こんにちは。
佐渡市役所 金井地域センター 地域おこし協力隊の伊藤です。
佐渡 金井地域では田植えのピークも過ぎ新緑の世界が広がる季節となっています。
とても良い陽気なので、初めて金北山登山にチャレンジしてきました。
金北山全景
ルートは、金井の新保水系から沢口登山口をスタートし、神子岩を経由して山頂を目指します。
沢口登山道の標高が約357m、金北山(キンポクサン)山頂が1172mですので標高差815mの登山となります。
当日は、登山届けを提出し山登りの準備もしっかり済ませ、出発しました。
【金北山初詣での風習】
登山の工程を書く前に、明治、大正時代から昭和初期までの金北山登山について書きたいと思います。
当時の金北山は、良くある女人禁制の山、佐渡では男の子の成長を願って金北山へ初詣でするのが習わしだったようです。
そのことが大和田開発集落センターに掲示されています。
大和田集落は、金北山の麓にあたる集落なので、このような風習が盛んな頃は多くの人が集落を通り抜けていったと、聞いたことがあります。
しかし、私の子どもの頃は、既にこのような風習はなくなっていました。
したがって、私もアンチャン(大人)になるために、金北山登頂を目指さなければならないのです。
【登山】

車は4WDの軽トラで防衛省管理道路(通称
防衛道路)から右手に折れて新保側沿いを登って行きます。このあたりは、まだ舗装されていますが、直ぐに砂利道が始まります。

杉林を抜けて登って行くと金井地域の水源地でもある初盛りダムが見えてきました。


ここから登って行くと、清水が大量に流れる「梵字の清水」に出会います。ここで、水分補給です。

梵字の清水から直ぐに兵庫に到着します。ここからいよいよ本格的な登山道が始まります。金北山はそのものがご神体でもあるので、入り口には鳥居が建てられていました。

しっかり、一礼して登山を開始です。
杉林を抜け、すこし明るくなったなと思ったらブナ林が始まりました。

そこから少し歩を進めると三段滝の表記が見えてきます。それと同時に水が流れ落ちる音も次第に大きくなってきました。しかし、三段滝の標識から下を覗いてみたのですが木の葉に隠されているのか、姿は何も見えませんでした。もしかしたら落葉している時期でないと滝の姿は拝めないかもしれません。

更に歩を進めると地面に倒れた追分の標識が見えてきました。追分からはスケトウザレ方面と神子岩経由方面に道が分岐しています。標識では、片辺へと金北山へとなっています。スケトウザレは、最短コース90分で登れるようですが、一般向けではないとのことで、右方向の神子岩経由を目指しました。

更に進むと金北山へと神子岩への標識が見えて、道が二股に分かれています。
とにかく右のルートを選択して進みます。
ここから神子岩までのルートに最初の難所であるロープ場がありました。かなり急な登りで息も絶え絶えに登って行きました。

この急斜面を超えるといくらかなだらかな尾根伝いの道となり、神子岩が見えてきます。