佐渡市地域おこし協力隊サイト

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こんにちは。

佐渡市役所 金井地域センター 地域おこし協力隊の伊藤です。

 

佐渡 金井地域では田植えのピークも過ぎ新緑の世界が広がる季節となっています。

とても良い陽気なので、初めて金北山登山にチャレンジしてきました。

 金北山-002

金北山全景

 

ルートは、金井の新保水系から沢口登山口をスタートし、神子岩を経由して山頂を目指します。

沢口登山道の標高が約357m、金北山(キンポクサン)山頂が1172mですので標高差815mの登山となります。

 

当日は、登山届けを提出し山登りの準備もしっかり済ませ、出発しました。

 

【金北山初詣での風習】

登山の工程を書く前に、明治、大正時代から昭和初期までの金北山登山について書きたいと思います。

当時の金北山は、良くある女人禁制の山、佐渡では男の子の成長を願って金北山へ初詣でするのが習わしだったようです。

そのことが大和田開発集落センターに掲示されています。

 金北山登山-001


大和田集落は、金北山の麓にあたる集落なので、このような風習が盛んな頃は多くの人が集落を通り抜けていったと、聞いたことがあります。

しかし、私の子どもの頃は、既にこのような風習はなくなっていました。

 

したがって、私もアンチャン(大人)になるために、金北山登頂を目指さなければならないのです。

 

【登山】

登山口001

車は4WDの軽トラで防衛省管理道路(通称 防衛道路)から右手に折れて新保側沿いを登って行きます。このあたりは、まだ舗装されていますが、直ぐに砂利道が始まります。

 

杉林の道001

 

杉林を抜けて登って行くと金井地域の水源地でもある初盛りダムが見えてきました。

 

初盛りダム001

 ダム湖の横の狭い道を更に進むと、目的の沢口登山口の標識が見えてきます。

 

沢口登山口-1

 

ここから登って行くと、清水が大量に流れる「梵字の清水」に出会います。ここで、水分補給です。

 

梵字の清水

 

梵字の清水から直ぐに兵庫に到着します。ここからいよいよ本格的な登山道が始まります。金北山はそのものがご神体でもあるので、入り口には鳥居が建てられていました。

 

兵庫-001


しっかり、一礼して登山を開始です。

杉林を抜け、すこし明るくなったなと思ったらブナ林が始まりました。


ブナの林-001

 

そこから少し歩を進めると三段滝の表記が見えてきます。それと同時に水が流れ落ちる音も次第に大きくなってきました。しかし、三段滝の標識から下を覗いてみたのですが木の葉に隠されているのか、姿は何も見えませんでした。もしかしたら落葉している時期でないと滝の姿は拝めないかもしれません。


三段滝-001

 

更に歩を進めると地面に倒れた追分の標識が見えてきました。追分からはスケトウザレ方面と神子岩経由方面に道が分岐しています。標識では、片辺へと金北山へとなっています。スケトウザレは、最短コース90分で登れるようですが、一般向けではないとのことで、右方向の神子岩経由を目指しました。

 

追分-001

 

更に進むと金北山へと神子岩への標識が見えて、道が二股に分かれています。

とにかく右のルートを選択して進みます。

 標識-001

 

ここから神子岩までのルートに最初の難所であるロープ場がありました。かなり急な登りで息も絶え絶えに登って行きました。

 

ロープ場-1

 

この急斜面を超えるといくらかなだらかな尾根伝いの道となり、神子岩が見えてきます。

 

神子岩-001


神子岩の合流地点から金北山の縦走路まで標準タイムで1.2時間 1.5Kmの距離です。

麓からは見える神子岩は、天狗岩を尾根伝い下がった場所に見えます。

神子岩-003

 

神子岩のあたりは、ガレ場となっていて慎重に登る必要があります。ですので少しずつ登って行きました。

 

そこから更に進むと天狗岩の標識が現れます。

天狗岩-002

 

天狗岩あたりは、レンゲツヅジの群生地らしく多くの株からオレンジ色に膨らみつつあるつぼみの色が広がります。もう1週間遅れていれば満開の花で埋め尽くす景色が楽したと思います。

天狗岩は、下の写真、右端が由来と思われます。天狗の鼻の様な岩が見えました。

天狗岩-004

天狗岩-001

 

天狗岩から縦走路まで直ぐかと思ったのですが、以外と長い道のりでした。そうこうしていると大きな雪溜まりが見えてきて、標識をみると縦走路に合流したことが分かりました。ここからもう少しです。標識では5分で到着となっています。

