佐渡市地域おこし協力隊サイト

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小川佳奈子(新穂地区)

先週末、佐渡は大荒れのお天気でした。Sea to Summitも開催を見合わせるなか、決行された第1回佐渡めぐり塾。

参加者は総勢27名。親子での参加が6組、大人だけでも参加したい!と申し込んで下さった方々や、総合高校の生徒さんたちの参加もあり、当初の予定より大所帯、年齢層も幅広い参加者が集まりました。

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雨の降りしきる中、マイクロバスで向かった先は今回の学びの場、岩首。
ここで、岩首談議所の大石惣一郎さん、ガイドの本間さん、地域おこし協力隊の聡子ちゃんと合流し、いざ岩首昇竜棚田の恵みを探りに出発です!

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まず最初に訪れたのは、外観も美しい水量豊富な養老の滝。山間に作られた棚田の命綱となる水資源を、肌で感じることができる場所です。

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続いては、マイクロバスで岩首昇竜棚田を目指してゆっくりと上って行きます。岩首昇竜棚田は、海岸沿いの道からは、全くその姿を見ることができません。標高350mまで上ると、ようやく視界が開け、棚田とその向こうに海が広がります。(お天気ならな~!と悔しい気持ちも...)棚田は、佐渡金山隆盛期に急増した人口に対応するため、開墾されできたと言われています。又、「年貢の取り立てから逃れるため、簡単には見つからないところに田んぼを作った」とのお話も。

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佐渡の棚田が、佐渡金山をはじめ歴史と大きな関わりを持っていること、子供たちにも少し伝わったかなぁ。棚田を上りながら、平場の田んぼでは考えられない畦畔の高さに驚く一行。ここを80代のじいちゃんばあちゃんが手入れをしているという現実。「若いもんが何とかせんなん」そんな頼もしい高校生の言葉も聞かれました。

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棚田の上にある展望小屋「そらまめ」まで来て、一休み。小さい子供たちはわらびを取ったり、高校生は大石さんの講義に聞き入ったり...。皆思い思いのやり方で、この場を楽しみながら興味のあるものを吸収してくれたようです。

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お待ちかねのこびりは佐渡産さくらんぼの食べ比べ。子供たちには甘みの強い紅秀峰が一番人気でした。道の途中途中でも、キイチゴを摘んで食べたり、山の恵みを味わいながら次なる目的地、竹林へと移動します。

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古い竹が倒れ重なり合い、光の入らなくなった竹林ではタケノコも出てきませんが、光の行き届いた整備された竹林では、まだまだ真竹のタケノコがぐんぐん伸びていました。お土産のタケノコを、皆自分たちでユサユサ、ボキッと収穫。大人もはまるタケノコ狩り?で盛り上がり、山の恵みをお持ち帰り。

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竹林の脇にあるため池での生き物調査では、ヤゴやクロサンショウウオがたくさん見つかりました。池の上に垂れ下がった枝にはモリアオガエルの卵。孵化したばかりのモリアオガエルのオタマジャクシを捕まえた人もいて、田んぼとは違った生態系に触れることができました。

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盛りだくさんの午前中が終わり、お昼ご飯は談議所で車座になってお弁当を食べました。お弁当は、多田の仕出し屋「ろくすけ」さんが、この日のためにメニューを考えて下さった「特製里山・海物語弁当」!多田産のわかめを使ったものや、岩首の養殖サケの塩焼きなど、地のものにこだわってくれたお弁当です。魚嫌いという子もペロリ。お米はもちろん岩首昇竜棚田米!棚田米を初めて食べたという方も多くいらっしゃいました。

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天候の関係で、午後は談議所で過ごすことになりました。急な話でありながら、大石さんと聡子ちゃんから岩首やその周辺集落の鬼太鼓のお話や映像を見せてもらいました。GIAHSの認定に佐渡の芸能・文化を外すことはできません。島のなかで多種多様なカタチで残る鬼太鼓や祭りの様子も、このめぐり塾で共通のテーマとして取り上げていけたらいいなと思います。

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岩首談議所の心強いメンバーのおかげで、天候に振り回されながらも第1回目を開催することができました。不慣れな主催者で、反省点も多々ありましたが、何より参加してくれた子供たちが楽しそうにしてくれていたことが今後の励みになりました。

