったですね。

中村 高千・外海府地域も夜はすごく静かで、佐渡での生活に慣れるのには時間がかかりました。

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 ・入崎海岸の海に沈む夕陽と空。毎日違った色をしていて、1日の終わりに見るととても癒される(中村)
 
中村 最初は、「佐渡市の地域おこし協力隊の中村です。東京から来ました!」と地域の人たちに自己紹介しても、なんだ?みたいな感じでしたけども。
「わざわざ佐渡を選んで来てきてくれたんだね!ありがとう」と言ってくれる人もいて、やっぱり佐渡に来てよかったなって思いましたね。
 
新田 「あまり大きくない地域に住みたい」と思っていたので、いい地域に行かせてもらえたなって思いますが、住み始めた当初は、「暮らしも仕事もこの小さなフィールドなんだ」っていう不思議な感覚がありましたね。

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・仕事の場という意識から、営みの場へと意識が変わっていきました。展望小屋再建祝いで開催した、集落の皆さんとのワークショップが印象に残っています(新田)

新田 隣の人の手伝いをしたり、自治会に関わるようなことをしていたりすると、「地域の一人ひとりのひとたちと話をして、みんなのことを知って、自分のことをみんなに知ってもらうだけで、自分の安心にすごくつながるなあ」って思いました。
東京では、こんなに人との関係に時間を費やしたり、向き合ったりすることはなかったですからね。

木野本 赴任地の鷲崎は、「あまり朱鷺が来ない地域だ」と、配属が決まってから知ったんです(笑)。
でも、「今回の応募を断ったら絶対に後悔する」と思って、佐渡に来ることにしました。

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・大佐渡のダイナミックな自然に惹かれました。カンゾウの咲く初夏は特に美しいです(木野本)

木野本 東京ではかなり早いスピードで仕事をしていたので、「しなしな」じゃないけど佐渡のリズムをつかむのは結構大変でしたね。
地域おこし協力隊は仕事とプライベートのON/OFFがわかりにくい部分があるので、地域との距離感をつかむのも結構難しくて、当初はとまどいもありました。
でも、私はずっと頭痛持ちでしたが、佐渡に来てからいつの間にか頭痛薬を飲んでいないことに気がつきました。佐渡の環境や、東京での仕事のプレッシャーから解放されたこともあったんでしょうけど、「佐渡ではすごく人間らしく自然でいられる」と思いましたね(笑)。

協力隊になってから
 
澤村 地域おこし協力隊になってからはいかがでしたか?
 
中村 着任してすぐにTVの取材を受けたんですが、「まだ何も活動していないのに、どうして注目されるんだろう?」と、とても不思議でした。

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・関岬放牧場にて。毛並みのいい佐渡牛が放牧されていて、日本海を見渡せる絶景です(中村) 

中村 地域では独身男性が多いということだったので、「婚活イベントやろうよ!」と、当時TV番組の企画で高千地区にいたタレントの渡辺裕太くんを巻き込んで動きました(※婚活イベントの様子はこちら )。
反省点もたくさんありましたが、何か始めてみないと地域の人たちにどう動いていただけるかわからないし、やってみてよかったですね。 

渡辺 私はまず祭りの鬼太鼓に参加しました。
地域の人が鬼太鼓などの芸能をすごく大事にしているのを見て、「地域の人たちの思いを大事にしたい」と強く感じましたね。祭りを通じて地域の若者たちとの結束も深まって、すごくプラスになりました。

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・鬼に扮した同僚の岩崎隊員とともに(渡辺) 

渡辺 あとはやっぱり田んぼです。農業について未経験の自分が、一からいろんな作業に関わらせてもらいました。
すごく新鮮だったし、貴重な経験をしているなと思いました。

木野本 私は鷲崎にある二つの財産、寒ブリとカンゾウを中心に地域と関わってきました。
でも、あくまでも主役は地域で、私たちは「協力隊」です。地域内でバランスをとったり、うまく進むようにレールに乗せたりすることも協力隊に求められていますが、どういう風に盛り上げていくか、とても難しかったですね。

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・満開のカンゾウをバックに鬼とパチリ(木野本) 

木野本 大佐渡は、自然や食などとても魅力がある地域ですが、「どんな人が住んでいてどんな祭りがあるか」などの情報発信はまだまだ少ないと思います。
大佐渡の魅力を広く伝えていくことは大事だな、と思って活動していました。

