佐渡市地域おこし協力隊サイト

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鬼太鼓

こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

佐渡の春は、お祭りの季節でもあります。金井地域では4月15日土曜日に新保八幡宮で「新保まつり」が行われました。新保まつりは、射手を中心として先のブログでご紹介した下がり羽などが参加し神事が執り行われます。鬼太鼓は、射手の露払いの役割も担い、神事と関わりながら各所で鬼太鼓を披露します。

 

金井新保、西方、大和田各集落の鬼太鼓は、この日に向けて準備を行ってきました。今回も大和田集落鬼太鼓の集大成となる一日をご紹介いたします。

 

鬼太鼓は、朝早く始まります。集落の各家を回って厄除けのための鬼太鼓を披露していきます。まずは、朝6時に稽古の拠点でもある薬師堂にて奉納舞をスタートさせ、各家への門付けを行います。我が家には、朝一番に来ていただきました。

門付け001
早朝から集落内の門付けを行います

門付け002

 

雄鬼、雌鬼の衣装は、研智会で用意されますが、袖の部分は鬼役がそれぞれの考えで個性のある生地を用意するのだそうです。どんな人が踊っているのかも、この袖の特徴で分かるそうです。

鬼の袖-001

それぞれ黄色とピンク色の袖を付けていました

 

当日の様子を動画でまとめました。新保八幡宮の境内で鬼が舞う姿をご覧ください。

 

一日の様子をまとめたダイジェスト版

雄鬼の新保宮奉納舞



雌鬼の新保宮奉納舞

映像でも迫力はお伝えできたと思いますが、やはりその場所で観るのとは大きく違います。若者達が力を振り絞って鬼太鼓を奉納する姿はとても感動的です。是非、来年の4月15日午後3時に新保八幡宮へお越しいただきたいと思います。

 先にもお伝えしたように、鬼太鼓は射手を頂点として神事が執り行われます。

神社境内で鬼太鼓の奉納が終わると射手が籠もる籠所(こもりじょ)へ移動し金井新保2組と西方・大和田に分かれてそれぞれの籠所の前で再び鬼太鼓を披露します。

 

籠所-001

籠所-002
西方・大和田集落の鬼太鼓を射手の前で披露しています

 
籠所での披露が終わると、今回は雨で中止となりました射手の神事である射手行列、流鏑馬を待ちます。

その後、射手と合流し露払いとなり先陣を切って射手の住まいである射手宿に射手を届けることになります。帰路では、辻辻で魔除けとなる鬼太鼓を舞ながら移動していきます。道すがら、太鼓やかけ声を聞きつけて近くの家からの見物客を巻き込みながら歩を進めます。

帰路射手行列-001
 
帰路射手行列-002

帰路射手行列-003
辻辻で舞う鬼太鼓

 

射手宿に到着したら、あたりは暗闇に包まれます。その中で改めて鬼太鼓の披露があります。

 

射手宿-001

射手宿-003

射手宿での鬼太鼓

射手宿に射手を届けた後、研智会の方々は射手宿にて祝宴をいただいた後、薬師堂に移動し最後の舞を奉納して祭りの一日を終えることになります。


線-2

【現在の大和田 鬼太鼓】

大和田の鬼太鼓は、国仲系の鬼太鼓で2匹の獅子が絡む勇壮なものです。時代に合わせて先人達が勇壮の中にも華やかさを加えた鬼の舞、絡み合う獅子舞にしようと皆川の金子紋助氏を師事し習得したのが現在の大和田鬼太鼓だそうです。スピード感がある立ち振る舞いや低い姿勢での躍動感ある動きが取り入れられ、以来多くの観衆から高い評価を受けているそうです。

鬼太鼓001
 

【新保まつり】

新保まつりは、金井地域の金井新保、西方、大和田の3集落の産土神(うぶすながみ)である新保八幡宮とその別当である大慶寺のお祭りです。

例年415日に4組の鬼太鼓が各戸をまわって悪魔祓いの舞を行い、新保八幡宮に集結し鬼太鼓が神社正面で乱舞する。その後に射手行列(やぶさめ・下り羽など)の神事が行われます。


こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

佐渡の春は、お祭りの季節、金井地域では4月15日土曜日に新保八幡宮で「新保まつり」が行われます。

すでに桜も満開です。祭り当日は、桜も散っているかも知れません。

 

新保宮の桜-2

すでに満開となった参道の桜です


 佐渡市大和田集落の鬼太鼓を掲載して参りましたが、稽古も終盤となってきましたので、お面をつけての通し稽古も行われると伺いました。今回は、稽古最後の取材として再び薬師堂を訪れました。

 薬師堂では、祭りの準備も滞りなく進められ、衣装も順調に整えられています。鬼が掛ける襷(たすき)の後ろ飾りもお手製の水引が新調されていました。


後ろヒモ飾り-1

 3月から稽古が行われていましたので、前回と比べても体力が付いてきていて、通し稽古も1回から更に面をつけて2回目の稽古も行われていました。

面を付けての稽古では、面によって鬼の表情がこちらに迫ってきて、人が舞っていることを忘れてしまう迫力があり、リアルな舞に圧倒されてしまいました。
本番では衣装を着けて舞いますし、更にお客さんの反応が会場の雰囲気に拍車をかけてより感動を呼ぶ奉納舞になるのだと思います。

 【通し稽古】面無しの稽古と同時に叩き手の姿を画面左上でご覧ください


鬼役の方に伺うと、「お面をつけると視野も狭まり足下もおぼつかなくなるため、探り探りの舞となり、更に体力を奪われる」とおっしゃっていました。

【通し稽古】雌鬼の面で舞います


【通し稽古】雄鬼の面で舞います

 