何より嬉しかったのは、参加した親御さんから、家に帰った後、お子さんたちが今日のことを絵日記に書いたり、自主学習のテーマに取り上げていたとのお話を聞けたこと。次回以降も、子供たちに楽しい体験と、心に残る何かを提供できる「めぐり塾」でありたいと思います。

次回は10月はじめを予定しています。次はどんなGIAHS的な要素と出会ってもらおうか。楽しみにしていて下さいね。

佐渡の暮らしや芸能は、外国の人から見たらどんな風に映るのでしょう。佐渡に魅力を感じ訪れてくれる外国の人たちでも、島の深い部分まで入り込める機会が、なかなかないのも現実です。

先月、NHKワールド(NHKの海外向けサービス)の番組収録で、外国人ダンサーさんが潟上の鬼太鼓を習いに佐渡を訪れていました。限られた時間の中で、舞を覚え師匠や潟上誠心会の皆さんの前で披露された場に、私も幸運にも立ち会わせて頂きました。

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4日間の稽古でよくここまで...という驚きもさることながら、ダンサーさんをはじめテレビクルーと潟上の人たちが、深い部分でつながっていて、彼女の舞を見守る姿がなんとも印象的でした。その翌日には、彼女なりの「鬼太鼓」をお世話になった方々の家々で門付けされたそうです。

「日本の各地に残る伝統芸能にとても惹かれるものがある」

そう話してくれたディレクターさんの元で、どんな番組に仕上がったのが興味津々です。テレビクルーもディレクターさん以外外国の方で、視点も日本人が撮ったものとは違った感じがするかも、とのこと。

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佐渡の人たちが、当たり前に見ている佐渡の風景や農業、祭りが、外の人たちを魅了し感動させるヒントが見つかるかもしれません。海外向けなので全編英語ですが、きっと見ているだけでも伝わってくるものがあると思いますよ!

◎NHK World 放送日時◎※視聴方法をご確認下さい!
・2015年6月23日(火) ① 8:30~ ② 14:30~ ③ 21:30~ ④ 26:30~

・番組名「Journey in Japan」

・番組タイトル「SADO ISLAND Behind the Mask Dance」

・視聴方法 ※ご自宅のテレビで見たい方は③の方法がおススメです!
① NHK WORLDのホームページ上で視聴する
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/へアクセス→サイト右上の「NOW ON AIR」をクリックすると視聴可能!

②スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードして視聴する
App storeなどで「NHK WORLD TV」と検索、無料でダウンロードすればスマートフォンやタブレットで視聴できます!

③テレビで見る場合
NHK BS1で翌日6月24日(水)午前3時~放映されます 。

※英語の番組です。 

毎年6月に行われるとってもコアなコンテスト。それが、B&Wショウです。

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全国的に、酪農家さんの親睦と研鑽を深めるため行われている歴史ある乳牛の品評会だそうで、佐渡でも今年で41回目。佐渡の酪農が長く現代まで続いてきたことがうかがえます。

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出番の前まで、きれいに毛を刈りブラシをかけてもらう牛たち。未経産牛や、種付け済みでお腹にあかちゃんがいる経産牛の部門、またお乳の形や乳用性を競う部門もあるんです!いつも美味しい牛乳御馳走さま~。

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以前お邪魔した新穂舟下の本間さんも2部門で2位を獲得!景品は牛舎の糞をかき出すスクレッパーでした。

トロフィーよりこれの方が重宝するんだって。うっしっし


 

夏休みの小学生でもなく、水生昆虫の博士でもない、農家さんが網と白いバット片手に生き物調査に取り組む姿が、なんとも「佐渡らしい」風景です。

今年も佐渡市生きもの調査の日がやってきました。朱鷺と暮らす郷づくりのお米に欠かせない生きもの調査は、年2回6月と8月に設定されています。

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昨年に引き続き、今年も皆川のおじちゃんたちと生きもの調査を実施しました。今年はどんな生きものと出会えるかな~。

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こちらは、目の横に黒い線が入っているので、アマガエルと思われます!まだおたまじゃくしの尾っぽが残ってるやつが田んぼの中をスイスイ。

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中央にいる小さい緑のやつ見えますか?!たぶん、ササキリ類かと思われます!図鑑を見ながらですが、素人には識別が難しいです。その場で写真を撮って、種を同定できたりしたら、もっと楽しいのかも。