新田 私はずっと地域で瓦版を発行していました。地域全体を配布して回って、地域の人たちと話をすることを毎月続けてきました。
地域では、仕事以外の「人と人とのつながり」がとても大事で、そのつながりがどんどんなくなっていく現状では、いろんな人と話すことはとても必要なことだと感じます。

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・なんでも知ってるマチばあちゃんと日向ぼっこ(新田) 

新田 地域おこしは誰か一人でやるものでもないし、誰かだけが進んでやることはどうなんだろうって、ずっと考えています。
一般的な仕事をしていたらなかなかできないようなことができたのは、とてもありがたかったですね。

これからの「佐渡市地域おこし協力隊」について
 
澤村 みなさんの地域には、すでに後任の協力隊員の募集が行われています。今後の協力隊については?
 
木野本 協力隊がいない地域では、協力隊が何の仕事をしているのかがわかりにくいし、協力隊全体で連携して実施する、全島レベルのプロジェクトがあってもいいかもしれません。
隊員同士の連携がさらに強くなれば、いろんなことを気軽に話すことのできる相手ができて、環境に慣れずに孤独を感じる隊員も少なくなるでしょうね。
 
渡辺 一人は、ほんとにつらいです(笑)。私の場合は、近くの地域に年齢の近い岩﨑隊員がいたのでよかったです。
 
新田 今後の新しい協力隊員の募集では、地域の特徴や現状を踏まえて、「私たちの地域の協力隊はこんなスタイルがよいのでは」と、よりよい協力隊の関わり方を私たちも示していければいいなと。それが、これから地域ごとや地域間のプロジェクトを生んだり、目に見える活動につながっていったりするのではないでしょうか。
ただ、公私を通じて、各自が「これから佐渡で暮らしてくために、自分の時間を優先する」のか、それとも「地域のための作業をまず優先させる」のか、悩ましいところがあります。
私自身は、両立は難しくて、どちらかを選ばなければいけないと感じましたね。
 
木野本 でも、地域で生活をしていく保証が何もないのは、大きなリスクですね。
「地域を盛り上げよう」とがんばっても、地域で仕事を続けることができなければ、後に残るものは自分の達成感だけになってしまいます。
また、地域活性化よりも、移住施策や人口増加のための地域支援などが強く求められる地域も多いと思いますね。
 
中村 私は任期中にもっと地域間の人の交流を支援すればよかった、と反省しています。交流をしてみないと、ほかの地域のよいところを参考にすることもできませんからね。
 
新田 地域ごとの情報格差をすこしだけ埋めて地ならしをしたり、特定の世代にしかわからないようなことを、私たちを通じてみんながわかるようにしたりすることも、協力隊の役割の一つですよね。
 
中村 協力隊員が間に入って交流を進めていけたら、全島にもいい影響を与えていくんじゃないかな。

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高千の海岸にて(2015年12月に撮影)

中村 私たちがこれから任期を終え、佐渡で暮らしていく中でも、まだ「地域おこし」できることはたくさんあるんじゃないかな、と思います。
これからが大事だし、一人の住人としていろいろ考えてやっていきたいですね。 

 (佐渡市内で2015年末に収録)

先日、東京で開催された「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」に参加してきました。
そこで、佐渡に移住を考えておられる方がブースにお立ち寄りいただきました。いろいろお話をしていると、「佐渡の外からは、佐渡の生活情報がいまひとつわかりにくい」ということにあらためて気づきました。

僕自身も、直接会うひとには佐渡についていろいろお話していましたが、あらたまってサイトやウェブなどで書いてみたことはありませんでしたし、佐渡についての情報発信をする地域おこし協力隊員サイトでも、日常の生活情報については、やや盲点だったかもしれません。 

そこで、あくまで個人的観点ですが、あまり知られていない「佐渡の普通の生活」についてご紹介してみたいと思います。

■買い物
佐渡には大小さまざまなスーパーマーケットや個人商店があります。
いわゆる成城石井的な高級食材を扱うお店はありませんが、輸入食材を扱うスーパーもありますので、買い物にはほとんど不自由しません。
ただ、紅茶専門店やお菓子の食材専門店など、特定の専門商品を扱うお店はあまりありません。 個人的には、エスニック食材を扱うお店がもっと増えてくれれば…(ナンプラーくらいは島内で買えますけどね)
24時間営業のコンビニエンスストアも全島に9店あります。