獅子舞の稽古は今も1人で行っていますが、本番は獅子に前後に2人が入ります。したがって、頭役と尻役の2人が躍動ある獅子らしい動きになっていきます。

本番の奉納舞では、各集落から4組の鬼太鼓が一同に出ます。佐渡でも鬼太鼓の奉納舞としてこの規模は珍しいと思います。観衆もそれぞれの地域から多くの方が訪れて賑やかなひとときとして春の一大行事を楽しみます。

当日は、天候に恵まれることを切に願ってやみません。

 この後、本番のようすも取材できればと思います。


【現在の大和田 鬼太鼓】

大和田の鬼太鼓は、国仲系の鬼太鼓で2匹の獅子が絡む勇壮なものです。時代に合わせて先人達が勇壮の中にも華やかさを加えた鬼の舞、絡み合う獅子舞にしようと皆川の金子紋助氏を師事し習得したのが現在の大和田鬼太鼓だそうです。スピード感がある立ち振る舞いや低い姿勢での躍動感ある動きが取り入れられ、以来多くの観衆から高い評価を受けているそうです。

大和田の鬼太鼓-1

【新保まつり】

新保まつりは、金井地域の金井新保、西方、大和田の3集落の産土神(うぶすながみ)である新保八幡宮とその別当である大慶寺のお祭りです。

例年415日に4組の鬼太鼓が各戸をまわって悪魔祓いの舞を行い、新保八幡宮に集結し鬼太鼓が神社正面で乱舞する。その後に射手行列(やぶさめ・下り羽・神輿など)の神事が行われます。

 

開催日

2023年 4月 15日(土)

時間

鬼太鼓奉納:15:00から

神幸神輿行列、下がり羽:16:00から

開催地

金井新保 新保八幡宮・大慶寺

住所

952-1208 新潟県佐渡市 金井新保 乙1109-1

 

さど観光ナビ情報

https://www.visitsado.com/event/9052/

 



こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

新潟県内でも開花宣言が聞かれ、いよいよ桜の季節が始まりました。今年の桜は早いですね。

佐渡の春は、お祭りの季節でもあります。金井地域でも4月15日土曜日に新保八幡宮で「新保まつり」が行われます。今年は、祭りまでに桜は待ってくれなさそうです。

 さて、今回も前回につづき大和田集落鬼太鼓の稽古風景をレポートいたします。やはり鬼太鼓は太鼓の音と舞の共演を感じていただきたいので前回以上に動画中心で掲載させていただきます。

 この日も三々五々大和田の薬師堂にメンバーが集まり、それぞれの考えで稽古が行われています。

太鼓稽古-1
早くから学生も集まり叩き手の稽古を行っています

 最近は、どこの地域も同じかも知れませんが、研智会(青年会)でも年々集落の若者も少なくなり会員不足、踊り手不足が続いているそうで、35歳までだった会の年齢制限もメンバー確保のために40歳から50歳へと年齢枠を広げざるを得ない状況となっています。

そのような集落の厳しい状況ではありますが、鬼太鼓の稽古には、集落の学生達も参加してくれています。話をうかがうと「鬼太鼓が好きだ」と返してくれました。地域の鬼太鼓を愛し研智会をリスペクトし仲間と稽古に励んでいました。これから、鬼太鼓を支えるも頼もしい若者達です。



学生が叩く太鼓の音です。裏打ちでココまでの完成度は素晴らしい

先ほどの研智会は、大和田集落鬼太鼓の団体名です。研智会は、もともと教育振興を目的に明治24年に集落の青年同士が結束し設立されたそうです。昔から若者の団結心や向上心も強かったんですね。

その後、教育環境は大きく変貌したため、今では若者の団体である鬼太鼓の団体名として残ったようです。


獅子の稽古

獅子は、大和田の鬼太鼓では演舞の中後半に鬼と絡み合う重要な役割を担っています。鬼と同様に獅子にも雄雌(オスメス)がありやや黒っぽい頭が雄、雌は赤っぽくなります。獅子頭の重量は意外と重く、これを長く持つのはかなりの体力が必要です。腰の痛さをこらえながら踊り手はがんばっておられるわけです。

雄の獅子面-1

雄の獅子頭


雌の獅子面-2

雌の獅子頭


そうこうしていたら、雄鬼の通し稽古が始まりました。鬼役の辻さんは経験者でもありこの時期に通し稽古を観ることが叶いました。これから益々仕上げていくのでしょうが、出来映えは、もう直ぐにでも奉納が出来るほどです。


鬼太鼓 冒頭編

鬼太鼓は、まず一般的なフレーズの太鼓の音から始まります。序盤のシーンだけまとめています。

 


鬼太鼓 獅子編


鬼太鼓で鬼と獅子が共演する場面です。鬼と獅子が絶妙に絡み合う練習風景を見ただけでもワクワクする感覚になります。鬼の面や衣装が加わると更に迫力が増すのだと思います。本番が待ち遠しいです。


鬼太鼓 全編(雄鬼)


通し稽古は、約16分あまり行われました。終わった後、鬼役の辻さんは、体力を使い果たしたようすで、ぐったりしていました。人を引きつける舞は、限界までの体力が必要なんですね。

稽古後グロッキー-1

稽古後グロッキー-2

完全にお疲れのようすです


傍らでは、祭り当日に向けてワラジの用意も始まっていました。ワラジのヒモが縛ったときに痛くならないよう和紙を丁寧に巻いて準備していました。

わらじ-1

ワラジはネットで調達しているそうです

写真のようにワラジが大量に購入されていました。これをまつりの門付けと神社の奉納のために一日で履き潰すことになるそうです。

 これから本番に向けて面をつけての通し稽古が行われます。次回は、更に勇壮な舞をお届けできると思います。

 

