佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

豊岡

地域密着型体験住宅。豊岡にお試し住宅ができました!

 

豊岡は・・・ここです

 

両津港から車で約40分。(28キロ)海も近く山も近く、佐渡のよいところが凝縮されたような集落です。天気のいい日には対岸の越後の山々が見えるそうですよ。

①
こちらのお試し住宅の特色は「集落生活をどっぷり体験できる」ということ。

正直なところ、ここは車がないと生活の便利度がぐんと下がります。家探し職探しに町場へでるには距離があります。

ただ、ここでしか味わえない田舎体験がリアルにできるのは他のお試し住宅と違うところです。

 

②
入るとすぐに「御前」と呼ばれるハレの間があります。佐渡建築の特徴的なもののひとつです。あまりの天井の高さにびっくりされるでしょう。「田舎に住むなら大きな家に住んでいたい!」という方には最適かもしれません。

③
この窓ガラスなんかもレトロでかわいいなと思います。

④

⑤
お風呂やトイレは新しいので薪風呂や汲み取りを期待していた人には、現代的すぎるでしょうか(?)

⑥
とても広いお家ですが、今回貸し出されない部屋もありますのでご注意ください。

使わない部屋があっても十分に広いです。

⑦
あと、小さなお子様をお持ちの方は階段のところ手すりの設置はありませんので十分にご注意ください。

⑧
ご覧のとおり、木造建築の美しいお家です。

古民家、憧れありますよね? 山の中のお家、素敵だなと思う方もたくさんいらっしゃると思います。

 

ここの豊岡お試し住宅の特色は「集落生活をどっぷり体験できる」ということです。

 

 

もう一度いいます、「どっぷり」です。

ご近所とのお付き合いもあるでしょう、集落行事に誘われることもあるでしょう、木枠から隙間風が入りガタガタと家が揺れるような日もあるでしょう、その隙間からカメムシというお客さんが入ってくるでしょう・・・。「どっぷり」です。

⑨
 

そんな「豊岡どっぷり生活」をより豊かにサポートしてくれるのが、お世話人の川原さんです。

⑩
川原さんは校長先生を退職なさり、地域づくり活動にとても熱心でいらっしゃいます。

昔から集落の方々が楽しんできた竹細工やそばうち、お花見、盆踊り・・・などが今も盛んな豊岡集落。「集落生活をどっぷり体験」できる今回のお試し住宅は元気な豊岡だからこそ叶うことなのかもしれません。

⑪
フリーマーケットでは豊岡集落の竹遊びのコーナーを作り、昔からあるものを地域の宝物として積極的に活動しています。「一緒にやってもらいたいなぁ」そう笑顔で話す川原さん。お客様ではなく、一緒に豊岡の楽しみを分かち合える一員として迎えてくれる、それが一番うれしいですね。

 

 

豊岡お試し住宅を入居希望の方は「必ず」下見にいらしてください。

お試しとはいえ、集落の一員になるつもりで来ていただきたいです。

 

現在。3ヶ所5棟ある佐渡市お試し住宅。

町場にある畑野住宅。一軒家なので家族向けです。

山間にある川茂住宅。一部屋なので単身向けです。こちらも集落のよさが垣間見れ、比較的集落での生活体験ができます。ただ住宅は比較的現代人向けです。

そして今回の豊岡住宅。一軒家の家族向き。ただ小さいお子さんや足の弱い方には階段が危なく感じるかもしれません。

 

「どんな生活をこれからしてみたいか」・・・色んな暮らし方ができる佐渡暮らし。

1ヶ月から半年までの利用です。本格的に佐渡暮らしを始める前に、ぜひご利用をご検討ください。



佐渡お試し住宅の利用は佐渡島移住・定住支援情報をご覧ください。 
予約でいっぱいのところもありますし、1度しかご利用いただけません。
しっかり計画して佐渡暮らしの一歩を踏み出してくださいね。 

  
DSC_0509DSC_0500


この2枚の写真似ていませんか?


豊岡集落には地域おこしの会という団体があり、新潟大学の学生さんと祭りを行ったり、島内イベントなどで地域でとれたものや作ったものなどを販売しています。

今年も新穂で行われる夕映え市に出展するのですが新しい特産品がないかと話合いをしていました。

近頃、外国でも盆栽ブーム。というからではありませんが、集落にあるものでお金をかけず作れるものでということで登場したのが、写真の苔玉。

そこに挿し木で、なんてん、かや、ひば、さつきなどを1本つけると、

おや? なんか見たことあるぞ!