本や雑誌は、発売日から1日遅れで販売されます。大型書店もあります。DVDのレンタル店もあります。

ネット通販は、早いもの(amazonプライムなど)なら注文の翌日に届きます。宅配便は、大阪からの発送の場合、夜7時までの受付なら翌日午前中配達が可能でした(クロネコヤマトの場合)。逆に佐渡から発送する場合は、流通の都合で中1日かかることが多いようです。
あと、嬉しいのは、佐渡は離島扱いではないこと(ゆうパック、クロネコヤマトの場合)。別途料金がかからないのはありがたいです。

家電は、大きな店ではジョーシンとヤマダ電機があり、ケーズデンキもこの春オープン予定です。

■飲食
島の中心部に飲食店が集中しています。スープ専門店やジェラード屋さんもあります。イタリアンやフレンチのお店もあります。エスニック料理は、タイ料理屋が一軒あります。
佐渡では最近、パン屋さんが増えてきました。天然酵母を使ったパンの店もあります。ただ、本格的なブーランジェリ(クラストのしっかりしたバゲットなどが買える店)は、まだないようです。個人的には、ライ麦などを使ったロシアやドイツ系のパンが食べられないのがちょっと残念なところ。また、輸入ビールやクラフトビール(IPAなど)を手に入れられるお店がないのもちょっと残念です。
あと、宅配ピザはありません。

■通信
携帯電話は、大手3社ならほぼつながり、いわゆるLTEがつながる場所も全島で増えています。いっぽう、旧ウィルコム回線などのPHSは、つながる場所がとても限られます。
インターネットは、現在、NTTの光回線がどんどん広がっています。また、ケーブルテレビ網を使ったADSLも普及しているので、ほとんどの地域でネット環境は問題ないと思われます。ただし、ワイマックスなどのWi-Fiルーターは島内では繋がりません。フリーWi-Fiスポットもまだまだ少ないです。

■娯楽
遊園地や大きなアミューズメント施設はありませんが、カラオケなどを中心としたアミューズメントがあり、水族館やスキー場もあります。映画館はありません。
テレビ放送は、全島にケーブルテレビ網があり、電波の弱い山間部でも視聴が可能です。もちろんのことですが、BS・CSは、個々にアンテナを用意すれば視聴に問題はありません。
ラジオ放送は、山間部では電波が弱くて、受信できる放送局が限られることが多いです。僕自身はよくネットラジオを聴いています。

■そのほか
ユニクロ・GAPなどのファッション店はなく、大型店はシマムラが一軒あるだけです。
ジンズやゾフなどの格安メガネ屋さんもありません。
モスバーガーとミスタードーナツ、タリーズはありますが、マクドナルドやスターバックスはありません。
ちょっと専門的な話になりますが、キンコーズなどもありません。業務用スーパーもありませんが、大きなホームセンターがたくさんあり、その一部が食料品を扱っています。
100円ショップはダイソーなどがあります。

都銀の店やATMは、島内にはありません。都銀の通帳記帳ができないので、島外に出たときに記帳しなくてはいけません。
ほとんどの商店は夜はやめ(6~7時ころ)に閉店します。24時間営業の飲食店はありません。

あと意外なことに、とても自然豊かな島ですが、いわゆる自然食料品を扱う店がほとんどありません。オーガニックや自然食については、まだまだ普及していません。

佐渡は離島ということもあり、たとえば新潟の郊外や地方に見られる生活の風景と比べると、おなじような地方でも、佐渡は一風かわったところがあります。フランチャイズやチェーン店はあまりなく、佐渡独自のお店ががんばっています。路面型の大型店もまだまだすくないです。

以上、個人的に思いつくところを書いてみました。
佐渡にまだ来たことがない方、佐渡のいちど行ってみたいと思っている方の参考になれば何よりです。

1月17日(日)に東京ビッグサイトで開催される「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」に、佐渡市の地域おこし協力隊も参加します!