現在の大和田 鬼太鼓

大和田の鬼太鼓は、国仲系の鬼太鼓で2匹の獅子が絡む勇壮なものです。時代に合わせて先人達が勇壮の中にも華やかさを加えた鬼の舞、絡み合う獅子舞にしようと皆川の金子紋助氏を師事し習得したのが現在の大和田鬼太鼓だそうです。スピード感がある立ち振る舞いや低い姿勢での躍動感ある動きが取り入れられ、以来多くの観衆から高い評価を受けているそうです。

大和田の鬼太鼓-1

 

新保まつり

4月15日(土)開催されます

開催日

2023年 4月 15日(土)

開催地

金井新保 新保八幡宮・大慶寺

住所

952-1208 新潟県佐渡市 金井新保 乙1109-1

鬼太鼓奉納 

15:00 新保宮境内スタート


さど観光ナビ情報

https://www.visitsado.com/event/9052/

 

こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

3月になりました。関東では、もう桜の開花宣言が行われたそうですね。春の始まりを感じたと思ったらあっという間に春が駆け抜けていきそうです。

佐渡の春は、お祭りの季節でもあります。金井地域でも4月15日土曜日に新保八幡宮で「新保まつり」が行われます。

 

新保まつりの特徴は、拝殿前で4組の鬼太鼓が舞いを奉納します。地域住民が待ちに待った鬼太鼓。金井新保2組と西方、大和田各1組の計4組同時に舞が披露にされる様子は観客と鬼が一体となり春の喜びを体現するにぎやかなお祭りになります。

かないいねマルシェLOGO

今回は、「かないいねマルシェ」のスピンオフ企画、「金井のいいコト探し」として大和田集落 研智会の鬼太鼓を稽古風景からお伝えしたいと思います。

私ですが、大和田は生まれ育った集落です。しかし、高校を卒業し佐渡を離れた私にとって鬼太鼓の稽古を観るのは初めての体験でした。今回、なにかワクワクする気持を感じながらの取材となりました。

 

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極彩色に彩られ本堂での稽古、伝統を受け継ぐ最高の場所です


稽古は、3月10日より大和田集落の薬師堂内にて行われます。この時期、夜になるとどこからともなく太鼓の音が鳴り渡り集落の住民は「おんでこ(鬼太鼓)の稽古がはじまったな。」と祭りが近いことを知るのです。

 

薬師堂は、瑠璃堂の別称を持っています。堂内に入ると極彩色に彩られた彫刻に圧倒されます。この堂内で鬼太鼓の稽古が夜7時から行われています。その時間になると仕事を終えたメンバーがポツポツと集まって稽古を行います。

丁度、私が到着した時に、辻さん(雄鬼役)、本間さん、岩渕さんの3名がいらっしゃいました。

本間さんと岩渕さんは、貴重な今年の新人だそうです。特に本間さんは20代であり新しく新世代が加入してくれたと辻さんも喜ばれていました。

 

新人のお二人は早くから来て、太鼓の練習に励んでいました。

鬼太鼓、稽古の様子です。

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新人で基本フレーズを繰り返し叩いていました


本堂の正面には、二対の鬼面と二対の獅子頭が置かれています。鬼のお面の髪は、馬の毛が使われています。この長い髪の毛は、独特の所作である首を振るしぐさの時に大きくなびき躍動感をさらに演出するために必要で、馬の毛でないとダメだそうです。



鬼髪がなびく-1
こんな感じでなびきます


基本動作の繰り返し-1

基本動作を繰り返し稽古する鬼役のお二人

鬼役のお二人は、太鼓のリズムに合わせて基本動作を繰り返していました。この動作は相当な体力を消耗するようで、終わった後は汗だくになっていました。

 

そうこうしていると、ベテランの池野さんが太鼓を叩きだしそれに合わせて笠井さん(雌鬼役)が通しの踊りを舞い始めました。ほぼ初日にここまでの完成度で舞えるのですから、本番の舞が楽しみになります。




Youtube 通し稽古

現在の大和田 鬼太鼓

大和田の鬼太鼓は、国仲系の鬼太鼓で2匹の獅子が絡む勇壮なものです。時代に合わせて先人達が勇壮の中にも華やかさを加えた鬼の舞、絡み合う獅子舞にしようと皆川の金子紋助氏を師事し習得したのが現在の大和田鬼太鼓だそうです。スピード感がある立ち振る舞いや低い姿勢での躍動感ある動きが取り入れられ、以来多くの観衆から高い評価を受けているそうです。


大和田の鬼太鼓-1

新保まつり

4月15日(土)開催されます。

開催日

2023年 4月 15日(土)

開催地

金井新保 新保八幡宮・大慶寺

住所

952-1208 新潟県佐渡市 金井新保 乙1109-1

 

さど観光ナビ情報

https://www.visitsado.com/event/9052/



沢崎集落の祭りに続いて、
10月7日(土)、8日(日)に宿根木集落の祭りがありました!
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写真のように、宿根木はもともと谷に家が密集してできた集落ですが、
谷のなかに納まりきれず、土地の高いところへ広がっています。
祭り一日目は、そうしてできた高山組や新田組を門付けに回ります。

っと!まずは白山神社への奉納です。
朝9時、ちとちんとんが始まりました。
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祭文読み               赤鬼と青鬼の舞
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右が男役の「ちとちん」、左が女役の「とん」

赤鬼と青鬼は、力の神やスポーツの神といわれる「ダジカラオノミコト」に真似て、
世を洗い清める躍動感ある舞を踊ります。
そして「ちとちん」と「とん」は、男女の秘事をこっけいに舞い、
それらにあわせて笛と太鼓と拍子木のお囃子が奏でられます。
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ちとちんとんの起源は、かつて廻船業で栄えた宿根木の廻船が
海上の難所を通過する際、初航海の安全を祈願した若者が
船玉明神に奉納した踊りが発生の起源と言われています。
そのため元は男性たちによる芸能でしたが、時代は変わり、
現在は女性も参加・活躍しています。

一方神社の社務所では、大獅子に入るお父ちゃんたちが、
子どもたちが持つ幣束を作っていました。田舎はなんでも手づくりです。
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そして10時、大獅子の奉納です。
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奉納が済むと、称光寺から高山組、新田組へと各家へ門付けに回ります。

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人が入るほど「獅子は太る」!     玄関先で

「休んでいってください」と声がかかれば、
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胴は「骨抜き」になり         頭は玄関先の机に安置され
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ひと休憩。祭りといえば、御煮しめに魚の煮付け。(カマスの煮付け撮り忘れ!)