今回の一番の盛り上がりは、江で見つけたドジョウ。昨年は見つけられなかったので、調査野帳のドジョウ欄にチェックできて皆ご満悦♪
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ウジャウジャと田んぼの中でうごめくイトミミズには、若干テンションが下がりましたが、仲間とあーでもないこーでもないと言い合いながらの調査は楽しいものです。
 
佐渡に来る前は「あ!ガムシ!」なんて言ってる自分が全く想像できませんでした。少しずつ生きものとの距離も縮まってきたようです。

尾っぽ振り 泳ぎの練習 アマガエル

※ちなみに、生きもの調査には図鑑があると楽しさ倍増です!お手軽で水に濡れてもOKな「佐渡 田んぼの生きもの図鑑」(300円)は、佐渡生きもの語り研究所(トキ交流会館、0259‐22‐2658)で販売していますよ♪

佐渡に来て、初めて耳にしたGIAHS(ジアス)、世界農業遺産。
この島が培ってきた農村文化や芸能、そしてトキが舞い降りる生きもの豊かな田んぼを作るため、農家さんが日々行っている努力。

佐渡での生活は、常に「GIAHSな要素」との出会いです。

身近にありすぎて、当たり前になってしまいがちなこの豊かさに、改めて目を向けてほしい。佐渡で生まれ成長していく子供たちに、この土地の魅力を伝えたい!

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そんな思いがきっかけで、(一社)佐渡生きもの語り研究所さんと親子向けイベントを企画しました!たくさんの方々の力を借りて、思いが形になったこの「めぐり塾」。

第1回目は、岩首の昇竜棚田と竹林を訪れます。子供たちに見せたくても、易々とはいかないわ...という親御さんたちも、現地へはマイクロバスでの移動ですし、週末の遠足気分で参加できます。美味しい棚田米のお弁当付き!

GIAHSという言葉に執着せず、佐渡にある恵みに楽しく出会ってもらえたらと思います。ご参加お待ちしていま~す♪(事前申し込みをお願いします!)

◎親子で楽しむ♪佐渡めぐり塾◎
 第1回 岩首昇竜棚田と竹林の恵みに出会おう!
開催日 2015年6月28日(日) 9時~16時頃※9時集合
集合・解散場所   佐渡市役所本庁舎駐車場
                          ※現地へはマイクロバスで移動
定  員  親子10組20名(先着順・要申し込み)
対  象  島内の小・中学生とその親御さん
参加費 大人2,000円   小・中学生1,000円
            ※地元の美味しい昼食&お土産つき!
締切り  2015年6月19日(金)
持ち物  飲み物・帽子・長靴・雨具
※雨天決行!汚れてもいい恰好で参加してくださいね♪ 
※申し込みの際は、参加者氏名、お子様の年齢、連絡先をお伝えください。
申し込み&問い合わせ
(一社)佐渡生きもの語り研究所  Mali:ikimon@sado-ikimonoken.jp
                                    Tel&Fax: 22-2658
 

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ホイップクリーム!...に見えるのは私だけ?

佐渡が誇るおけさ柿の花の蕾です。大きな葉に隠れて、小さくあまり目立たない柿のお花ですが、その質感がとても好きです。摘蕾(てきらい)の季節なので、私も先週末はひたすら蕾を摘みました。


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開くとランプのようでこれもまた可愛いんですよ。

ホイップクリーム、いやアポロチョコ...なんて作業をしているから、はかどらないのかな。
 

金井の寄らんか舎に並んだ『島っ子四味とうがらし』。謳い文句のとおり、「ぶっ飛ぶ辛さ」に仕上がっています。

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この唐辛子、若手農業者の集まりである4Hクラブのメンバーで、栽培から加工まで行った力作です。無農薬でのとうがらし、ゴマの栽培もさることながら、収穫したものを商品化するまでの工程とその手間の多さ。とうがらしの粉末にむせながらの加工、山椒や陳皮と合わせ味の調合をし、パッケージを考え、袋に詰め、納品という一連の作業は、販売経験のない会員にとっても勉強になることばかりでした。
(パッケージは私の力作です!)

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大崎そばの会で使われているとうがらしを佐渡産に。そんな地産池消を思う気持ちから始まったこのプロジェクト。想像以上に商品まで作り上げることの難しさを知りました。そしてそれ以上に、地域の特産品を開発し、定着することがもっと大変なのだと思います。それでも、お店に並んだ商品をみて、佐渡産品を自分たちで一つ生み出せたことにやり甲斐を感じました!