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 開催日時:平成28年1月17日(日) 10:00~17:00
 入場料:無料
 開催場所:東京ビッグサイト 西2ホール(東京都江東区有明3-11-1)
 公式サイト 

都市部から地域への移住・交流を促進するために開かれるこのイベント、北は北海道から南は沖縄まで約400の自治体が参加。
移住・交流の相談ブースを設置したり、地域の特産品を試食したり購入したりできるマルシェも開催されます。

さらに全国160の自治体が地域おこし協力隊の相談・案内ブースも開設。
現在、各地で計700名程度の隊員募集があるそうですよ。

そして佐渡からは、市の募集担当者と、地域おこし協力隊の新田隊員と澤村隊員が参加します。

地域おこし協力隊について興味がある方、佐渡に関心がある方、地域おこし協力隊の話が聞いてみたい!という方、ぜひぜひおこしください!

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わたしたちがお待ちしています!(たぶんこんな感じで)
 

文藝春秋社から発行されている週刊誌『週刊文春』で、いま、佐渡を描いたイラストシリーズが表紙に掲載中です。

9月に川茂で開催された本のイベント「ハロー!ブックス2015」のメインゲスト、料理愛好家の平野レミさんが佐渡に来られた際、レミさんの旦那さんで、日本を代表するイラストレーターである和田誠さんもお見えになり、秋の佐渡の風景を楽しんでゆかれました。

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11月5日号の表紙は、佐渡といえば!なトキの置物をイラストに。和田さんが佐渡のお土産やさんで買い求められたそうです。

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11月12日号は、直江津へ向かう小木港の、波止場の風景を。

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11月19日号は、佐渡で滞在された南部の宿でみた彼岸花だそう。

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そして11月26日号は、矢島経島のたらい船。船に乗っておられるのはレミさんかも?

佐渡シリーズは全5回、最終となる5回目は11月26日(木)発売号になる予定です。どんな佐渡の風景が表紙を飾るのか、とても楽しみです。

《12月9日追記》
週刊文春の佐渡表紙シリーズはその後、計6回掲載されました。

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12月3日号は、相川の佐渡金山。

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12月10日号は、佐渡から和田さんがお帰りになられたあかね船上からみた夕陽でした。

 

佐渡の公共の温泉では唯一、源泉かけ流しの羽茂の天然温泉、クアテルメ佐渡。
これまで洗い場が少なかったのですが、このたび念願の洗い場・シャワー増設工事(6/22~6/26)を実施、リニューアルオープンとなる27日(土)と28日(日)に記念の楽しいイベントを開催します!
 
リニューアル♨️オープン記念
羽茂温泉にこいっちゃまつり 
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日程は今週末の6/27(土)、28(日)の13:00~21:00、入場無料です!
(別途入浴は大人500円ですが、この2日間は小学生以下無料!)

 イベント内容は2日間共通で、超お得な羽茂温泉プレミアム回数券の販売や、はずれくじなしのこいっちゃガラポン抽選会、大好評のコーヒー牛乳天国、山野草の展示販売会やむかしの羽茂写真展、夜には映画上映会を開催、などなどなど。

屋外では羽茂大市ならぬ羽茂小市(こいち)を開催。
羽茂の新B級グルメ誕生!?地元飯岡の一の宮神社にちなんだ自家製麺の新メニュー「一の宮やきそば」の試作販売や、羽茂の手づくりシロップかき氷や羽茂焙煎コーヒー、生ビール(大3杯で1000円ポッキリ!)や焼き鳥、そうめんやパンなどの販売も行います。

さらに! このひと(?)も特別出演しますよ!

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地元飯岡の伝統芸つぶろさしがご来場!(28日の15:00から15分間、1公演のみ)
27日には子供踊りも出演します!
 
そのほか、温泉内の展示品や販売品なども大リニューアル。
昨年に温泉で展示イベントを行った、小木在住の手ぬぐい作家さんによるオリジナル手ぬぐいシリーズの販売も開始します!
 
この週末はご家族いっしょにぜひ!羽茂温泉へお越しください~
 
※増設工事のため、6/22~6/26の間は羽茂温泉は休業しています。

佐渡に住んでいるひとでも、羽茂に足を運ぶ機会はあまりないと思います。

観光地ではないし、交通の拠点でもないし、わざわざ行く理由もないし…

そんなひとでも、6月15日に開催される羽茂まつりは一見の価値あり!