大獅子ばかり追いかけていますが、同じ時に、
ちとちんとんと鬼太鼓も各家を回っていました。
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私が住む家も、大獅子・ちとちんとん・鬼太鼓に門付けしてもらいました!
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初めてのことで“祭り料理”は用意できませんでしたが、
福島県の酒蔵に勤める知人夫婦から届いたお酒が好評でした✌


二日目は、‘下’の宿根木の家々(観光で来られた皆さんが歩くところ)と、
‘上’にある高岡組を回ります。
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奉納を見終えたおばあちゃんたち    狭い道の奥にある家の門付け
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祭りにあわせて、「遠くへ行きたい」という番組の撮影がありました。
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あっという間に夕方。最後は宿根木公会堂の門付けを済ませて、
俳優の石黒英雄さんを囲んで撮り納め。
放送日は、日本テレビ H29年11月12日(日)朝6:30~7:00
     よみうりテレビ H29年11月12日(日)朝7:00~7:30
※残念ながら新潟県での放送予定はないそうです😨😨


祭りはまだまだ終わりません!
夜には公会堂でカラオケ、抽選会、そしてメインの青年芝居がありました。
この日のために宿若連の皆さん、一か月以上前から毎晩集まっては
芝居の練習を重ねてきました。
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子どもたちの笑い声が響いて、ますます賑やかな祭りでした。



佐渡・外海府の大倉集落。

この村には、島内に九社ある式内社の一つ、大幡神社が鎮座しています。

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少し高台に建てられたその神社からは、村全体が見渡せるようになっており、
黒々とした屋根瓦と、青い海と、畑の緑が、
「外海府の集落」といった感じの素朴な風景をつくりだしています。

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毎年、4月11日に執り行われる大幡神社の例祭「大倉祭」では、
浜での流鏑馬神事をはじめとする祭芸能が、古くから伝統として受け継がれ、
平成16年には、大倉祭が佐渡市の無形民俗文化財に指定されました。

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集落の過疎・高齢化が進み、祭芸能の継承が危ぶまれるなか、
今年の大倉祭は、近隣集落からの応援により、6年ぶりに浜での流鏑馬(やぶさめ)と神輿担ぎが実現し、なんとも言えない活気があふれました。

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私も、協力隊として着任した年から大倉祭で太鼓を叩かせてもらっています。

下手くそな太鼓にもかかわらず、「参加してくれてありがとう」と、
温かい言葉をかけてくださる大倉集落の方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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そんな、大倉祭で叩かれる太鼓も、実は鬼太鼓のひとつなのです。

5つの型に分けられるという佐渡の鬼太鼓のうち、大倉の太鼓は「一足型」という、
相川地区の鬼太鼓の原型といわれるもので、江戸時代の鬼太鼓がどのようなものであったを知ることができるのだそうです。😲

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そして、今回、この大倉祭から紐解くことができる鬼太鼓の歴史を探るべく、
あいぽーと佐渡にて、佐渡芸能伝承機構の理事長である松田祐樹氏による解説と、
大倉集落の芸能実演が、行われることとなりました。

<あいぽーと佐渡企画>
「大倉祭から探る江戸時代の鬼太鼓」


【日時】 11月13日(日)14:00~
【場所】 あいぽーと佐渡 多目的ホール及び2階展示室
【参加費】 大人300円  小中学生100円 (2階入館料含む)
【内容】 ・ 佐渡芸能伝承機構 理事長 松田祐樹氏による解説会
      ・ 大倉集落の芸能実演
      ・ 2階展示室の見学
【問い合わせ】 あいぽーと佐渡 TEL:0259-67-6733


☺ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☺

大倉集落では、この日に向けて、芸能の稽古が始まっています。

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村で一番、祭を詳しく知る方はすでに80歳を超え、
芸能を教えられる人もまた、ほんの数名です。

また、4月の例祭では、島外からの帰省もあって芸能メンバーを揃えることができましたが、今回は、集落の少ない人数だけで頑張らなければなりません。

今回のこの話も、「人が揃わんから、出来ん。」 と、断ることもできたでしょう。

それでも、「完璧に出来なくてもいい、やることに意義があるのだ」
という答えを集落が出したことは、とても大きな意味があると感じます。

私も、へたくそながらも頑張って練習し、叩きたいと思います。

11月13日(日)は、是非、あいぽーと佐渡へお越しください。

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おまちしております。👹☺👹☺

佐渡は盆まっただなか。
こんなに多くの人が集まってくるのかと驚嘆の三日間です。
ふるさとに戻ってきた人に元気と驚きと感動を与えようと、今年も多田漁港でいこいの村まつりが行われます。
みんなぜひ来て下さいね。

日時 8月14日(日) 16:30~21:00
会場 佐渡市多田港

16:30 鬼太鼓、郷土芸能、佐渡民謡
18:00 セレモニー、佐渡民謡、郷土芸能、鬼太鼓
18:50 海洋薪能「花月」
20:00 大花火大会


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lightみなとオアシス2015冬最新

突然ですが「みなとオアシス」ってご存知ですか?
どこかで聞いたことがある、幟で見た、という方もいらっしゃるかと
思いますが詳しくは知らないという方が大多数だと思います。