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当初、農業というものに憧れて佐渡へと渡ってきた私。右も左も分からない状況で、農家さんからは希望もない暗い話を聞くこともありました。そんな時、この会で自分と同じ世代の人たちが、農業を志し歩みだしている姿と出会い、とても励まされたのでした。

私のように実際に就農をしていない人でも、農業に興味のある人なら受け入れてもらえる体制が何より嬉しいです。農家さんと農に関心を持つ人との溝を縮める役割もしてくれている4Hクラブ。ご興味ある方は是非覗きに来てくださいね。

島っ子四味とうがらしは、金井の寄らんか舎で数量限定で販売しています!売り切れ御免!どうぞお試しあれ♪

◎4Hクラブに関する問い合わせ◎
佐渡農業普及指導センター
TEL (0259)63‐3185
FAX(0259)63‐4386 

田植えシーズン真っ盛りの佐渡。

苗がきれいに並んだ田んぼの先に、舟下の本間牧場さんがあります。島内にある14軒の畜産農家さんの一軒で、私たちがいつも飲んでいる島内産牛乳や、乳製品を支えています。

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今日は、佐和田の幼稚園からかわいいお客さんたちがやってきました。大きな体のホルスタイン牛にちょっとビビりながらも、餌やりのときにはこぞって草を食べさせてあげていました。子供たちがあげた草は、土手の草を刈ったもの。今頃は草も柔らかく栄養も豊富なのだそうです。

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牛舎のなかで「くさーい!」と鼻を摘まんでいた子。想像以上に大きい牛たちに最後まで近寄れなかった子。餌やりのとき「牛に舐められた!」と嬉しそうにお母さんに報告する子。

子供たちの反応は様々ですが、実際に五感で感じる機会があるのと無いのとでは、きっと牛を思い浮かべるとき、牛乳を飲むとき、頭に描くものが違うはずです。

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45年ここで畜産を営む本間さん。帰り際に親御さんたちへ、実際に搾乳風景を見てみたい方は、朝6時と夕方6時に搾ってますから、いつでもどうぞ、と一言。自分たちの仕事が、単なる牛乳づくりではないことを知っているからこそ、毎年たくさんの子供たちを受け入れているのだと思います。

さて、子供たちが帰った後は…「お父さん、田んぼに出るよ」。

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牛たちの餌になる稲わら用の田植えが待っていました。田植えが終われば、次は牛たちの牧草を刈る時期に。朱鷺も暮らす郷は、田んぼもあって、牛たちもいて、おいしいお米や牛乳をつくる人たちがいて成り立っています。

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今日のお風呂上りの牛乳は、一段とおいしいモ~♪

 

外仕事に出たくなる良いお天気が続いています。そして今週末に迫ったトキマラソンも、絶好のラン日和になりそうですね。

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桜はだいぶ散ってしまいましたが、所々八重桜や、枝垂桜もキレイなポイントがありますし、沿道にはチューリップやスイセンが咲き誇っていますよ。

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田んぼの水鏡に映った金北山や里山の風景、急に視界が開ける場所...ランナーの目にはどんな風に映るのかな。

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気温も高くなるようです。ランナーの皆さん、熱中症には十分に気を付けて、佐渡の空気を、景色を楽しんでください!

お米作りに縁のない人にとって、「稲作」とはどんなイメージでしょう?

私も3年前、実家近くで活動するNPOで援農ボランティアを始めるまで、薄っすらとしたイメージしか持っていませんでした。
それこそ、田植えや稲刈りという作業があること、夏に祖父が水の管理に早朝と夕方に田んぼへ出かけていたなぁ(でも、具体的に何をしているかは知らず...) くらいの工程しか知りませんでした。

春は同時進行で様々な田んぼの作業がスタートする時期。その中でも、今年の稲作の始まりを告げる「お米の種蒔き」を今日はお伝えします!