昨年、東京から遊びに来られたある方(東京在住のライターさん)は、初めて羽茂まつりに参加して度肝を抜かれてしまったようです。その方の記事がこちらで紹介されています。

佐渡島の「羽茂まつり」は最高だった!
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-11232.html

鬼太鼓や獅子をはじめ、日本でも有数の奇祭と名高いつぶろさしが見られるのは、ここ羽茂まつりだけ。
佐渡南部らしい、のんびりとしておおらかな、自由な雰囲気に、毎年訪れる観光客や帰省客も多いようです。

今年は、昨年に引き続き獅子をモチーフにしたポスターを制作して、全島に掲示を行っています。

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ババン!と獅子がかっこいいですね!!

さらに今年は、ウェブなどで使用するための羽茂まつりオリジナルのデザイン画像を、佐渡在住のデザイナーさんに依頼して作成しました。

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寺田地域の太神楽つぶろさし!(シブい!)


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飯岡地区の妹背神楽つぶろさし!!(イケてる!)

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村山の鬼舞つぶろさし!!(カワイイ!)

つぶろも獅子も鬼もおけさも巫女さんも みんなそろって
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羽茂まつりナンジャー!!!

ちなみに、各地区のつぶろさしは、それぞれ囃子もメンバー(?)も違っていて、各地区オリジナルのつぶろさしが楽しめます。

さらにこの日は一日中、大道芸や鼓童の太鼓、さまざまな芸能や出し物がこれでもかと企画され、夜には薪能も予定されています。

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※掲載されている内容・スケジュールは変更の可能性があります。

なお、羽茂まつりの最新情報は、Facebookの羽茂商工会ページでも随時更新中です。

ぜひ6月15日は!佐渡の別世界を体験しに、羽茂へお越しください!!

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みなさんは「クラウドファンディング」という言葉をご存じでしょうか?

クラウドファンディングはソーシャルファンドとも呼ばれています。大企業や銀行に頼るのではなく、たくさんのひとたちが、あるプロジェクトのためにいろんなかたちで協力する、というしくみで、主にインターネットなどを通じて呼びかけや意志の共有、協力(支援)が行われます。
あまり有名でなかったり、団体や企業のバックがないような個人や会社、グループでも、比較的簡単に実施することができて、インターネットを通じて、よりたくさんのひとたちに呼びかけを行うことができるしくみです。

佐渡のような、都市部から離れた地方や、大企業やたくさんの人口がない場所でも、そこでやろうと思っていることが多くのひとの共感を呼び、いっしょにやろう!と感じてもらえれば、協力してくれるひとが世界中から集まってくれるきっかけになります。
じつはクラウドファンドは、佐渡のようなちょっと不便だけど魅力あふれる場所にこそ、ピッタリ!なしくみなんだと思います。

今日・6月1日から、佐渡で毎年開催している本のフェスティバル HELLO!BOOKS(ハローブックス)のクラウドファンディングが開始されます。

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 ハローブックス・クラウドファンディング・プロジェクト
 https://www.makuake.com/project/hello-books/

ハローブックスは佐渡で本の文化、読書の文化を活性化させたい!という主旨で開催している非営利のイベントで、今年は9月20日(日)と21日(月)の2日間、佐渡南部の会場で開催されます(ちなみにこの前後はなんと5連休のシルバーウィークです!)。

今年のメインゲストは、料理愛好家の平野レミさん。今回、初の佐渡来島です! 佐渡の自然や食べ物や温泉に興味津々のレミさん、佐渡へ来るのを楽しみにしておられるそうです。

さらに、エッセイストの酒井順子さんや、写真家の川島小鳥さんなど、本の世界にかかわっている専門家(イラストレーターやデザイナー、編集者や出版社、書店などなど)が佐渡の山奥にある会場に集まって、2日間かぎりのフェスティバル(祝祭)を開催します!

 ハローブックス公式サイト
 http://hellobookssado.com/2015/

 ハローブックスFacebook
 ハローブックスTwitter
 https://twitter.com/hellobooks2015


今回、作成したオリジナルPVです。
 
映像とともに流れるBGMは、詩人の谷川俊太郎さんが書かれた詩を、作曲家の谷川賢作さんが曲をつけられた曲、「ほん」。昨年のハローブックスライブでシンガーソングライターの湯川潮音さんが歌われた、CD未収録のオリジナル音源です。 

有名な作家さんたちや、本の世界で活躍する方々が、わざわざ佐渡の山奥に集まってくるのも、佐渡がとても良い場所だから、都会にはない魅力をもった場所だから、なのだろうと思います。
そして、ハローブックスというイベントが、東京などでたくさんやっている出版関係・文化系のイベントよりも、はるかにおもしろくて、ユニークで、楽しい体験ができるイベントだから…?なのかもしれません。

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そんなハローブックスを、みんなでいっしょにつくろう!というのが、今回実施するクラウドファンディングです。
さらに、このプロジェクトをつうじて、佐渡の魅力を全世界に向けて発信しよう!という試みでもあります。

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みなさんもいっしょに、本のフェスティバル ハローブックスをつくってみませんか?