「みなとオアシス」は住民交流
観光振興など“みなと”核とした
地域活性化の促進を目的に行われている
プロジェクトで
全国で
85ヵ所の港が認定されていて両津港も「あいぽーと佐渡」
「おんでこドーム」「両津港佐渡汽船ターミナル」の
3施設が拠点
として登録されています。

 今回みなとオアシス、それに両津港が認定されていること
そして鬼太鼓などの芸能や地元産の食を通して冬の佐渡の
魅力を伝えることを目的に「オアシス 2015 冬」というイベントを
開催することになりました。
会場は両津港ターミナルの下、新潟交通の観光バス発着所と
いうとても至便な場所です。

当日は鬼太鼓や佐渡民謡の踊りの他、普段は中々見られない
貴重な伝統芸能も披露されるそうです。
また佐渡の海産物を使ったオリジナルメニューの競演「第1
Sea級グルメコンテスト in 佐渡」を実施。
実際に会場で販売し、来場者の人気の高かった商品をみなと
オアシス佐渡公認の
Sea級グルメとして、今後みなとオアシス
全国大会への出品など大いにプッシュしていきます。

そして島外から多くの皆様にお越しいただくために、カーフェリー
往復チケットと会場や土産店などで使えるクーポン券付の
お得なチケットも販売されています。

ターミナルから歩いてすぐのあいぽーと佐渡では
トキ野生復帰2015シンポジウムも行われます。
トキ大好きな私はこちらにも参加しようと思っています。

この連休どこに行くかまだ決めていない方、佐渡の食や
芸能を堪能したい方是非是非お越しくださいませ~。


          *****************

       伝統芸能祭「オアシス2015冬」

日 時
2015年11月22日(日) 9:15 ~ 15:00
会 場 
両津港佐渡汽船ターミナル 新潟交通駐車場
入場無料 雨天決行 
※荒天の場合はターミナルビル3Fにて実施
お問い合わせ 
両津商工会(観光部会) TEL 0259-27-5128

同日開催
「トキ野生復帰2015シンポジウム」

日 時 
2015年11月22日(日) 13:00 ~ 17:00
場 所 あいぽーと佐渡  入場無料

海府地区、ただいま秋祭り真っ盛り。
21日は鷲崎の祭りでした。

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朝6時に打ち出し 神社に奉納舞を行い出発!
大謀網の船も出航です。

門付けは集落を1軒1軒くまなく行います。民家はもちろん・・・

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郵便局も

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消防署も

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小中学校も

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高台の家は、階段を駆け足で

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あたりが真っ暗になっても門付けは続きます。

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訪れたお宅それぞれから様々なおもてなしをいただきました。
夜もふけてきた寒空の下でいただく豚汁の美味しいこと!

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神社に戻ってきたのはなんと10時前。
最後に奉納舞を踊り、今年の祭りは終了です。


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今回、各家の方と鬼とで門付け後に記念写真を撮りました。
みんないい笑顔です。鬼も笑ってるように見えませんか?
集落の記録として、そして記憶として残してもらえると嬉しいです。

最後までご覧いただき有難うございました!

明日8月14日に迫ります多田いこいの村まつり今年も開催されます。

お盆に佐渡に戻ってきた人に花火を見せたい!地元の元気な姿を見せたい!みんなでの盛り上がりたい!そんな意味を込めたまつりです。

見どころは何といっても世阿弥流れ着いた地といわれる場所で行われる世界唯一の海洋薪能、今年も問い合わせ多数で、遠方からわざわざ見に来る人も多いです。演目は「雲林院」です。

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そして花火、去年は最高寄付金額たたき出しましたが今年もあげきれないほどの寄付をいただきまたさ大規模でお贈りします。どうしてこんな小さい集落であげる花火に多くの寄付者がいるのでしょうか。おそらく花火一発一発を丁寧にあげる人の思いを汲んで読み上げるからだと思います。そのアナウンスがとても特徴がありまして、花火が終わるごろには子供たちが口をそろえてまねるほどです。今年は超豪華コンビネーション花火、大玉メドレー+超豪華スターマイン+8号玉連発があげられます。そして今年は友たちと一緒に自分たちの花火を上げることにしました。とても楽しみです。
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花火を見る穴場は会場北の海岸、空いっぱいに広がる花火をゆっくり座ったり、横になって見上げることもできます。
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図1

第38回いこいの村まつり プログラム(午後4時30分~午後9時)

16:30 鬼太鼓・大獅子舞/客席広場 (浦ノ川内・丸山・浜河内若手)
17:15 ちーチャン 「故郷に岡花江を歌う」 
         (近藤千代美 浦ノ川うち出身・旧姓木下)
17:30 相川音頭 (松ケ崎民謡倶楽部)
    鬼太鼓 (浦ノ川内若手)
18:00 和太鼓演奏 (たたかん会)
    佐渡おけさ (松ケ崎民謡倶楽部)
18:30 大獅子舞 (丸山若手)・鬼太鼓(浜河内若手)/舞台
19:10 海洋薪能「雲林院」(佐渡農学倶楽部・樂謠游舞の会)
20:10 大花火大会(45分)

当日の駐車は交通整理員の指示に従ってください。 

雨天荒天時:【芸能】小雨:港敷地内ゲートボール場
       (強風などの荒天:松ケ崎小学校体育館)
      【花火】 小雨決行、荒天じは2日間に限り順延(15日・16日)

お問い合わせ: 佐渡市役所松ケ崎連絡所 0259-67-2001 

場所:多田漁港 (多田241)  【【多田】島の盆 8/14いこいの村まつり開催】の続きを読む

佐渡の暮らしや芸能は、外国の人から見たらどんな風に映るのでしょう。佐渡に魅力を感じ訪れてくれる外国の人たちでも、島の深い部分まで入り込める機会が、なかなかないのも現実です。