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なんとも初歩的ですが、お米の種は、種籾(たねもみ)。もみ殻がついた状態のお米です。田んぼに田植えする苗は、野菜を種から育てるのと同様に、種蒔きの作業があります。田んぼに苗代をつくり、そこで田植えができる大きさの苗になるまで育てる方法もありますが、大規模で行っている農家さんは、今はほとんど育苗ハウス(ビニルハウス)で育てています。

今週月曜日、下新穂にある高橋農園さんの朱鷺と暮らす郷づくり認証米の種蒔きにお邪魔してきました!高橋農園さんでは、古代米や辺見酒造さんの酒米も作っています。

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これぞ機械化!? といった風景。その名も「種蒔き機」です。(そのまんま)

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苗箱を設置すると、そこに土が入り、均して、種籾が蒔かれ、表土がかけられ、最後に水までかけてくれます。機械化も、たくさんの田んぼを抱える農家さんにとっては必要なこと。今年は約8000枚の苗箱に種蒔きをするのだとうか。

種蒔きを終えた苗箱は、育苗ハウスへと移動、ハウス一面に敷き詰める作業が待っています。

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先ほどと打って変わって、人の手がかかる作業です。腰と足にきます。育苗ハウス1棟に約1200枚の苗箱が並びます。

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高橋農園さんでは、苗の芽が出てある程度の大きさまで育ったら、苗箱が浸るように水を入れプールのようにして苗を育てています。その名もプール育苗です!
苗箱を並べながら、プールの壁となる板を立てて行きます。また、芽が出るまでの間、上に保温シートをかぶせます。
 
人間でもお米でも、赤ちゃんのうちは特に手をかけてあげるのは同じですね。

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10日程すると、芽が出てきます。苗が順調に育ってきても、ハウス内の場所によって生育に差が出てくため、苗箱の位置を入れ替える作業があります。その名も「天地返し」!これもまた腰と足に来る作業です。

「巷では土なんて使わないで、スポンジで育苗する時代だよ」というお話も聞きました。スポンジの苗箱はさぞ軽いことでしょう。農業のかたちは変化していくもの。ただ必要なことは、食べる人が、そのお米がどうやって作られているのかを知って選んでもらうことだと思います。

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朱鷺と暮らす郷のお米が、生産者の顔が見えるから、朱鷺と暮らす佐渡だから、選んでもらえるお米になっていけるように、「稲作」の今を伝えていきます。

私の暮らす新穂では祭りも終わり、お米づくりが本格的に始まりました。私の頭の中は、朱鷺と暮らす郷づくり認証米のことで半分いっぱいになっています。

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一昨年に引き続き、昨年も島外へお米の販売や、朱鷺と暮らす郷づくり認証米をPRしに行く機会が何度かありました。お客さんと話をしていて思ったことは、お米の美味しさ云々以上に、もっと伝えたい、伝えるべきことが私にはある、ということでした。

それは、佐渡の人びとが時に真剣に、時に何気なく取り組んでいる「朱鷺と暮らす郷づくり」そのもの。

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朱鷺と暮らす郷づくりは、お米の一認証制度ですが、大きな括りとして捉えると、佐渡が歩もうとしている道、多種多様な生き物たちとの共生を目指す、暮らしそのものなのだと思うのです。

それは、世界農業遺産(GIAHS)にもイコールでつながるもの。

これから一年、朱鷺と暮らす郷で、その郷づくりに取り組む農家さんをはじめ、それに関わるもの・人・風景ひっくるめて、ご紹介して行きたいと思います。

一人でも多くの佐渡の魅力的な人や仲間、景色に出会って頂けますように。

明日に迫った山王祭りの大祭。射手さんや下がり羽、鬼太鼓に加えて、忘れちゃいけない新穂が誇る「新穂山車」。

島内の多くの山車が廃棄処分され姿を消しつつあるなかで、新穂には5台の山車が現存しており、新穂山車保存会の皆さんがその保存と継承に取り組んでいます。

古くは(記録によれば1728年には山王祭りに登場)祭りに欠かせなかった山車も、戦時中に引き回しが中止となり、それから長い間山王祭りで披露されることはありませんでした。その山車が、2011年保存会発足を契機に、数十年ぶりに山王祭りに復活、今年も2台の山車が出る予定です。(雨天中止)

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スタート地点(新穂行政SC)から山王さん(日吉神社)までの道のりで上演される、春駒さんや日本舞踊。門付け中の鬼太鼓との共演も見られるかもしれませんよ。

この山車引き回しは、事前申し込みをすれば誰でも参加することができます。祭り前に特別な準備や練習も必要ないですし、新穂に住んでいない人でも、山王祭りを盛り上げる「一員」になりながら、お祭りを楽しむことができるんです。