 

縦走路-001


ここから山頂へは、急斜面に張り付く雪溜まりから溶け出した水たまりを避けながら登って行きました。

縦走路-002


そして、やっと山頂に到着です。山頂のパノラマをご覧ください。

 

国仲平野を一望するパノラマです。

山頂パノラマ001

山頂の金北山神社両側は、自衛隊レーダー基地の跡になります。

山頂パノラマ002

 

そして、この登山では、いろいろな花に出会いました。

 

金北山道の花-001

金北山登山の総時間は、約3時間でした。私にとってはかなりハードに感じたコースです。初めての金北山登頂、やっとアンチャンになれました。

 

佐渡の最高峰を目指す登山をご紹介しました。海や平野に加えて1000mを超える山もあるのがこの島ならではです。標高差に景勝地が生まれる。金北山へのルートは、一般的なドンデン山から尾根伝いの縦走ルート以外にも、横山登山口、栗の沢登山口、姫ヶ沢登山口、妙見登山口、そして、今回の沢口登山口がありますので、いろんなルートを楽しんでいただければと、思います。

ご覧いただき、ありがとうございました。



こんにちは、金井地域センター 伊藤英敏です。

 

地域おこし協力隊として着任してから3度目の春がやってきました。丁度4月15日は、佐渡新保八幡宮の祭りの日です。同じタイミングで桜が満開です。ひさしぶりに美しい桜の元で祭りが行われます。

残念ながら、私は家族に不幸があり、今年は祭りに関わることが出来ないので、鬼太鼓を積極的に味わうことが出来ません。

新保宮-002

祭りの準備をする境内

 

春、佐渡では山菜も一斉に芽吹きだし食でも楽しみな季節です。今回は、佐渡の春に楽しめるものとして山菜の楽しみ方をご紹介いたします。

 

佐渡では植物を荒らす動物も少ないことから、多くの山菜が楽しめます。今回は、自宅周辺で採れる山菜として山ワサビの花、コゴミ、ウドを収穫しシンプルに調理してみました。

 

ついでに、勝手に庭に生えているミツバも味わいました。

 IMG_7589_002

この季節、最初の頃にカラシ菜、次に山ワサビの花など私が好きなピリ辛の食材が直売所でも売られたりします。この辛みを味わうためには、ひと手間掛けなければならないのですが、失敗すると辛みが失われますので、一気に下処理をしていきます。

 

■山ワサビの下処理

IMG_7590

先ずは、キレイに洗った山ワサビの花を塩でもんでいきます。

 

IMG_7591

塩を振ったら、板ずりで塩揉みしていきます。

 IMG_7594

もみ終わったら、熱湯(80度)に10秒つけて上げたら直ぐに絞ります。

 

この後、適当なサイズに切って、盛りつければ終わりなのですが、そのまま何もせずに放置すると辛み成分で鼻にツーンとくることがなくなってしまうので、フタがついた容器で保管します。食べるときは、その都度、容器から盛りつけていただきます。


IMG_E7608


IMG_7610

出来上がりはこんな感じです。

■ウドのバター炒め

ウドは新鮮なものに味噌を付けていただいたり、天ぷらにしていただいたりします。

ですが、私はバター炒めがお好みなので、今回もそのように調理しました。

IMG_7601

バターを溶かしたフライパンに塩とコショウで味付けします。


IMG_7602

出来上がりは、こんな感じです。柔らかいけどウドの風味も感じられて、私はこれがお好みです。


■その他

 

ミツバコゴミは湯がきました。

IMG_7598

ミツバは、おひたしにしました。

IMG_7600

コゴミは、茹でてマヨネーズでいただきました。

このあたりのコゴミは、既に大きく葉を伸ばし始めており、もう終わりなのですが、これから標高を上げていくことで、GWあたりでもまだまだ楽しめます。

 

もちろん、コゴミ以外の山菜でも標高により収穫時期が変わってきます。佐渡は、近くに1000メートルを超える山もそびえている、豊富な自然環境が凝縮され変化に富んだ島なのです。

 

いかがですか、佐渡では海の幸だけではなくて、山菜も豊富です。これからも、タケノコ、ワラビ・ゼンマイ・コシアブラ、タラの芽、フキなどが楽しめると思います。

 

まだまだ、知らない山菜もありそうなので、チャレンジしていこうと思います。

 

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

 



 

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