先月、NHKワールド(NHKの海外向けサービス)の番組収録で、外国人ダンサーさんが潟上の鬼太鼓を習いに佐渡を訪れていました。限られた時間の中で、舞を覚え師匠や潟上誠心会の皆さんの前で披露された場に、私も幸運にも立ち会わせて頂きました。

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4日間の稽古でよくここまで...という驚きもさることながら、ダンサーさんをはじめテレビクルーと潟上の人たちが、深い部分でつながっていて、彼女の舞を見守る姿がなんとも印象的でした。その翌日には、彼女なりの「鬼太鼓」をお世話になった方々の家々で門付けされたそうです。

「日本の各地に残る伝統芸能にとても惹かれるものがある」

そう話してくれたディレクターさんの元で、どんな番組に仕上がったのが興味津々です。テレビクルーもディレクターさん以外外国の方で、視点も日本人が撮ったものとは違った感じがするかも、とのこと。

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佐渡の人たちが、当たり前に見ている佐渡の風景や農業、祭りが、外の人たちを魅了し感動させるヒントが見つかるかもしれません。海外向けなので全編英語ですが、きっと見ているだけでも伝わってくるものがあると思いますよ!

◎NHK World 放送日時◎※視聴方法をご確認下さい!
・2015年6月23日(火) ① 8:30~ ② 14:30~ ③ 21:30~ ④ 26:30~

・番組名「Journey in Japan」

・番組タイトル「SADO ISLAND Behind the Mask Dance」

・視聴方法 ※ご自宅のテレビで見たい方は③の方法がおススメです!
① NHK WORLDのホームページ上で視聴する
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/へアクセス→サイト右上の「NOW ON AIR」をクリックすると視聴可能!

②スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードして視聴する
App storeなどで「NHK WORLD TV」と検索、無料でダウンロードすればスマートフォンやタブレットで視聴できます!

③テレビで見る場合
NHK BS1で翌日6月24日(水)午前3時~放映されます 。

※英語の番組です。 

その2


2月から始まった水津の鬼太鼓の練習も、終わりを告げようとしています。

私は新鬼を卒業し、今年からは古鬼として練習に参加。



その3

今年の新鬼は水津の駐在所さんです!

いち集落民として、練習に打ち込んで来ました。


水津 鬼太鼓 ブログ用
         ―鬼組のみなさんと―

自分や駐在所さんを快く受け入れ、指導してくださる水津のみなさん。


鬼太鼓や伝統芸能は地域の方達だけで続けていく、という場所も少なくないはずです。


水津のみなさんの心意気に感謝しながら、祭りに挑みたいと思います。


【日時】4月11日(土) 7:30~
【場所】白山神社~水津地区内
白山神社境内で打ち出してから、40軒ほどの家々を回ります。
だいたい19時頃家々を回り終え、白山神社に戻り最後に境内でもう一度踊ります。


水津の鬼太鼓を見たことない方、佐渡の郷土芸能に興味がある方、みなさんぜひぜひ見に来てください♫

「女子的 ! 佐渡の祭りの楽しみの方  シェアハウスで、鬼太鼓を迎えてみませんか」
 
 去年好評だった「女子×祭り」春バージョンで募集始まりました。

 今年は松ケ崎の三つの集落で行うことになりました。

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「浜河内祭り篇(4/3-4)」
 アースセレブレーションで鬼太鼓のワークショップを開き、ファンが多いです
 「丸山熊野神社祭り(柳久保)篇(4/11-12)」
 アットホームな雰囲気で、名物お母さんと料理を勉強できます
 「松ヶ崎祭り篇(5/4-5)」
 
 地元名士の旧家で鬼太鼓を迎えられ、神秘的な祭りです
 
 

【【松ケ崎】女子×祭り 第2弾 募集開始!】の続きを読む

潟上鬼太鼓を伝承する潟上誠心会に、革の張替えを終えた太鼓が帰ってきました!

事の始まりは昨年の7月。浅草にある宮本卯之助商店の岡部さんから、芸能道具の管理・保存相談会を新穂でも開催して頂きました。(その様子はこちら

そこへ、潟上誠心会の皆さんが持参してくださったのは、革の破れてしまった太鼓。6月の天王祭りの門付け中、破れてしまったとのこと。
(総張替えの必要があるため、革を開いて胴の中まで見せていただきました。)

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その太鼓は宮本卯之助商店さんの品でした。神様が引き合わせてくれたのかもしれません。その場で修理をお願いすることとなり、岡部さんと共に太鼓は東京浅草へ。

昨年末に無事修理が終わり、先日誠心会の総会後、太鼓に魂入れが行われました!
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相談会を開く機会をいただき、不慣れながらも会を設けて本当に良かった!そして、この場に立ち会えたことに深く感謝した瞬間でした。

ちなみに、太鼓開きということで、佐渡のお酒「拓(ひらく」で魂入れ。
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潟上誠心会の益々の発展と、今年の祭りの成功を祈って。



先週日曜日。無事、鬼太鼓inにいぼ 朱鷺夕映え市が幕を閉じました。
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私は一日ステージに張り付いていたので、お店はあまり回る時間がありませんでしたが、皆さん美味しいもの沢山召し上がりました?