 ハローブックス・クラウドファンディング・プロジェクト
 https://www.makuake.com/project/hello-books/




年末に記事を書いてから、いつの間にか年度末になってしまいました。光陰矢の如しですね。

さて、昨年後半から羽茂では、羽茂温泉を中心にさまざまな企画・催しが開催されました。その一部をご紹介。

1月には羽茂温泉で、「みんなでつかろう 温泉の『和』!」が開催されました。

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小木在住の手ぬぐい作家さんによる作品展示や手ぬぐい人気アンケート、文弥人形公演などが開催されました。

2月には同じく羽茂温泉で、東京在住の若手人気シンガーソングライター柴田聡子さんによる温泉ライブが開催されました。

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翌日には新潟市の北書店でもライブを開催、羽茂と新潟ライブにあわせて新潟のタワーレコードでは特設コーナーも設置されたとか。

3月にはまたまた羽茂温泉で、佐渡市主催の地域活性化講演会が開催されました。

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羽茂でおなじみの絵本作家チャンキー松本さんと、東京の西荻で私設案内所を運営する奥秋圭さんを講師に迎え、歌あり・笑いあり・切り絵ありの1時間半、自分たちで地域を元気にする秘訣をお話いただきました。

これらの企画は、羽茂温泉の施設存続と施設活用を検討・実行する市民ボランティアグループ「ゴーゴー!羽茂温泉プロジェクト実行委員会」が主催し、開催したものです。
なお、羽茂温泉は、4月以降の運営が決定しましたが、これまで以上に利用しやすくて親しみやすく、楽しい温泉になるよう、さまざまな企画をこれからも続けていくそうです。

羽茂では、4月19日(日)にはおいらん道中さくらまつりが、6月15日(月)には羽茂まつりが開催されます。羽茂温泉でも、ライブなどの楽しい企画が予定されているそうです。

これからの羽茂にもぜひご注目くださいね! 

暦の上ではディセンバーになりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

夜道を走るとタヌキや猫も道に飛び出してくるなど、なにかとあわただしい師走ですが、羽茂ではさまざまなイベントが予定されています!

まずは13日(土)、 羽茂温泉で絵本作家・切り絵師のチャンキー松本さんによる「チャンキー松本の『かきくけこ』」が開催されます。

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紙芝居や似顔絵切り絵など、多芸なチャンキーさんによるショーや、チャンキーさんがみなさんといっしょにこたつを囲んで佐渡の未来などを話し合う「こたつ会議」などが予定されています。

さらに翌日12月14日(日)は、羽茂の商店街で、毎年恒例の羽茂大市が開催されます。

文弥人形のストリート公演やオリジナル作家はごいたの販売のほか、むかしの佐渡のようすを写真や映像で紹介するあったか休憩スペースを設けるなど、今年は昨年以上に企画が盛りだくさん!
詳しい内容はあらためてご案内します。
ちなみに僕こと澤村も、昨年に引き続き「お多福いち」さんのお店スペースを借りて、「地域おこし協力隊のお店」を出店して、佐渡焙煎の大市オリジナルブレンドコーヒーや、昨年大好評だった大阪のココア専門店「アカイトリ」のホットココアなどを販売します。


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そろそろ雪も降りそうな佐渡ですが、温泉と大市のダブルOh!なイベントで、心ワクワク体ポカポカとなっていただければ…!

みなさまのお越しを心からお待ちしております。

現在、佐渡市では、地域おこし協力隊の三次募集を行っています。

全国の都市圏の方へ:「地域おこし協力隊」を三次募集します

今回の募集地域は、

1)相川地区(七浦・二見・相川地域)
2)佐和田地区
3)両津地区(東部・前浜地域)
4)相川地区(外海府地域)

以上4地域、
募集定員3名です(4地区のいずれかに配属されます)。

なお、応募資格は

1)3大都市圏または政令指定都市または地方都市に住んでおり、佐渡市地域おこし協力隊員として採用後、佐渡市に住民票を異動することができる方
2)3年間、地域活性化に関する活動(集落行事など)に積極的に参加できる方
3)普通自動車運転免許を持っている方

の3つです。

募集は11月14日(金)まで。詳しくは上記リンク先でご確認ください。

わたしたちといっしょに佐渡で「地域おこし」をしてみませんか?
みなさんの応募をお待ちしています!