単なる見物人ではなく、一参加者として祭りに関われるナイスなアイディア。このアイディアにプラスして、参加者にさらに楽しんでもらう何かができないか…と考えた挙げ句、試しにこんなものを作ってみました!
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山車が山王さんへと向かう道は、多くの人が普段なら車で通り過ぎてしまう県道です。その道をてくてくとせっかく歩くのだから、その途中 途中にある「これは!」というスポットを、商工会や地元のお店、山車保存会にご協力頂いてまとめました。

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山王さんへの道のりに隠れた魅力を、山車を引く手を時たま休め、立ち止まって見てもらえたら…と思います。今回は、(いつもの如く)アイディアが閃くのに時間がかかったことと、まずはお試しでやってみよう!ということで、大々的に募集をかけることはしませんでした。今後に生かせる仕掛けになれるかな。

あとは当日のお天気を、祈るばかりです。お祭りで会いましょう!

☆「山車とゆく新穂まち」にご興味ある方☆
・明日14日、新穂歴史民俗資料館の受付にて、冊子を限10部置かせて頂きます。どうぞ手に取って、その足で新穂まちを再発見してもらえたら嬉しいです。
・冊子は無料ですが、お時間ありましたら是非、資料館で開催中の「新穂銀山絵図特別展」を併せてよろしくお願いいたします!(要入館料)
・山車の組み立ては資料館近くの駐車場(トキ夕映え市会場)で行われます。10時半頃山王さんに向け出発予定です。尚、雨天の場合は山車引き回しは中止となります。中止の場合はFacebookにてお知らせします。
 
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◎新穂歴史民俗資料館
・開館時間 8時30分~17時
・入館料   大人200円 小中学生100円
(上記入館料で、常設展と特別展どちらもご覧頂けます。)


あれよあれよという間に、もう週末。12日から山王祭りが始まります!お天気が心配ですが、今は神様に祈るだけ…。

さて、山王祭りの神様といえば…白塗りに赤い紅がなんとも凜々しい射手さんです。

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4月14日大祭、朝の7時から夕方まで、1日大役を任されるのは、新穂北方・上新穂・下新穂の3つの集落から毎年持ち回りで2名選ばれる男の子たち。神様の代わりとして、大祓の儀式や、塩くみ(新穂の街中を馬で移動し、現在はその後車で住吉まで塩くみの儀式へ出かける)、流鏑馬などなど祭りの神事の中心にあり、14日の主役と言っても過言ではありません。

そんな神様を、ずっとお世話し続けている方がいると聞き、お話を伺いに行ってきました。

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味のある真っ赤な扉は、新穂の街中に昭和5年から店を構える「かわらパーマ」さん。店内も、昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気で、何とも落ち着きます。(昭和生まれですので。)

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ご主人曰く「うちのばあさんの頃から…」山王祭りで射手さんの着付けをされているかわらさん。昔は射手さんを出す家々で着付けを済ましていたので、祭り中に着崩れを直す程度だったのが、いつからか着付けをお願いされるようになり早50年あまり。毎年暮れ頃、翌年の射手さんが決まる時分にはどんな子が来るか、いつも気になってくるのだそうです。

今では子供が少なく、集落から射手さんを出すことが難しくもなってきています。島外に住むお孫さんに依頼するケースも増えています。それでも、800年以上と言われる祭りの歴史を途切れさせないために、皆できることをやっている。

祭りの存続は、どこに行っても危うく厳しい現実がありますが、個人ではできなくなってきた部分を、周りが応援する、続けさせていこうと踏ん張る力が、佐渡には根強くあるように感じます。

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「射手さんをやるのは、嫁さんをつくるのと同じ意識なんだよ」

ハレの日は、誰にだって嬉しいもの、尊いもの。80歳を過ぎたかわらさん、ハレの日の立役者の一人です!

 

昨年の春、山王祭りに鬼太鼓の裏打ちとして参加をさせて頂きました。生まれて初めて祭りの当事者側となり、祭りを滞りなく執り行うために、あらゆる人の力が必要とされていることを知りました。

歴史の深い、古式ゆかしいだけとも違う祭りの姿。今の時代にどんなかたちで、どんな人たちによって山王祭りが支えられているか…。今年はそんなところを掘り下げてお伝えできたらと思います!