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さて、夕映え市当日、春に引き続き『新穂鬼太鼓こぼれ噺』に取り上げたいお話があったので、ご紹介。

ちょうど夕映えの時刻、ステージでは潟上誠心会の鬼太鼓が準備を始めました。

「ここ最近、潟上ではなぜか不幸が続いて…」と、鬼太鼓を披露する前に切り出した会長さん。切なくなるようなお話をするのかとちょっと身を構えてしまった私。

「これは、おらたちの力不足だったんじゃないか、と。本来、その家々の厄や不幸を払うのが鬼太鼓の役割だったのに、その意識が薄れていたんじゃないかと思わされた。」

ここでもう一度、原点に戻ろうと、今年一年稽古に励んで来られたという潟上誠心会の皆さん。会長さんの言葉を聞いて、身が引き締まった人は私だけではなかったと思います。

何にでも、始まるきっかけとなる原点があるものですが、人間ってどうしてもそれを見失いがちな生きものだよなぁ。

「今日ここにいらっしゃる皆さんのご健康とご多幸をお祈りして、鬼太鼓を披露させて頂きます」と言葉を締めた会長さん。自分たちの祭りだけでなく、イベントであっても、その原点の気持ちは忘れちゃいけないのだと感じました。

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「佐渡の秋に夕映え市有り、新穂の地に鬼太鼓有り。」

朝から夕刻まで、新穂の鬼太鼓11団体(子供鬼太鼓も含む)が出演してくれました。
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将来は、青年会に入るんだ!と心強い言葉をくれた北方子供鬼太鼓。

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大きな面(大人と同じ?)をつけて「大野の鬼」を舞って見せてくれた大野子供鬼太鼓。

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パラグライダーのイベントで踊りが中断されながらも、動じることなく舞い切って下さった大野青年会。

今年の鬼太鼓はこれで見納めというところも多かったようです。来年も、また新獅子や新鬼が寒い頃から稽古を始めます。その時はまた、新たな気持ちで祭りに臨みたいものです。



思い立ったが吉日。

私はそういう性格のようです。

4月のお祭りが終わった後も、一人悶々とする日々をしばらく過ごしていました。
それは、祭りで私が感じたことや撮り貯めた写真を、一人でも多くの人に伝えたい、それまでは私の祭りは完結しない!という気持ちに囚われていたからです。

そんな折、新穂歴史民俗資料館での写真展開催を思いつきました。
思いついちゃったのです。

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4月から休館とまで言われていた資料館、新穂の皆さんの熱い想いで4月からも開館が決まりました。問題は全て解決してはいませんが、資料館のために自分に出来ることをしよう、そんな気持ちとがちょうどピッタリと重なりました。

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私は写真の素人ですし、急ごしらえの写真展ですが、観て下さった方々から叱咤激励を頂いて、やってよかったと思っています。ありがとうございます!
田植えの合間、ふらりと資料館に是非足を運んでいただければ幸いです。

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また、写真の展示コーナーには新穂の貴重な鬼太鼓の面なども展示してありますし、人形類もとても豊富です。裂き織りサークルさんの活動日と当たれば、裂き織り体験も可能ですよ!

皆様のお越しをお待ちしております。


:::::::::新穂歴史民俗資料館:::::::::::::
開館時間 8時30分~17時 
休館日   月曜日 但し祝日の場合は開館、翌日休み
        冬期休館有(12月~2月末)
        ※2014年5月18日現在 
場   所 新穂行政サービスセンター後ろ
入館料   大人200円 小中学生100円
※写真展開催期間 5月5日~6月末



こんにちわ!水津地区担当の岩﨑です!!

少し日が経ってしまいましたが、

水津の春祭りが4月の11日(夜祭)・12日(本祭)にありました!

鬼太鼓が水津の家々を一軒一軒回る、春の訪れを告げるお祭りです!

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私は2月から役2か月程、男鬼の新鬼として練習してきました。

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厳しいご指導の中にも、新鬼を育てようという愛を感じました!(私の勘違いではないはずです!)

祭り本番、感謝を込めて新鬼として一生懸命舞うことが、
自分の出来る恩返しだと思いながら、日々の練習に励んで来ました。


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 ―夜祭当日―
夜祭、本祭りの朝の始まりと夜の終わりは、水津にある白山神社で舞います。
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子供達の提灯も並びます。


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初めて衣装を着させて頂きました。
脚絆を付けると足が締め付けられ軽くなります。
気合いが入ると共に緊張が…。

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夜祭は男鬼と女鬼が1人ずつ踊り、次の日の本祭を迎えます。
※黒髪が男鬼、白髪が女鬼

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自分は緊張のあまり途中フリをど忘れしましたが、なんとか舞い終えました…。


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―本祭当日―
白山神社で祈祷してから、境内で舞います。

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そして門付けの始まりです!!

約40軒の家々を朝から夜まで回ります。

水津は太鼓を叩く人は5人程。男鬼女鬼はそれぞれ3人ずついて、交代しながら舞います。

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保育園にも行きました!泣いちゃう園児もちらほら…。


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水津の漁師さんへ!大漁祈願の舞!!!!


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獅子と鬼のやりとりも面白かったです!


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狭くてその場で舞うような坂になったところもあります。


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水津の道路沿いには桜の木が並んで咲いています。

天候にも恵まれお花見日和でした!



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水津は一軒一軒たくさんの料理やお酒など、『ふるまい』が用意してあります!

『〇〇さん家は〇〇が美味しいんだよ!』

と、その家その家で毎年出る物が決まった料理もあるようです。

回るのが楽しくなりますね!


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漁師町ならでは、素晴らしいお魚達も並びます!




水津はふるまいをとても大切にしていると感じました!

みんなで料理を囲みながら世間話。

水津が一つの大きな家族になったような、

鬼太鼓というものが、地域間交流の意味でも大きいものを持っていると感じました!


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さらに水津のいいなあと思ったところは、来る者拒まずの心です。

祭りの日に私の友人達も見に来てたのですが、

『そんなとこおらんで、家ん中入れっちゃ!』と水津の方々は大歓迎してくれました!


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カメラマンさんも引き入れてはっぴを装着!