 

昨年11月には羽茂大崎、今年6月には羽茂まつりで公演をされた東京在住の大道芸人、華さんとおじゃるずさんたちが、秋の佐渡に帰ってきます。

すっかり佐渡贔屓になられた華さんとおじゃるずさんたちですが、今回の佐渡滞在では手刈りの稲刈り体験もぜひやりたいとのこと。
(その模様は後日報告するかも?)

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写真:羽茂まつりでの路上パフォーマンス

参考記事(2013年11月):【大崎】大道芸「はなじゃるっぴ」公演

11月9日(木)にクアテルメ羽茂温泉で公演が行われます。
6日(月)には片野尾でも公演予定があるそうですよ。

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投げ銭(お花代)の公演ですので、どうぞお気軽にお越しください。
秋の夜長、ご家族みんなで温泉でのんびりして、大道芸ではらはらドキドキ大笑いしてみてはいかがでしょうか?

現在、佐渡市では新しい地域おこし協力隊員を募集しています。

佐渡市ホームページ:
全国の都市圏の方へ:「地域おこし協力隊」を二次募集します

募集地区は、下記いずれかの地区です。詳しくはリンク先をご確認ください。

・相川地区(七浦・二見・相川地域)
・佐和田地区
・金井地区および市内全域
・両津地区(東部・前浜地域)
・相川地区(外海府地域)

いま佐渡には11名の隊員がいます(2014年7月現在)。私たちといっしょに、佐渡で「地域おこし」してみませんか?

みなさまの応募を楽しみにお待ちしていまーす!!

1-集合写真
新穂のイチゴ農園にて
参考:北陸新幹線 開業カウントダウン写真


佐渡南部の山間に川茂(かわも)という地区があります。周囲を低い山々に囲まれ、田畑が広がるのどかな地域です。

この川茂で6月14日(土)に本のフェスティバル「ハロー!ブックス2014」が開催されます。

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今年が第2回で、昨年は羽茂小泊のふすべ村で開催されました。
今年は、昨年3月に廃校になった旧川茂小学校を会場に、校舎全体を一冊の本に見立て、「本の中に迷いこむ」をテーマに開催されます。

詳しくは公式サイトでご確認ください。

http://hellobooks.jimdo.com/

この日は本に関わるさまざまな専門家や作家さんが会場に来場し、展示、トークショー、音楽ライブ、サイン会、マーケット、ラジオ放送など、盛りだくさんのイベントが行われます。

翌日の15日(日)には、お隣の羽茂で羽茂祭りが開催されます。

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今週末はぜひ川茂と羽茂に遊びにきてくださいね!

 

今年の3月、シンガーソングライターの湯川潮音さんが音楽公演を行った羽茂のカルトピアセンター素浜(そばま)で、東京の3組のミュージシャンによる音楽公演を6月1日(日)に開催します。

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本公演を主催する作曲家の佐藤望さんは新進気鋭のアヴァン作曲ユニット「カメラ=万年筆」のメンバーで、現在は羽茂大崎在住。1年間の佐渡滞在を終え、東京に戻られる記念に本公演を開催しました。
出演される3組は、佐藤さんをはじめ、坂本龍一にも評価されるなど、東京の音楽シーンで話題を呼んでいる実力派若手ミュージシャンばかり。
佐渡ではなかなか見ることのできない顔ぶれです。

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湯川潮音さんの音楽公演と同じく、本公演は地域振興と地域交流を目的に開催される非営利公演です。
開催にあたっては、地域おこし協力隊羽茂地域担当の活動として支援を行っています。

初夏の海岸で、波の音をBGMにスペシャルな音楽を聴きにきませんか?