名付けて「山王祭りへの道のり」、第一回目にご紹介するのは…

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一列に正座して、何やらニヤニヤしているのは、山王祭りで「下がり羽」の大役を仰せつかった子供たちです!この日は祭りに向けての練習初日。お師匠さんである阿部さんに、まずは「よろしくお願いします」の挨拶から。

下がり羽は、太鼓3つと小鼓2つを子供たちが担当します。その他、大人の笛吹きや保護者が数名付き、山王祭りの大祭(14日)で神輿を先導しながら奏楽をします。
新穂区にある5つの祭組から一人ずつ、小学校低学年までの男の子が選ばれます。ただ、現在は子供が少なく、他集落のお子さんにお願いすることもあるのだとか。

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背の高い子が小鼓を、小さい子たちが太鼓を叩くのが通例だそうです。当日見て頂くと分かりますが、3つ並んだ太鼓を挟むように小鼓が、その周りを大人の笛吹手が歩きます。小さな子を大きな子、大人がサポートするかたちが出来上がっています。

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さぁ、練習が始まりましたよ。教える側も、付き添いの保護者さんも大変なことだと思います。それでも、「神様ごとなんだから、有り難いことだと思って受けるといいよ」と仰る方の言葉に、これからもそんな気持ちが変わらないで欲しいと願います。

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休憩とおやつタイムを挟みながら、子供たちの練習は11日まで続きます。たまにふざけて見せる子も、その上達の早さはさすが子供!この地のDNAに組み込まれているのかもしれません。

4月14日、15時頃から新穂日吉神社にて鬼太鼓の露払いが行われ、続いて下がり羽の奏楽が始まります。羽織袴にお化粧した子供たちの勇姿、是非見に来てくださいね!

(ブログですけど)ここだけの話、新穂へ越してきた1年半前、街中に住むことに少しガッカリした記憶があります。

自分が思い描いていた「田舎像」と比べて、大きな通りに面した我が家はだいぶ都会めいて見えたのでした。

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でも、近頃街中の魅力に気づき始めた私。(遅い?)

両津から、新穂の街中を通って金井や真野方面へ車で走ると、大多数の人たちが素通りする県道65号線。表面だけ、障りだけで通り過ぎてしまえば埋もれてしまうその良さを、拾っていくのは私の使命と心に決めました。

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大通りの一本裏に入ると、新穂の街を挟む国府川や大野川に沿った細い道が現れます。ゆったりとした時間が流れていて、水面がきらきらする風景が大好きな場所。

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6月の天神祭りでは、国府川沿いに提灯の灯りが灯ります。

4月の山王祭りに向け、街の魅力をお伝えする試みも急ピッチで進行中です。決意を胸に、小さなとこからしなしなと。

先週の土曜日。新穂にあるトキのむら元気館に、子供たちの笑い声が溢れました。
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始まりは昨年の秋。市の呼びかけで「新穂地区を元気にするには?」というテーマのもと、新穂に住んでいれば誰でも参加できる、にいぼ端会議がスタートしました。
回を重ねるなかで、新穂に世代を超えて住民が集える場、機会が増えるといいなぁという答えにたどり着き、素人集団ながら実行委員を立ち上げ、世代間交流の場として「老いも若きも笑顔で一緒に遊ぼうよ」を企画・開催しました。

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人集め、お弁当の手配、道具の準備や当日の進行...。新しいことを一からやるというのは、とてつもないエネルギーがいるのだ...と、私もにいぼ端会議の一メンバーとして勉強になりました!

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それでも当日は、スタッフも入れて総勢60名の参加があり、題名のとおり、ちびっ子からお父さんお母さん、小学生やじいちゃんばあちゃんまで、幅広い世代が一堂に会し、自己紹介をし合ったり、みんなでわいわいできる遊びで盛り上がりました。

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日常に存在する「世代」や「集落」「性別」など様々な枠を取り払うのは容易なことではありません。また、私もにいぼ端会議に参加していて、実行委員の9割が女性というなかで、皆行動力ややる気を持ち合わせていながら、表へ出ることを極端に嫌がる(抵抗を感じる)、「思考の枠」のようなものも根強くあるんだなぁ、と改めて痛感する場面もありました。

今回の動きが、小さくても長く継続し、少しずつでも様々な枠が薄れていけばと思います。月末には、反省会を兼ねた報告会が。次回へつながる話し合いにするぞ~! 