大学生のサークルの方達も水津の鬼太鼓を見に来ていたのですが、
水津のみなさんは優しくお声をかけ、ふるまいを学生にも配っていました。



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白山神社にて最後の舞。
感極まるものがありました…


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鬼太鼓の後継者不足はこの水津地区も否めません。
そういった中で、
水津地区は転勤してきた駐在所さんが鬼組に入るという風習があります。

また、今回のように自分も鬼組に入らせて頂いたり、
『よそ者』に対して大きく家族のように出迎え、1つの伝統を守っていくとうのは、
水津のみなさんの人柄ならではだと感じました!

来年からは自分も古鬼…
もっともっと水津の鬼を極めたいと思います!!!!


鬼や獅子を舞うときの精神論を語る人はそう多くはいないように思います。

7日の夜、瓜生屋の練習へお邪魔しました。本番を12日に控え、仕上げに入っている段階だからでしょうか、所作に対する細かい修正と共に、舞に対する心持やその時の感情まで役に叩き込みます。
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ある人が、「自分たちは演者なんだ」と仰っていたのを思い出しました。

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鬼太鼓の舞いに込められたストーリーをすべて理解することはできなくとも、獅子との駆け引きや鬼のバチ捌きは観ている側を魅了するだけの感情がそこに籠っていなければ、唯の「動作」になってしまいかねません。

舞の終盤、鬼が再び太鼓の前へ獅子を引き連れて戻ってきたとき、先輩から「楽しくやるんだ」とアドバイスが。
正直、自分としては予想外の言葉でした。楽しく???
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しかし、良く考えてみると、人々の厄を太鼓へと収め、ある意味厄との戦いに決着をつけたときの充足感に、鬼は満ち溢れているのかもしれません。そう思うと、今まで以上に鬼が生き生きとして見えてきました。
観る側も、想像を膨らませながら舞いを観ると、一層面白味が湧いてきそうですね。

私自身、太鼓を打ちながらも悩みが尽きませんが、役をやっている人はそれ以上の葛藤と戦わなければならないのだろうと思います。悩める後輩たちに、先輩からは「自信を持ってやれ」。
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祭りを経験して成長していく、演者へと成りきっていく過程も見ものです。

瓜生屋の本番は4月12日(土)です。


祭り本番間近、ついにこぼれ噺最後の目的地、正明寺へやってきました。

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正明寺の鬼太鼓には獅子がいません。だからといって、その分鬼が派手に動き回るわけではなく、どちらかというとゆったりとした、丁寧な踊り方に見えました。

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ちなみに、鬼は面の鼻に通した紐をくわえた状態で踊っています。面がずれないためなのですが、これによって息が出来ず、踊って息が上がる以上の辛さに鬼の人は堪えなければなりません。

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側で観ていると、鬼の息遣いが聞こえてきますよ。

「うちらは人数も少ないし、他と比べて緩いから...」そんな前置きが、行く前にありました。

黒鬼さんが1人、白鬼さんが1人、そして太鼓の裏打ちが4人。

確かに人数は少ないのでしょう。黒鬼さんが20代後半で青年会のなかでは最年少、その下は彼らの子供たちまで人がいないという、皆川集落と同じような厳しい状況です。

ですが、実際練習を見学させて頂き、鬼太鼓に対する想いを伺っていると、「他と比べて緩い...」という例えは、少し違うと感じました。

練習の厳しさや緩さというのは、伝統芸能を継承していく上で、あまり重要ではないように思います。
佐渡の鬼太鼓が、佐渡の人たちの生活の一部として生き続けているのは、伝えて行こうという想いと、「我が一番だ」という誇りがあるからだと、新穂の鬼太鼓を回っていて率直に感じました。

正明寺も然り、ここにも熱い想いを持って鬼太鼓を自分の子どもたちの代へと繋げたいと語れる若者がいます。

「語るからには自分が何より頑張って見せんなん」
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新穂の鬼太鼓を観て回って歩いた1ヶ月。
その芸能の素晴らしさ以上に、それを受け継ぐ「人」の魅力に憑りつかれた1ヶ月でした。

正明寺の本番は4月15日(火)、本宮は朱鷺でも有名な「石動神社」です。





「新穂は鬼太鼓天国でしょ。」

先日、新穂大野の鬼太鼓にお邪魔した際、ご一緒させて頂いた佐渡芸能伝承機構の松田さんから言われた一言です。

新穂へ来るまで、この地域がここまで鬼太鼓が盛んだとは思っていなかった自分にとって、祭りまで1週間を切った今、すっかり「鬼太鼓天国」にどっぷりと浸かっている生活が何とも不思議な、それだけ祭りへ注ぐ力の大きさに日々驚かされています。

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大野は新穂のなかでも、鬼太鼓へ注ぐ力が真っ直ぐで、観ているこちらも背筋がピンっとなる雰囲気があります。大野の鬼太鼓は、佐渡じゅうでもここだけという独特な舞いと太鼓のリズムも持っています。初めて観る人は、きっと「ここは本当に佐渡?」と疑うような、鬼は歌舞伎のような型、太鼓の音色も大野流。

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大野の獅子、とにかく体制が低いのも有名です。まるで生きた獅子のよう…。この態勢を身体に叩き込むには相当の基礎練習がなければ出来ません。

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佐渡島内の人口が減っていくのに対して、鬼太鼓組の数は早々には減らない現実。佐渡の人たちにとって、祭りや鬼太鼓がいかに生活の中で大きなウェイトを占めているのか、思い知らされます。

大野の祭りは4月13日(日)です。新穂の日吉神社での奉納は夜8時頃を予定しています。この日は新穂の主流を行く舟下と、新穂の我流を行く大野の鬼太鼓が観れるまたとない機会です。

皆さん、是非新穂に足を運んで下さい!


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