*****概要*****

<素敵な山彦音楽隊 佐渡公演>
日時:6月1日(日)

会場:カルトピアセンター素浜(佐渡)

開場13:00 開演13:30 終演 15:00(予定) 

料金(全席自由、定員50名)
大人1500円、学生500円(小学生以下無料)

<出演>
◎佐藤望(カメラ=万年筆)
https://soundcloud.com/camerastylo

babi
http://iambabi.net/


Maika Leboutet
http://www.maikaleboutet.com/


サポートミュージシャン
Sax 大石俊太郎
Drums 荒山諒

チケット予約は以下のアドレスへ
sutekina.yamabiko@gmail.com

佐渡の桜の季節の風物詩「おいらん道中 in 桜まつり」が今年も4月20日(日)に羽茂で開催されます。

おいらん道中

おいらんのパレードは午後3時から。フリーマーケットや屋台、7民謡やよさこい、フラダンスの公演もあります。羽茂高校郷土芸能部も出演します。

会場の案内・駐車場と交通規制はこちらをご参考ください。

おいらん道中地図

羽茂はちょうど桜が7分咲き。週末には満開になるでしょう。

春うららかな佐渡南部で繰り広げられる優雅なおいらん道中を、ぜひ見に来てくださいね。
 

最初の記事は、各隊員への一問一答です
 
●佐渡でのあなたの癒しスポット、一番好きな佐渡での場所は?
 
家や職場の近くにある素浜海岸や、山の中にある廃校でのんびりしています。

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*秋の素浜海岸

今後は、いつでもどこでものんびりできる、移動式・組み立て式の茶室をつくってみたいです。
 
●好きなおにぎりの具は?
 
梅干しか、明太子か…mmm…やっぱり梅干し!?
 
 ●佐渡で一番美味しいと思う食べ物は?

お米。同率1位で、お水
 
●好きなタレント・作家・アーティストは?

東野翠れんさん(写真家、作家)。10年以上前から最も注目しているアーティストの一人です。
 
●好きな異性のタイプは?

のんびりしている人、個性的な人、頭と心のやわらかい人
 
●自分について人から言われた事で印象的な言葉は?

「あなたは、どんなに慌てているときでも、落ち着いて見えますね」

そう続けて、

「私も、人からそう見られることが多いようです。それは、とてもよいことだと思っています」

と言われました。前の会社で、上司から言われた言葉です。
 
●日々の楽しみは何ですか?

四季のうつろいや兆しを見つけること
まったく違うものどうしの共通点を見つけること
人とは違う視点からものを見、ものを考え、言葉を引き出すこと
人と人との生きたつながりを感じること
世界から「詩」の気配を感じること
(…かっこつけすぎ?)
 
●十年以上好きで食べ続けてきたものは?

コーヒー
おもち
カレー

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*BERG!(新宿)にて
 
●カラオケ十八番は?

カラオケ的な場所が苦手なこともあり、ほとんど歌えません。

クレイジー・キャッツの曲だけは歌詞を覚えています
 
●お気に入りの映画やシーンは?

映画:
『シン・レッドライン』『夢みるように眠りたい』『ウィッカーマン(1973年版)』『ノスタルジア』『銀河ヒッチハイク・ガイド』

シーン:
『デッドマン』(ジム・ジャームッシュ監督)で、主人公のウィリアム・ブレイクが乗った小舟が湖に流されるシーン
『惑星ソラリス』(アンドレイ・タルコフスキー監督)で、記憶の中にいる父とともに主人公が雨に包まれるシーン
『エル・スール』(ビクトル・エリセ監督)で、ダウジング(L字型の鉄の棒を使った卜占)で水源を見つけた主人公アストレリーリャの父が、水源の深さを示すために、アストレリーリャが広げた前掛けの中に一枚ずつコインを落とすシーン
『インランド・エンパイア』(デビット・リンチ監督)で、ニーナ・シモンズ「sinnerman」の曲に乗せて踊るラストシーン
 
●心引かれる場所は?

人が多すぎない場所、時間が止まったような場所、人がゆっくりと静かに過ごすことができる場所、命がいきいきと感じられる場所
日本:沖縄、佐渡、そのほか離島
外国:北極、チェコ、台湾、アイスランド、イスラエル、フィンランド
施設:美術館、書店、喫茶店、公園
 
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*食堂かりかの前に広がる新原ビーチ(沖縄南城市)にて
 
●任期終了後の自分はみえていますか? 10年後は何をしていますか?

方向性だけはなんとなく。

どこにいるとしても、今とまったく違うことを10年後にしていると思います。
10年前の自分が、いまの自分の姿をぜんぜん想像できなかったように。


ありがとうございました。 

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