昨年1月から毎月発行している瓦版。先月で14号目となりました。

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14号のトップ記事でも取り上げた、「大野さんのポップコーン」。最近の私のお気に入りこびりです。("こびり"は佐渡弁でおやつ、軽食の意味。)

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新穂大野、根本寺さんの真向いにある佐渡アグリカルチャーシップさんの新商品で、原材料はすべて佐渡産にこだわった一品です。ポップコーンの原材料といえば、トウモロコシとバターとお塩。よく考えてみると、どれも佐渡でとれる作物ばかり...。もちろん作る人も佐渡産。(笑)
お話を聞いていて、なるほど!っと思わず手を打ってしまいました。

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パッケージにデザインされている「大野さん」(あくまでも架空の人物らしい...)のデザインも、QRコードから見られるアグリさんのウェブサイトも、若手従業員さんの作というから、アグリさんのマンパワーを感じます。若い人が農業にかかわることで、プラスαの可能性が生まれている...今後がますます楽しみです!

さて、ここまでくると、どこで手に入るか気になってきませんか??

現在は、金井にあるJA佐渡の直売所「よらんか舎」でお求めになれます♪試験的な試みのため、数量限定で販売中。売れ行きを見て、次回のトウモロコシの作付を考えていくとのこと。ポップコーンづくりも簡単に見えて奥が深いのだそうです。佐渡産の美味しいおやつが増えて嬉しい限りですが、ゆくゆくは、佐渡島内の観光施設や佐渡汽船内でも販売されるようになったら、人気商品になりそうですね!

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袋を開けた瞬間、弾けたトウモロコシの香ばしさと、佐渡バターの甘い香りが漂います。皆さん、よらんか舎でお見かけの際は、是非お試しあれ! 

寒さに震えた日々が遠のき、春の訪れを感じ始めると、だんだんと冬の終わりを意識します。冬のご馳走たちともしばらくお別れですね。
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加茂湖の冬の味覚、牡蠣のシーズンも終盤。タイミングよく(計ったわけではありません!)お邪魔した漁師さんのところで、冬の名残りをおすそ分け頂きました。

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磯の香りに包まれた牡蠣小屋のなかで、殻から身を次々と剥がしていく漁師の永井さん。新穂潟上では今でも10軒の牡蠣漁師さんがいらっしゃいます。「俺は若手組なんだよ」と笑う永井さん。

8月にはあさり漁も行われる加茂湖。汽水湖の恵みは、計り知れず...。 

潟上鬼太鼓を伝承する潟上誠心会に、革の張替えを終えた太鼓が帰ってきました!

事の始まりは昨年の7月。浅草にある宮本卯之助商店の岡部さんから、芸能道具の管理・保存相談会を新穂でも開催して頂きました。(その様子はこちら

そこへ、潟上誠心会の皆さんが持参してくださったのは、革の破れてしまった太鼓。6月の天王祭りの門付け中、破れてしまったとのこと。
(総張替えの必要があるため、革を開いて胴の中まで見せていただきました。)

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その太鼓は宮本卯之助商店さんの品でした。神様が引き合わせてくれたのかもしれません。その場で修理をお願いすることとなり、岡部さんと共に太鼓は東京浅草へ。

昨年末に無事修理が終わり、先日誠心会の総会後、太鼓に魂入れが行われました!
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相談会を開く機会をいただき、不慣れながらも会を設けて本当に良かった!そして、この場に立ち会えたことに深く感謝した瞬間でした。

ちなみに、太鼓開きということで、佐渡のお酒「拓(ひらく」で魂入れ。
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潟上誠心会の益々の発展と、今年の祭りの成功を祈って。


週末にあるイベントのお知らせです!

週末には、島内のどこかで、何かしらの催しが行われている佐渡。(いつもどれに行こうか悩んでしまいます。)

それは、イベントでたくさんの人たちに見てもらったり、味わってもらったり、感じてもらいたい!と思えるものが豊富だから、だと思います。

生物多様性フォーラム

佐渡の生きもの目線な米作り、生物多様性だって、その誇れるもののひとつです!

朱鷺と暮らす郷づくり認証米とトキとの関係、この辺で一度再認識する良い機会にもなりそうです。皆さま、ぜひ日曜日はトキのむら元気館へ!

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