作った人は意識して作っていなかったのですが、見た瞬間に海岸にある弁天岩にそっくりだと思いました。

水の神様だし、七福神の1人で縁起も良い!と盛り上がりました。 苔玉じゃなくて弁天玉にしようなんて話も。

DSC_0495

弁天岩のマツの木は台風の被害で何年か前に倒れてしまったそうですが、集落の人が植えなおしをし現在は元気に凛とした姿を見せています。

昔から集落を見守り、植えなおしてからの強い雨風にも負けず、強く育っています。

さてさて、この縁起の良さそうな苔玉が地域の名物商品になっていくのか?
夕映え市で初めて店頭に並びます。


他にも、夕映え市では珍しい白い雪椿やムクロジの挿し木も販売。
ちびっこ広場では昔遊び体験コーナーで手作りの様々な遊びを準備しています。

DSC_0494

ムクロジの実の笛はとてもよく響きます。
自然のもの100%!

豊岡地域おこしの会のテントでお持ちしています。


■トキ夕映え市■

10月12日(日) 10:00~18:00
場所:新穂行政サービスセンター横特設会場





先週末、兵庫県豊岡市で開催された「第五回コウノトリ未来・国際会議」。

豊岡は、日本で最後の野生コウノトリが生息していた地。1971年にその姿を消す前から、人工飼育が行われ、幾多の失敗を経て今では70羽以上のコウノトリが自然界の空を舞っています。

そうなんです、佐渡のトキの野生復帰と重なる部分がありますよね。

実は、トキの野生復帰の取り組みには、この豊岡の取り組みなくしては語れません。

そんな「野生復帰事業」の先輩の懐へ、今回飛び込んでまいりました。

P7190552

と、言うのも、2日間行われた今回の会議テーマは、「未来へ!」。
2日目は、コウノトリ未来・国際大学と銘打って、1日限りの大学が開講されました。そのなかで、私も若者代表の一人として、パネルディスカッションに参加しました。

「未来へ!」というと、どうしても明るく夢のある答えを求めてしまいがちですが、進行役の先生からは「格好良い答えを出さなくてもいい」とアドバイスがありました。

ここにいるメンバーは、現実と向き合って、地に足がついたひとたちなんだから、と。

P7190568

若い世代の人たちを前にすると、大人はつい、きれいで夢のある話をしたくなるもの…でも、現実と向き合いながら、自ら選択した道で、必死に頑張っている人の言葉にこそ、重みがある。。。

そう信じて、私も、根っこのない新しい土地で、とにかく日々まい進していることを、短い時間でしたがお話させて頂きました。

会場に来ていた高校生たち。少しでも伝わったといいな~。

P7190556

豪華な顔ぶれと、この豊岡の地で出会えたこと、本当に感謝です!



DSC_0640 (2)

岩首地区の真ん中、豊岡集落は急な斜面に家々が建ち並び他の集落とは雰囲気が違い、趣きを感じる集落です。

毎年6月の21日に近い日曜日に行われる東福寺での「虫干し」。

お寺の中には、ずらっと年季の入った12の黒い箱。

中には、10巻づつに分けられたお経が50巻。ということは全部で600巻!



1束づつ箱から出し、最初に一度箱に向かってお経を叩き付け、「大般若波羅蜜多経~」と題名や巻数、最後の行を読みながら蛇腹折りになったものをパラパラとめくりながら 埃とりをします。そして、また最後にもう一度箱にパンっと叩きつけ、次の巻へ。


DSC_0633 (2)
 

このパラパラとしていく作業がなかなか大変!人それぞれ色々なやり方があるようです。


DSC_0568



 
DSC_0577


本来であれば12人すべてお坊さんがやるのが好ましいようですが、小さい集落でその資金を賄うのは大変な事。
大切なお経を今に伝えるためには、集落の人の力で守っていくしかないのです。

東京で暮らしていると、このようなお寺や神社の行事を体験したり、身近に感じる事はありませんでした。

佐渡には本当に多くの神社仏閣が残っており、小さな集落であっても1年に1回のお祭りを欠かしません。

そこに住み続けるために、隣近所との繋がり、集落で守っていくと言う意識をとても感じます。


そんな思いが重なりあって、先人たちから受け継ぐ財産がたくさん集落に残っているのだと感じる行事でした。



、 

このページのトップヘ